つづきです。
2012年4月15日(日)午前
長野マラソンは、毎年出場していますが、相性が悪いというか、仕事柄年度末が忙しいので、練習不足・疲れが溜まったまま走ることになるので、自己ベストも、サブ4(グロスタイム)も出したことがありません。
ただし、今年は、例年よりは疲労を抜くことができ、2月に東京マラソンや、3~4月にハーフマラソンを3本走って、それなりに走り込んでおり、先週風邪気味だった症状も治り、万全ではないけれど、気象条件とペース配分がよければ、自己ベスト(3時間43分)を更新できる可能性はあると考えていました。
レースのイメージは、東京マラソンの藤原新選手のように、25キロまではおとなしく走って、そこからロングスパート、ラスト1キロでゲブレシラシエ選手のように大物ランナーを抜いて加速してゴール。そう頭に描いて、スタートラインに立ちました。
いつもは、スタート地点のアーチがはるか遠くに見える場所に並んでいましたが、今回は陸連登録で結構近くに見えています。招待選手紹介も、壇上に上がった選手を確認することができました。
午前8時半、2年ぶりの長野マラソンがスタートしました。例年は、この1年で流行した曲等が流れるのですが、今年は、サザンオールスターズの名曲「希望の轍」がブラスバンドの演奏で流れました。
いつもは、ワンコーラスぐらい聞けるのですが、今回はサビに入る前に、スタート地点を離れました。
(あと、いつもはスタート地点に、NHKのクレーンカメラがあるのですが、今回はNHKの放送時間が短縮されたため、ありませんでした。)
もう少し寒いかと思ったのですが、スタート時ですでに、寒さはなく、日差しも出始めて、後半は暑さとの戦いになりそうです。
いつも沿道の大声援で、2年ぶりに戻ってきたと感じ、後ろから追い抜いていくランナーに惑わされず、ペースを上げないようにテンションを抑えながら、序盤走って行きました。
3キロを過ぎ、長野駅前付近となってさらに賑わってきます。やはり自然とペースが上がってきているようで、最初の5キロは、25分37秒で通過、26分ちょうどのペースを考えていたので、やはりちょっと速めのペースでした。
この辺りで、暑く感じて、アームウォーマーをはずしました。善光寺に向けての上りを終えると、中央通り、長野駅に向けて下ります。ずっと先まで見えるランナーと応援の列は、何度走っても、興奮します。
できるだけ日陰を通るように気をつけながら、市内中心部を通過して、JRの陸橋を渡り、10キロ地点のビックハット(アイスホッケー会場等)を目指しました。10時前なのに、この時点で結構暑いという感覚でした。10キロは25分23秒、それほど速く走ったつもりはなかったですが、さらにペースアップしていました。
焦らない、焦らないと心で唱えながら、2.5キロずつ給水で確実にスポーツドリンクをとりながら、千曲川の堤防道路を通って、15キロに向かいました。この5キロも25分43秒で、予定のペースに近づいてきました。
毎年、"YMCA"を流してくれる地点を通り過ぎ、約17キロのエムウェーブ(スピードスケート会場)の周回道路に入りました。この辺りで視界が狭まり、足に疲れが出はじめ明らかにペースが落ちてきている感じがしました。
20キロ地点のラップは26分15秒、思ったほど落ちずに行けましたが、どこまでもつか不安も感じ始めました。
コースで一番の急な上りの五輪大橋を渡ると、中間点は1時間49分で通過、先日の東京マラソンに次ぐ過去2番目に速いタイムですが、後半を1時間54分で走らないと自己ベストにならないので、今回の余裕度を考えると厳しいなと思いました。
22キロ、この付近、例年以上に沿道の応援が多いなと思いながら走っていると、ゲストの高橋尚子さんが応援していました。
40キロ地点に立っていたら最近の報道と重なって面白いのにと、くだらないことを考えながら、きつさに耐えながら、23キロを折り返し、フィギュアスケート会場だったホワイトリングへ、25キロ地点は、26分22秒で、何とかペースを維持していましたが、かなり足にきていました。
ここから、ロングスパートの予定でしたが、足が動かなくなっていて、明らかにペースダウンしていました。気温は20度を越えていないので、とても暑いわけではないのですが、今年初めて、暑い中走るので、体が対応していないと思いました。
千曲川の堤防道路を走って、上信越道の側道に出ると30キロ、この5キロは27分51秒かかってしまいました。後で調べると、30キロの2時間37分33秒は、青梅マラソンも含め30キロの自己ベストでしたが、この時点で、フルの自己ベストは諦めて、何とかサブ4で走る(かなりの下方修正)ことを目標にしました。
3年前に新コースになって、終盤の難関の「ふたこぶらくだの坂」は、何とか上り坂を頑張って越えて、再び千曲川沿いの堤防道路に入ると、沿道から「Qちゃんいるよ」の声が、33キロ地点で、ランナーにハイタッチしていました。
これはチャンスと、高橋尚子さんに質問してみました。「ここは、40キロ地点ですか?」、Qちゃん「(一瞬沈黙後)えーっ?」、沿道も失笑。 ちょっとはずしてしまったと感じつつ、気持ちがまぎれ、少しペースが回復しました。
岩野橋を渡ると35キロ、ゴールの長野オリンピックスタジアムも見えてきます。この5キロは、29分47秒、キロ6分のペースに落ちていました。サブ4までまだ余裕がありますが、
東京マラソンのこともあるので、気を抜かずに、走り続けることを心がけました。
普段は風が強いところですが、今回はほとんど風がなく、暑さを和らげるために、むしろ向かい風でも風が吹いてほしいとふと感じながら、堤防道路を走っていました。
残り5キロを切ると、りんご畑などある長閑な道、もう歩くようなスピードですが、何とか着実にゴールに向けて走っています。
残り3キロ、直線道路に入って、近そうで遠いゴールのオリンピックスタジアムが視界に入ってきました。
40キロは、31分29秒で通過、サブ4までは残り20分以上あります。ちょっと安心して、ラスト2キロ、今までのペースで走りました。
42キロ、10回目のオリンピックスタジアムの中へ、小中学生の応援隊とハイタッチしながら、競技場の人工芝の上を走っていきます。
時計が3時間52分台であることを確認して、ゴールへ、自己ベストを出ませんでしたが、長野マラソン10回目の完走を、長野で初のサブ4で飾ることができました。
今年の東京マラソンと長野マラソンのラップタイムを振り返ってみると、(最初の5キロが下りと上りの差があり多少違いますが)25キロまでほぼ同じでした。
今回も、後半かなり失速した感覚だったので、もっと悪いタイムになるのではと思ったのですが、東京マラソンより後半踏ん張りって、自己4番目のタイム(65回中)で、12月以外のレースでは、過去最高タイムでした。
欲をいえば、レース前に、あと1本30キロぐらいの練習ができていれば、後半も落ちずにいけたと思いますが、今後の課題として、もっと走りこみをするよう心がけたいと思います。
ゴール後、今年からだと思うのですが、おしぼりが渡され、汗まみれの顔を拭いたときの気持ちよさはたまらなかったです。
競技場を出て、荷物を受け取って、体育館で着替えたのですが、暑さで体力を奪われ、ぐったりした状態でした。
制限時間5時間ぎりぎりで走るランナーを見ながら、バスで会場を後にしました。長野駅では、前日買えなかった栗の木テラス(長野店)の栗アイスを購入して、帰りの新幹線の中で美味しく頂きました。
栗の木テラス
http://www.kanseido.co.jp/shop/kurinoki.php
参加賞:Tシャツ、バスタオル、スポーツドリンク、おにぎり 等
Lap Time (今年の東京マラソンとの比較)
5km 0:25:59 (25:37) 東京(25:01)
10km 0:51:22 (25:23) 東京(25:21)
15km 1:17:05 (25:43) 東京(25:45)
20km 1:43:20 (26:15) 東京(26:03)
25km 2:09:42 (26:22) 東京(26:23)
30km
2:37:33 (27:51) 東京(32:59)
35km 3:07:20 (29:47) 東京(34:07)
40km 3:38:49 (31:29) 東京(35:22)
Goal 3:52:33 (13:44) 東京(15:56) 4:06:57
長野マラソン全成績
ネットタイム (グロスタイム)
2001年 4:54:01(4:56:26)
2002年 <37km DNF>
2003年 4:57:05(4:59:14)
2004年 4:37:17(4:39:05)
2005年 4:08:09(4:10:19)
2006年 4:02:48(4:04:22)
2007年 4:21:37(4:22:54)
2008年 4:01:35(4:03:29)
2009年 3:59:14(4:01:41)
2010年 4:07:20(4:09:20)
2011年 中止
2012年 3:52:13 (3:52:33)
自己記録Top5
1位 3:43:30 奈良マラソン (2010年12月)
2位 3:46:11 青島太平洋マラソン (2011年12月)
3位 3:49:54 青島太平洋マラソン (2009年12月)
4位 3:52:13 長野マラソン (2012年4月)
5位 3:53:13 青島太平洋マラソン (2008年12月)
長野マラソン4月28日(土)【Eテレ】 後3:00~ 3:30<全国放送>
http://www.nhk.or.jp/nagano/nm/index.html