新型コロナウイルスの感染拡大の影響は長期化しており、大規模都市型市民マラソンは中止が続き、年内の再開は難しい状況です。
マラソンに比べると参加人数が少ない駅伝に関しても、3月の春の高校伊那駅伝が中止になるなど中止が続いています。
このような状況下でマラソン・駅伝大会を開催するのに、新型コロナの感染対策が必要なので、例年以上に費用と人手がかかります。一方で、収入の柱である協賛金は、長引いた外出自粛の影響で業績が落ちている企業が大半で、例年並みに集めることは至難の技です。そして、感染の第2波、第3波のリスクもある中では、中止が続くのは仕方のないことです。
そんな中、11月 福島市で開催される東日本女子駅伝の中止が発表されました。
上記のように財政面での問題で中止するのであれば、気にならなかったのですが、
主催の福島テレビが発表した中止決定の理由は、過去の大会の歴史を踏まえると、ちょっと引っかかる部分があり、少し考えを整理したいと思います。
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《開催中止》東日本女子駅伝 中学生・高校生の出場や県境をまたぐ移動など 安全確保が難しく【福島県】(福島テレビ) - Yahoo!ニュース https://bit.ly/3gkwII3
マラソンに比べると参加人数が少ない駅伝に関しても、3月の春の高校伊那駅伝が中止になるなど中止が続いています。
このような状況下でマラソン・駅伝大会を開催するのに、新型コロナの感染対策が必要なので、例年以上に費用と人手がかかります。一方で、収入の柱である協賛金は、長引いた外出自粛の影響で業績が落ちている企業が大半で、例年並みに集めることは至難の技です。そして、感染の第2波、第3波のリスクもある中では、中止が続くのは仕方のないことです。
そんな中、11月 福島市で開催される東日本女子駅伝の中止が発表されました。
上記のように財政面での問題で中止するのであれば、気にならなかったのですが、
主催の福島テレビが発表した中止決定の理由は、過去の大会の歴史を踏まえると、ちょっと引っかかる部分があり、少し考えを整理したいと思います。
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《開催中止》東日本女子駅伝 中学生・高校生の出場や県境をまたぐ移動など 安全確保が難しく【福島県】(福島テレビ) - Yahoo!ニュース https://bit.ly/3gkwII3
18都道県の女性ランナーがタスキをつなぐ東日本女子駅伝は2020年の開催を中止することが決まった。大会を主催する東北陸上競技協会と福島テレビは、新型コロナウイルスの感染予防対策を取った上で安全に大会を運営できないか検討を行ってきた。しかし、中学生や高校生も出場することや都道県をまたぐ移動が発生することなど大会に関わる全ての人の安全を確保するのは難しいと判断した。東日本女子駅伝は震災の年にも開催されていて、中止となるのは今回が初めて。東北陸上競技協会と福島テレビでは、2021年は大会を実施する方向で準備を進めることにしている。
https://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1485/
https://bit.ly/3iuI5yP
開催に向け感染予防対策を講じた安全な大会運営を模索してまいりましたが、本大会は中学生や高校生も出場することや、県境をまたぐ移動が発生するなど大会に関わる全ての方の安全確保が困難と判断いたしました。昭和60年(1985年)から35年にわたり東日本大震災でも途切れることなく続いてきた本大会ですが、選手や関係者の健康と安全を最優先に考え、今年の開催を見送ることといたしました。
今大会の理由に関しては、
中高生が参加すること
県境をまたぐ移動が発生すること
を上げています。
新型コロナウイルスに感染に関しては、それぞれの考えがあるので、何が正解かは分からないですが、一概に否定もできません。
しかし、私がどうしても、心に引っかかるのは、2011年東日本大震災(福島第一原子力発電所事故)の年には、東日本女子駅伝を開催したことです。
まだ高い放射線量が市内で計測された時に
東日本の中高生が参加することに対して、多くの批判がありました。
放射線量に関しても、意見が分かれるところなので、2011年に開催したことに関しては否定はしません。
ただし、2011年に開催したのであれば、今年開催しないと、説明がつきません。
新型コロナウイルスの感染者数は、福島県内は少ない一方で、東京を中心に首都圏や北海道がかなり多くなっています。
2011年福島第一原発の事故で、福島県は多くの風評被害を受けてきました。そして、その解消を訴えてきたと思いますが、
2020年上記の理由で大会を中止する(県外からの参加者を受け入れない)と、今まで受けていた風評被害を、逆に首都圏の人に対して行うことを意味します。
今大会の中止理由に関しては、
中高生が参加すること
県境をまたぐ移動が発生すること
としていますが、
10月には、同じく中高生が参加して、県境をまたぐ移動が発生する中学・高校の全国大会の陸上大会の開催が発表されています。
東日本女子駅伝の参加者は、18チーム×9人で162人です。
中学・高校の全国大会は1000人以上の規模になると思われます。
少なくとも、上記の理由であれば、今、中止を発表するのは早すぎます。(財政難が本当の理由であればわかるのですが)
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東日本女子駅伝の存在意義とは?
そもそも東日本女子駅伝が始まった当時は、女子の中学・高校の駅伝はなくて、意味のある大会だったと思います。しかし、現在は、全国中学駅伝、全国高校駅伝、各地区大会なので、中学・高校の女子駅伝が数多く存在しており、長距離ランナーは過密日程になっています。全国都道府県対抗女子駅伝がある一方で、西日本女子駅伝はありません。今回、早急に中止を決断すると、この大会の存在意義も問われてきてしまうと思います。
今大会の理由に関しては、
中高生が参加すること
県境をまたぐ移動が発生すること
を上げています。
新型コロナウイルスに感染に関しては、それぞれの考えがあるので、何が正解かは分からないですが、一概に否定もできません。
しかし、私がどうしても、心に引っかかるのは、2011年東日本大震災(福島第一原子力発電所事故)の年には、東日本女子駅伝を開催したことです。
まだ高い放射線量が市内で計測された時に
東日本の中高生が参加することに対して、多くの批判がありました。
放射線量に関しても、意見が分かれるところなので、2011年に開催したことに関しては否定はしません。
ただし、2011年に開催したのであれば、今年開催しないと、説明がつきません。
新型コロナウイルスの感染者数は、福島県内は少ない一方で、東京を中心に首都圏や北海道がかなり多くなっています。
2011年福島第一原発の事故で、福島県は多くの風評被害を受けてきました。そして、その解消を訴えてきたと思いますが、
2020年上記の理由で大会を中止する(県外からの参加者を受け入れない)と、今まで受けていた風評被害を、逆に首都圏の人に対して行うことを意味します。
2011年 第27回東日本女子駅伝
(参考資料:2011年11月)
東日本女子駅伝、どうやら開催されるらしい! | 駅伝時評web https://amba.to/2BZh5qH
2011-12 駅伝時評⑦ 第27回 東日本女子駅伝競走大会 | 駅伝時評web https://amba.to/3gquMgW
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中高生が参加すること
県境をまたぐ移動が発生すること
としていますが、
10月には、同じく中高生が参加して、県境をまたぐ移動が発生する中学・高校の全国大会の陸上大会の開催が発表されています。
東日本女子駅伝の参加者は、18チーム×9人で162人です。
中学・高校の全国大会は1000人以上の規模になると思われます。
少なくとも、上記の理由であれば、今、中止を発表するのは早すぎます。(財政難が本当の理由であればわかるのですが)
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~中学生・高校生アスリートの夢舞台を~「全国中学生陸上競技大会2020」及び「全国高等学校陸上競技大会2020」の開催について:日本陸上競技連盟公式サイト https://bit.ly/2VIdEvo
■全国中学生陸上競技大会2020
期日:2020年10月16日(金)~18日(日)
場所:日産スタジアム(神奈川)
(第104回日本陸上競技選手権大会/全国高等学校陸上競技大会2020のリレー種目同時開催)
■全国高等学校陸上競技大会2020
期日:2020年10月23日(金)~25日(日)
場所:広島広域公園陸上競技場(広島)
(リレー種目[4×100mR、4×400mR]は、「全国中学生陸上競技大会2020」と同時開催)
(U20全国陸上競技大会を同時開催)
■尾縣貢専務理事コメント
「本日発表いたしました2大会については、特に3年間を通して力をつけてきた3年生に最終学年としてその成果を発揮できる活躍の場を設けてあげたいという思いから、本年に限り3年生を軸として大会の枠組みを整えました。今後を担う1・2年生には、新人戦や翌年以降の出場機会があるので、先日発表したリモートにより全国ランキングを決定する大会を更なる活躍の場としてとらえていただきたいと考えました。全国の若きアスリートが日本一をかけ全力で戦い世界へ羽ばたくステップとなるような大会を、また1・2年生や陸上ファンの皆さまがその雄姿に希望を抱くきっかけとなるような大会を目指し、それぞれの大会を開催いたします」
失意の中高生に日本一決める場、陸上の代替大会決定 - 陸上 : 日刊スポーツ
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東日本女子駅伝の存在意義とは?
そもそも東日本女子駅伝が始まった当時は、女子の中学・高校の駅伝はなくて、意味のある大会だったと思います。しかし、現在は、全国中学駅伝、全国高校駅伝、各地区大会なので、中学・高校の女子駅伝が数多く存在しており、長距離ランナーは過密日程になっています。全国都道府県対抗女子駅伝がある一方で、西日本女子駅伝はありません。今回、早急に中止を決断すると、この大会の存在意義も問われてきてしまうと思います。
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