2015年10月31日土曜日

2015四万十川ウルトラマラソン (その3)

四万十川ウルトラマラソン つづき です。

2015年10月18日(日)四万十川ウルトラマラソン 50km通過

通常のウルトラマラソンでは、50km前後で、ドロップポイント(荷物の受け渡し)があり、長めの休憩をとるのですが、四万十は、61.5km、ここから10kmちょっとペースを落とさずに走ることが重要になりそうです。


しかし、なかなかよかった序盤のリズムを戻す事ができず、遅れて行きます。
さらに、12時間のペースランナーに追い抜かれ、ついて行く事もできず、ここで12時間切りの目標が絶望的になりました。


しかし、それでも、四万十の楽しみの一つ、沈下橋が近づいてきました。

半家沈下橋、100kmの部では、唯一の折り返しポイントで、ランナーとすれ違います。


 よそ見をして、川に落ちないように気をつけながら、ここは、ペースを考えず、ゆっくり景色を味わいながら、走って行きました。




沈下橋で一瞬涼む事ができましたが、すぎに、後半で一番の上り坂が始まりました。


ここでは、暑さに負けて、ついに歩く事に。自己記録が絶望的になり、次の目標は12時間台のゴール。ここからは、メンタルの勝負となってきました。


ようやく、長い上り坂が終わり、下り坂になりましたが、前半のような勢いのよい走りではなくなりました。


エイドで、水をかぶりますが、暑さがこたえてきました。


2週前の北海道、そして、最近の東京の気候は涼しく、身体が、30度近い暑さには適応できていませんでした。

キロ8分台のペースに落ち、60キロ手前で、初めてトイレに入りました。 汗をかなりかいていたので、結局トイレはこの1回だけでした。


60km地点は、7時間1分で通過。何とか12時間台でゴールしよう。そのためには、80kmまでの20km集中しよう。そう思いながら、走っていきます。

そして、61.5kmのドロップポイント(カヌー館)に到着しました。


 荷物を受け取って、足のケアをしつつ、栄養補給、水分補給、食事などしました。



ここからが大事、そう思いながら、再びスタートしていきました。


 雲一つない快晴、午後1時を過ぎて、一番暑い時間帯に入ってきました。


ここは、ひたすら我慢して、走りました。65kmを通過して、周りのランナーも歩く姿が目立ってきました。

 足がもつれて、転倒するランナーも多く、4回ほど見かけました。

そんな中、キロ8分のペースで何とか踏ん張り、2つ目の沈下橋 岩間沈下橋に到達しました。

さきほどより下流で水量が多く、水面に映る、山々が鮮やかです。




沈下橋は、涼しかったのですが、そこを過ぎると、また暑さが厳しくなってきました。


70km地点は、約8時間40分で通過。ペースが落ちたなりに耐えています。
涼しくなったら、もっとペースを上げることができる。それまでの我慢。そう思いながら、走って行きます。


再び、四万十川を渡ると、私設エイドが増えてきました。


 応援の元気をもらって、踏ん張ります。


しかし、暑さがボディブローのように利いてきて、ペースは落ちるばかりです。


75kmまでの5kmは、45分かかってしまいました。


道が狭く、そこにランナーと車が走るコースになり、車が通過すると、つい歩いてしまうなど、だんだん、歩く誘惑に負けてしまいました。


民宿のエイドのビールの誘惑には、負けませんでしたが、完全に集中力がなくなってきました。


 おまけに、昨年の5月、土佐乃国横断遠足では、脱水症を起こし、途中で意識を失うということがあったので、また、今回も、そうならないか、心配になってきました。
水分補給だけには、気をつけて走って行きます。


前半の50kmの方がアップダウンはきついはずなのに、後半のちょっとした上り坂でも、厳しく感じます。


何とか79.5kmの関門、そして80km地点を通過。

10時間14分。ここまでの5kmは49分かかり、 12時間台も絶望的に。あとは、完走だけが目標となってきました。


16時を過ぎて、涼しくなり、ペースを上げるランナーが増えてきましたが、
ペースは改善されることはなく、落ちるばかり、集中力も切れて、歩くことが増えてしまいました。



こうなったら、景色を楽しみながら、ゆっくり四万十川を堪能しよう。そう思うようになりました。


 夕方になってきて、走りやすい気候になりましたが、もうペースは上がりません。


いつか復活するだろうと思ったのですが、復活せず、85km、90kmと来てしまいました。


 そんな中でも、沿道の応援はありがたく、切れてしまった集中力をもう一度、呼び戻してくれるものでした。



90キロ地点で、11時間50分が経過。時刻は17時20分過ぎ。日没時間は東京より遅いとはいえ、もう明るいうちのゴールはなくなりました。


次のエイドでは、「お帰り」という声援と共に、各ランナーにルミカライトが渡されました。


 そして、道路では、車のヘッドライトで、コースを照らしはじめて、夜モードになってきました。


真っ暗になって、足元に気をつけながら進んで行きます。
93.9kmの最終関門を18時1分に(スタートから12時間31分)通過。これで、ゴールまでは行けます。


 95km地点は、12時間41分。13時間台は無理、14時間の制限時間内には歩いても完走できる。モチベーションが得づらい状況で、ここからは長く感じました。

 それでも、中学生や高校生の応援などあって、何とか踏ん張ってゴールへと進んで行きます。


 こう走ってみて、早朝から夜遅くまで、たくさんのスタッフがいて、この大会が成り立っていることを感じます。


そして、ラスト1キロ。最後に急な上り坂があります。
 この時点では、回復していて、走れそうでしたが、もうゆっくり、暗闇の中の道を味わいながら、上りました。

 ゴール地点のアナウンス、灯りが見えて、県立中村高校・中学校の構内に入りました。

オーロラビジョンに自分の走っている姿を見ながら、照明で明るいフィニッシュ地点のゴールテープをゆっくり切りました。


13時間31分、自己ベストを狙っていただけに、厳しい結果となってしまいました。
しかし、3年越しの四万十川ウルトラマラソンを十分に堪能できた大会でした。


今回は、暑さにも苦しみましたが、
レース後、体重計を量ったら、普段のレースより体重が減っていました。
スタート前、レース中の食事の量が少なかったのが、終盤、踏ん張り切れなかった要因の一つだったかもしれません。



体育館で着替え終わると、19時30分、レース終了を知らせる花火が夜空に咲きました。





四万十川ウルトラマラソン、サロマ湖100kmウルトラマラソン
どちらも、交通の便が良いとはいえませんが、
2つの大会に参加してみて、多くのスタッフによって大会を支えていると共に、地元の方の温かさを感じ、雄大な景色を楽しめる。そんなところに、人気の秘密があると感じました。

これで、100km以上のウルトラマラソン完走メダルコレクション
また1つ増えました。


2009サロマ湖100kmウルトラマラソン http://bit.ly/Vv6ZU0
2010野辺山高原100kmウルトラマラソン http://bit.ly/JcNeZR
2011チャレンジ富士五湖 112km http://bit.ly/1Oeb4EY
2012飛騨高山ウルトラマラソン http://bit.ly/KpuLZs
2013阿蘇カルデラスーパーマラソン http://bit.ly/ZKlHap
2015北オホーツク100kmマラソン http://bit.ly/1MDA6fn
2015-100マイルベルリン http://bit.ly/1LA8Qvo
2015四万十川ウルトラマラソン http://bit.ly/1kh7jS0

LAP TIME
  0-  5km 0:32:00 (6:24.0/km) 
  5-10km 0:30:23 (6:04.6/km) 
10-15km 0:31:20 (6:16.0/km) 
15-20km 0:37:01 (7:24.2/km) 
20-25km 0:35:36 (7:07.2/km) 
25-30km 0:32:38 (6:31.6/km) 
30-35km 0:31:07 (6:13.4/km) 
35-40km 0:33:58 (6:47.6/km) 
40-45km 0:35:42 (7:08.4/km) 
45-50km 0:36:45 (7:21.0/km) 
50-55km 0:41:03 (8:12.6/km) 
55-60km 0:42:18 (8:27.6/km) 
60-65km 0:57:08 (11:25.6/km) 休憩17分
65-70km 0:41:28 (8:17.6/km) 
70-75km 0:45:10 (9:02.0/km) 
75-80km 0:49:39 (9:55.8/km) 
80-85km 0:49:40 (9:56.0/km) 
85-90km 0:46:25 (9:17.0/km) 
90-95km 0:51:00 (10:12.0/km) 
95-Finish 0:49:14 (9:50.8/km) 
   
ネットタイム 13:29:35 (8:05.8/km) 
グロスタイム 13:31:03  

5km 0:33:28
10km 1:03:51
15km 1:35:11
20km 2:12:12
25km 2:47:48
30km 3:20:26
35km 3:51:33
40km 4:25:31
45km 5:01:13
50km 5:37:58
55km 6:19:01
60km 7:01:19
65km 7:58:27
70km 8:39:55
75km 9:25:05
80km 10:14:44
85km 11:04:24
90km 11:50:49
95km 12:41:49
100km 13:31:03

参加賞・完走賞:Tシャツ、チキンラーメン、カップヌードル、完走メダル

第21回 四万十川ウルトラマラソン 結果
平成27年10月18日(日)
100kmの部 午前5時30分  (制限14時間)
60kmの部 午前10時スタート (制限9時間30分)

■スタート地点
100kmの部:四万十市立蕨岡中学校前
60kmの部:四万十町こいのぼり公園前
■ゴール地点
高知県立中村高校・中学校旧グランド
(日本陸上競技連盟公認コース)

100km
出走者数1,648人 
完走者数1,238人 
完走率75.1%

100km男子の部
1 原 良和 6:52:53 (4:07.7/km)
2 外池 快太郎 7:05:47 (4:15.5/km)
3 吉田 隆太 7:24:32 (4:26.7/km)
4 市坪 和也 7:37:12 (4:34.3/km)
5 安田 裕二 7:44:58 (4:39.0/km)
6 田中 信弘 7:53:17 (4:44.0/km)
7 宮城 要 7:55:07 (4:45.1/km)
8 松田 拓朗 7:58:15 (4:46.9/km)
9 福原 雄一 8:03:39 (4:50.2/km)
10 田中 秀和 8:04:27 (4:50.7/km)
   
100km女子の部  
1 山口 みゆき 8:19:28 (4:59.7/km)
2 加藤 千代子 8:49:55 (5:17.9/km)
3 柿沼 久代 9:00:08 (5:24.1/km)
4 仲田 光穂 9:13:04 (5:31.8/km)
5 坂本 真弓 9:34:52 (5:44.9/km)
6 上川 裕子 9:35:29 (5:45.3/km)
7 坂井 優里 9:37:46 (5:46.7/km)
8 太田 久美子 9:39:13 (5:47.5/km)
9 伊藤 知子 9:41:18 (5:48.8/km)
10 新井 久美 9:43:00 (5:49.8/km)

60km
出走者数 536人 
完走者数 458人 
完走率85.4%

60km男子の部
1 青野 勇紀 4:03:10 (4:03.2/km)
2 植田 和久 4:04:09 (4:04.1/km)
3 山根 文雄 4:04:27 (4:04.5/km)
4 工藤 晃一 4:18:30 (4:18.5/km)
5 橋川 正信 4:27:45 (4:27.8/km)
6 有光 浩 4:41:04 (4:41.1/km)
7 今長 浩一 4:42:42 (4:42.7/km)
8 佐藤 裕二 4:44:00 (4:44.0/km)
9 村木 隆宏 4:54:30 (4:54.5/km)
10 宮地 敏行 4:55:09 (4:55.1/km)
 
60km女子の部  
1 谷田 佳世 5:26:25 (5:26.4/km)
2 高橋 彩 5:31:57 (5:31.9/km)
3 黒田 真知子 5:33:08 (5:33.1/km)
4 山本 喜代子 5:46:58 (5:47.0/km)
5 菊井 祐子 5:50:04 (5:50.1/km)
6 山田 秀美 5:55:04 (5:55.1/km)
7 長谷美 尚子 6:00:32 (6:00.5/km)
8 佐竹 一美 6:07:11 (6:07.2/km)
9 山田 貴子 6:19:54 (6:19.9/km)
10 竹安 あずさ 6:21:55 (6:21.9/km)

2014四万十川ウルトラマラソン 結果 完走率 http://bit.ly/1x6XSoI
公式HP http://shimanto-ultra.jp/index.shtml



その4へつづく

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間11分53秒 ティギスト・アセファ (エチオピア) 2023年9月 ベルリンマラソン (3分08秒/km)

◆女子日本記録 2時間19分12秒 野口 みずき 2005年9月 ベルリンマラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間09分14秒 風見 尚 (日本)  2018年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分42秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分31秒 ジェイコブ・キプリモ(ウガンダ) 2021年11月(ポルトガル・リスボン)(2分43秒6/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)