2011年3月23日水曜日

2011鳥取マラソン(レース編)

鳥取マラソン
2011年3月20日

東日本大震災後、初レースです。

地震の影響は、時を増すごとにより深刻となっていて、東日本では余震の恐れ、原発事故、計画停電もあり、しばらく大会を行えるような状況にありません。特に、自治体主催の大会では、結構厳しそうな感じです。

ということで、3月20日の大会もほとんどの大会が中止になる中、鳥取マラソンは無事開催されました。

開催するまでは、大会ホームページの掲示板でも賛否両論でしたが、鳥取に関していえば、マラソン大会の飲料・食物を送ればという意見もありましたが、東北と距離が離れすぎていて、余分にガソリン使うことにもなり非効率ですし、鳥取は日本海側で津波の心配はない、人手も確保できているようで、最終的に自粛という形をとらず、開催して復興祈念という形で行うことになりました。

年度末のフルマラソン出場は、第1回の湘南国際マラソン以来、2回目、この時期は、忙しいので、睡眠不足、練習不足で、おまけに、さすがにこの地震で気持ちも沈みがちです。しかし、開催が決まったので、参加することにしました。

土曜の昼、羽田空港へ、途中、山手線が地震とは関係のない理由で止まり、ヒヤヒヤしましたが、何とか羽田空港に到着しました。この日は、三連休の初日ですが、いつもと違って家族連れ、それも母親と子供の組み合わせが多く、地震というか原発の影響を感じました。鳥取行きの便も、家族連れとランナーがちょっこっといるといった機内でした。

17時半に鳥取空港に到着して、受付会場の運動公園へ、しかし、バスなどはないので、歩いて50分ほどかけて現地に向かいました。受付で喪章を渡されました。そして、義援金ボックスも用意されており、義援金を入れて、鳥取駅の方面へまた歩いて向かいましたが、すでに夜、真っ暗で、節電中の東京より暗いと思いつつ、歩き疲れて、途中でバスを見つけ鳥取駅までたどり着くことができました。



鳥取駅近くのホテルでチェックインして、市内を散策、鳥取県は47都道府県で一番人口の少ない県ですが、駅前はほどほど?に賑わっていました。夜はお寿司を食べました。もしマラソンが中止になっていたら、マラソン客がいなくなり、鳥取県としても死活問題なので、夜も普通に食べました。


近くにコンビニに立ち寄ると、食べ物がたくさん揃っている!パンもある。当たり前ですが、嬉しかったです。

夜は早めに就寝して、レース当日の朝を迎えました。


ホテルで朝食をとり、鳥取駅からシャトルバスで、会場のコカコーラウエストパーク(布勢総合運動公園)に向かいました。


会場はいつも何か違う空気、曇り空、音楽が流れていない会場、黙々と準備する参加者が目立ちました。

開会式では、黙祷が行われ、仙台出身の参加者からの挨拶がありました。
仮装ランナーは1人だけ、あとは、ウェアに東北に対するメッセージを書いた人がたくさんいました。

午前9時、日本全国でまた普通に走れるように願って、鳥取マラソンがスタートしました。

鳥取マラソンのコースは、湖山池の周回を含む、鳥取市の中心部からは多少離れた場所、自然豊かなところを走ります。最初は、とにかく無理せずゆっくりスタートしました。

しかし、思いの外、ペースが早く5キロは26分46秒で通過、ただ体にだるさがあったので、徐々にペースを落とすことに10キロは27分22秒、やはり落ちてきましたが、それでも27分台でした。この付近は結構沿道の声援も多く、励みになりました。


15キロ過ぎると、コースの起伏が激しくなり、上り坂、下り坂の繰り返し、おまけに、このあたりから向かい風もきつくなってきました。ペースも徐々に落ちて、20キロまでの5キロは30分近くかかり、キロ6分ペースに落ち、中華点は1時間59分で通過して、4時間15分ぐらいでは何とかゴールしたいという感じでした。

後半も、無理しないペースで走り、途中のエイドのおにぎりや菓子パンで、英気を養って走るという感じでしたが、25キロ、30キロと徐々に徐々にまたペースダウンしていきました。30キロ地点では、スタート/ゴールの運動公園に一度戻ってきます。サブ3あたりのランナーが競技場に入る様子を羨ましく見ながら、6キロ先の折り返し地点を目指しました。

大会会場では音楽がなかったので、沿道で音楽を流しながら応援して頂いた人は、とても有り難く感じました。(チャゲ&飛鳥の「YAH YAH YAH」でした。)

急激なペースダウンはしませんでしたが、疲労した体ではキロ7分を切るペースを維持するのが精一杯、35キロ過ぎると、ようやく折り返し地点が見えてきました。ここまで来て、多少元気が出て、今までのラップタイムがずっと落ち続けていたので、最後は上げて終わろうと思い、少しだけ頑張り、前を行くランナーを追い越していきました。

37キロあたりで、一瞬雨が降りましたが、すぐにやみ、40キロ地点を通過、32分台のラップでした。気持ちではキロ6分を切っていたつもりでしたが、やはり思った以上に体が動いていないようです。それでも、ラスト2キロも、普段のレースより余裕があり、余力を残しつつ、いつもよりも沿道の声援に「ありがとう」と答え続けて、ゴールの競技場に向かいました。

最後は1周と4分の1、レースを噛み締めるようにゴールしました。この状況で開催していただいたことに感謝しました。

今回は、どのような気持ちで走るべきか悩みましたが、当たり前の生活、普通の暮らしができることに改めて感謝すべきだという気持ちになりました。そして、生活の中に、走ること、音楽があることもとても重要であると感じました。

非常に厳しいスケジュールでしたが、参加でき、そして完走できよかったです。



<スプリットタイム>
 0- 5km 27:00
 5-10km 27:22
10-15km 27:56
15-20km 29:37
20-25km 31:00
25-30km 31:47
30-35km 34:49
35-40km 32:59
40-Goal 13:12

ゴール 4時間15分42秒


参加賞:タオル、海産物、バナナ、ゼリー飲料
完走賞:バスタオル



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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間11分53秒 ティギスト・アセファ (エチオピア) 2023年9月 ベルリンマラソン (3分08秒/km)

◆女子日本記録 2時間19分12秒 野口 みずき 2005年9月 ベルリンマラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間09分14秒 風見 尚 (日本)  2018年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分42秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分31秒 ジェイコブ・キプリモ(ウガンダ) 2021年11月(ポルトガル・リスボン)(2分43秒6/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)