2011年6月19日(日)乗鞍天空マラソン
Jun 19 | Heavenly Marathon in Norikura | (Mt. Norikura Echo Line) |
三週連続遠征の最後は、標高差1200m、30kmの乗鞍天空マラソンでした。
乗鞍へは、3年前に出場しましたが、その時は、中止になるのではないかと思うほどの大雨で、道路を走っているというよりも、川上りをしている感じで、開催されたものの距離は11キロに短縮されて、山頂の雪壁までは行けず、消化不良で終わりました。
その後、日程の都合が合わず、なかなか参加できませんでしたが、今年ようやく、3年ぶりに参加することができました。
3年前は23キロで行われていたのですが、一昨年から距離は30キロに延長にされ、スタート時刻も午前9時スタートから8時スタートとなり、前回は実家に泊って参加したのですが、今回は乗鞍に前泊することにしました。
新宿から乗鞍高原までは、高速バスとセットになった「白骨温泉・乗鞍高原ゆうゆうきっぷ」が往復8000円と格安だったので、それを利用して現地に向かいました。
http://www.alpico.co.jp/access/ticket/shirahone_yuyu.html#shinjuku
土曜の昼、中央道は多少混雑していて、接続の電車に乗れないかもしれないと思い、松本駅まで乗らず、松本インター前で途中下車して、上高地線の大庭駅まで歩きました。
高校時代は、しばしば通っていた場所で、懐かしく感じました。大庭駅から松本電鉄上高地線(ドラマ白線流しで使われていた電車)に乗って、新島々駅に向かいました。
(ちなみに上高地線は、昔の井の頭線の車両を利用しています。)
新島々駅からバスに乗り換えて、乗鞍高原の観光センターに16時半前に到着しました。3年前と同じく強い雨が降っていました。翌日の天気予報も傘マークがあり、今回も駄目かなと思いつつ、受付を済ませました。
受付会場は、大小いくつものてるてる坊主が飾られていました。乗鞍エコーラインを利用して開催されるこの大会、道路の開通は7月からなので、開通前の6月、梅雨時の時期にしか開催できないので、どうしても雨に祟られることが多くなってしまいます。
雨の中、少々歩いて、夕食の買い物をして、宿にチェックイン、寝不足だったので、温泉に入った早めに就寝して明日に備えました。
6月19日(日)大会当日、雨は止んでいました。何とか距離の短縮なく走れそうです。何といっても折り返し近くの大雪渓がこのコースの見所、とりあえず一安心です。
午前7時前に宿を出て、バスに乗って、7時10分過ぎに会場の観光センターに到着しました。過酷なコースですが制限時間が6時間と長いこともあり、女性ランナー比率も結構高かったです。
スタートは観光センターですが、ゴールはここから7キロ先の三本滝ゲートなので、ゴール用と観光センター用の2つに荷物を分けて預けました。
観光センター内のトイレは大混雑していたので、少し歩いて近くの宿泊施設のトイレを貸して頂き、スタート地点に向かいました。
開会式では、アルプホルンの演奏などがあり、事務局から、来年以降、30キロからフルマラソンに距離を伸ばすかアンケートがありました。7割方、手を上げていました。(やはり走る前なので強気の考えの方が多いこと。。。)
午前8時、曇り空の中、今まで参加した中で一番、標高の高い所を目指すレースがスタートしました。よくよく考えてみたら、箱根駅伝の5区山登りでさえ、標高差800m、23.4キロ、それよりも、距離も、高さもはるかに超えている大会、皆さんもの好きです。
スタートしてから7キロは、3年前は走らなかったところ、アスファルトの林道をひたすら上っていきます。さすがに、周りのランナーも、そんなに無理したスピードで走っておらず、ゆっくり着実に上っていきました。
国民休暇村で、従業員や宿泊客の声援を受け、永遠と続く上り坂を我慢しながら走りました。5キロを36分11秒で通過。といっても、今回あまりタイムを気にしても仕方ないので、とりあえず、山頂まであと13キロと思うようにしました。
7キロ地点三本滝ゲート、ここで給水、上りが続いて、喉の渇きが速いです。ここまでは、普段、一般の車両も入れますが、ここからは冬季通行止め中で、7月以降もマイカーでは通行できない道路になります。見上げると、はるか高い位置に走っている人がいます。もうすでにあそこまで到達しているのかと思うと、羨ましいというか、あきれる感じです。
ここから5キロちょっとは、3年前も走ったコース、前回は大雨で川の水が氾濫してほとんど洪水だった道路、今年は穏やかです。
徐々に高度は上昇して、残雪もちらほら、雪解け水の流れる川から、冷たい空気も流れてきて、冬場のマラソンのような寒さを感じました。
昔は大の苦手だった上り坂、今は苦手意識が改善されて、ずるずる後退することはなく、まわりの人とカーブで抜きつ抜かれつしながら、上っていきました。
車は通らない道路、対向車を気にしなくていいので、辛いですが、気持ちよく走れます。10キロ地点も36分台、最初の5キロと変わらないペースで走ることができました。
しかし、10キロを過ぎると、徐々に傾斜がきつくなり、標高も2000mを越えて、息切れが激しくなり、動きも緩慢になってきました。頭が痛くなり、高山病にかかるかもしれないと、ふと恐怖感が出て、つい歩いてしまいました。周りも、歩き始めていたので、甘えが出てしまいました。
このあたりで、早くも山頂から折り返してきた先頭ランナーが、豪快に下りはじめていて、ただただ賞賛するばかりです。
だんだん、周囲が緑から白に覆われるようになり、雪に囲まれて、苦しさを惑わすために、写真をとるという感じで、普段よりも撮影枚数が増えていきました。
15キロ通過、この5キロは45分かかってしまいました。折り返しまではあと3.5キロ、近くて遠い距離に感じました。
水を飲む回数も増え、ほとんど歩いて上っていくと、目の前に雪の壁が現れてきました。ほとんどのランナーが携帯を取り出し、撮影タイムが始まりました。(この大会、8割合方のランナーがカメラ持参で走っています。)
皆、上りの苦しさを惑わすために、写真撮影しています。
進めば、進むほど、雪の壁は高くなり、雄大さに圧倒されます。上りの辛さも半減していました。
そして、ついに18.5キロの折り返し地点の大雪渓に到達、標高2700m、約2時間半かけてたどりつくことができました。皆ゴールした雰囲気で喜んでいます。
ここは、地元の山菜、煮物、おにぎりなど、たくさんの食べ物が置いてあり、自分も含め、皆時間を気にすることなく、味わって食べていました。
そして、帰りは11.5キロの下りです。後は勢いに身を任せ下っていきました。上っていくランナーとすれ違うのですが、楽しそうに皆、上っていく姿が印象的でした。
20キロ通過、この5キロは45分、残り10キロ、当初は4時間かかるのでは、ないかと覚悟していましたが、3時間30分台では戻ってこられそうです。
さすがに足は疲れていてキロ5分を切るのがやっとのスピードでしたが、F1レーサーになった気分で、下り勢いをつけて、ヘアピンカーブをインをついてオーバーテイク、順位を着実に上げていきました。
25キロ通過、この5キロは25分台でした。ラスト5キロ、普段は大変ですが下りなので、気分は楽です。ゴール付近が、下に見えてきて、太鼓やアナウンスの音も聞こえてきました。そして、30キロのゴール地点へ、苦しくも楽しいレースでした。
ゴール会場からスタート会場へは、バスで7キロ下ります。バスでも15分ほどかかる道、よく7キロ上ってきたなと感じました。途中、バスを使わずに走って戻るランナーが、まさしく兵です。
スタート会場の観光センターで荷物を受け取り、隣りの日帰り入浴施設の湯けむり館に移動しました。すぐそばにお風呂があるのは、本当に助かります。乳白色の温泉、気持ちよかったです。http://www.norikura.co.jp/kanko/yukemurikan/home.htm
入浴後、外は晴れてきて、観光センターからも乗鞍の頂上が見えるようになりました。改めて、あそこの白いところまで走ったと思うと何とも感慨深いです。
帰りは路線バスで、新島々バスターミナルまで戻ったのですが、運転手さんが面白く、「車内混雑していて申し訳ございません。新島々からの電車が間にあわない可能性があるので飛ばします。」と、路線バスでは、なかなか聞けない発言、その言葉通り?余裕を持って、バスは新島々駅に到着しました。(昔に比べると、某地元バス会社の接客は改善された気がします。)
そこから、松本電鉄上高地線で松本駅まで行き(NHKの朝ドラのヒロインが出迎えてくれます。)、
松本から高速バスに乗ったのですが、土日高速千円の最終日ということもあり、大渋滞に巻き込まれ新宿まで2時間遅れの5時間以上の長旅になってしまいました。
この3週間の遠征、自分の体調も、景色・風景も変化に富んでいましたが、色々勉強になった3週間でした。
乗鞍天空マラソン
http://www.norikura.gr.jp/topics/?page_id=3936
サービス:ミネラルウォーター、温泉割引券、ワッペン
(参加賞は簡素化し、その費用は、東日本大震災の義援金に)
LAP TIME
0- 5km 36:11
5-10km 36:26
10-15km 45:21
15-20km 45:56
20-25km 25:52
25-30km 25:30
ゴール 3時間35分16秒
http://www.norikura.gr.jp/topics/?page_id=3936
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