2011年8月11日木曜日

2011奥武蔵ウルトラマラソン

2011奥武蔵ウルトラマラソン http://sportsaid-japan.maxs.jp/

2011年8月7日(日)

「一番高い所に登って 一番光る星を掴んだ
一番辛い道を選んで 一番強い心をまとった」


最近、J-POPすぎる校歌として話題の愛知県・至学館高校校歌の一節ですが、

まさしく、奥武蔵ウルトラマラソンは、この詞の通り、
標高差800m、真夏の厳しい大会です。



5年連続5回目の夏、今年も一番光る星を目指し、強い心を求め、77km走ってきました。


過去4回、唯一9時間を切ったのは、2年前、8月とは思えない寒さで、暑さに苦しむことなく、ゴールできました。その他は、レース序盤、暑さと上り坂に苦しみ、リタイア寸前のところまできて、35キロ過ぎてから、体力が回復して、後半の下りで挽回するパターンが続いています。

1回目10時間11分 (75km)  猛暑 午後から雷雨
2回目 9時間46分  曇りがち 気温も低め
3回目 8時間57分  雨 寒め
4回目 9時間46分 猛暑

今年は、ここ数週間、涼しい日が続いていましたが、週末にきて、気温が上昇してきました。大会当日の朝も曇ってはいましたが、じめじめとした気候、今年も暑さに苦しむ大会を予感しました。

飯能に前泊して、八高線の走る東飯能駅に向かうと、ランナーでいっぱいでした。会場の毛呂山総合公園には、朝5時40分頃到着、スタートの準備を進めました。

過去の5キロごとのラップタイムを振り返ってみると、15キロ~35キロの上り区間で、いい時と悪い時で30分近くが差が出ているので、この区間を踏ん張ることを目標にしました。

2010  / 2009 / 2008
15-20km  45:57 /  37:57 /  44:01
20-25km  47:55 / 37:50  / 47:33
25-30km  44:38 / 39:29  / 46:23
30-35km  48:23 / 43:31 / 48:09

朝7時、浴衣、ウェデングドレス、メイド、デビルマン、ガッチャマン、マリオ、バルタン星人(いわて銀河チャレンジマラソン常連)等、例年以上に、様々な衣装?のランナーも集結して、真夏の祭典がスタートしました。

最初の17キロは、奥武蔵グリーンラインに入る前に、毛呂山のアップダウンある道を周回、ここは坂としてはまだ序の口なので、力をセーブしたいところですが、早朝とはいえ、標高が低い分、一番暑さを感じるところで、今年も徐々に体力が消耗していきました。

5キロは31分、10キロは35分で通過、感覚よりも、タイムが悪く、過去のレースでも高湿度の時は、大失速しているので、嫌な予感がよぎりました。それでも昨年よりは余裕を持って、鎌北湖を通過しました。

ここから、約30キロ先の折り返しまで、上り基調の道が続きます。例年、吐き気を催すなど、かなり苦しむのですが、苦しい時間帯は限定的で、すぐに回復するのですが、今回は、徐々に徐々に、体調が悪くなってきて、回復する兆しが見られません。20キロは、昨年よりも早いタイムで通過したのですが、それ以降は、昨年よりもタイムが落ちてきました。

そして今回は、長い上り坂はそこそこ耐えて走っているのですが、得意の下り坂で追い抜かれることがしばしばで、例年とは全く異なる展開になりました。

3キロ毎に訪れるエイドが待ち遠しく、今年値上がりしているスイカを食べ、氷で体を冷やし、コーラ、緑茶、スポーツドリンクとたくさん水分をとって、回復を待ちました。

今回は、折り返し地点以外にも、水着のお姉さんがいて、水をかけてくれます。沈みかけた気持ちを癒してくれます。

30キロから35キロの5キロは、50分かかってしまいました。いつもなら、ここからペースアップしていけるところなのに、明らかにだるさ、吐き気は熱中症の症状、寝転がりたいという衝動に駆られながら、だましだまし走っていきました。

仲間からの応援、差し入れも、意識が朦朧としていて、しっかり応えることもできず、それでもいつか楽になれると思って、折り返しに向けて走っていきました。

昨年の方が気温は高かったと思いますが、山の上との温度差があった分、上では涼しく感じられたのですが、今回は、山の上でもあまり気温が下がらず、湿度も高く、激しく暑さを感じながらレースが続いていきました。

42.195キロは、5時間42分で通過、昨年よりは3分ほど速いタイムでしたが、昨年のような余裕がありません。それでも、人とのすれ違いが多くなり、元気をもらいながら、何とか折り返し地点まで到達しました。

かき氷を食べて、クールダウンして、残り30キロの復路の道を走り始めました。

例年だったら、ごぼう抜きが始まる復路も、今回は依然として、苦しい状態が続きました。一旦、回復しかけたかなと思ってペースを上げても、また苦しくなって、歩くようなスピードになって、後半も、抜かれることがしばしばでした。
55キロから60キロは40分台で、昨年より9分遅いタイムとなってしまいました。気温がもう少し下がってくれれば、楽になれるのにと思いつつ、エイドで登場したノンアルコールビールを一気に飲み干しました。

残り15キロあたりでは、ようやくポツリポツリと雨が降り始めました。もっとたくさん降ってくれと思いつつも、30分ほどで雨はやんでしまいましたが、この雨でようやく体が楽になってきました。

途中、熱中症で道端で嘔吐しているランナーがいて、近くのランナーと偶然車で通りかかった応援の人と手当を行った関係で、60キロから65キロも40分かかってしまいましたが、ラスト10キロになって、ようやくエンジンがかかってきました。

このあたり、最後のきつい上り坂があるのですが、一気に駆け上がり、ようやく気持ちよい走りができるようになりました。昨年のタイムの更新は絶望でしたが、せめて10時間は切ってゴールしたいと思い、最後の力を振り絞りました。

ラスト5キロで9時間30分、キロ6分を切れれば何とかなりそうです。きつい下り坂もブレーキをかけずに下っていきます。鎌北湖の最後のエイドは素通りでした。残り2キロ地点、9時間45分で通過、どうやら10時間切りは安全圏に入りました。

ゴールに向けての緩い下り坂を走っていると、空が急に暗くなってきました。夕方5時前で、不気味なほどの暗さで、ただ事ではない状況、10時間切りの次は、雷雨との戦いが始まりました。雷雨の前にゴールしたいと思ってペースを上げたのですが、轟音と稲光と共に、大量の雨が降りはじめてきました。

数百メートル前後で、雷が何度も鳴り響いて、恐怖との戦いとなってきました。といっても、もうゴールするしかないので、とにかくゴールを目指しました。


昨年は9時間46分でゴールしていただけに、その時間で走れていたら雷は避けられていたかもと頭をよぎると、すごい自然の罰ゲームだなと思ってしまいました。

ゴール手前数百メートルになると、激しい雨の中、応援している人、誘導している人が見られます。ラスト100m、「ゴールが撤収されていたら、どうしよう」と余計な心配をしてましたが、ちゃんとゴールゲートにテープが張られていました。

波乱万丈のレースは雷雨の中、終わりました。

9時間56分、昨年よりも調子が良かっただけに、悪いなりに耐えたと思いますが、悔しい結果でした。

ゴールして、完走証を発行してもらっても、この雨では、濡れるどころで済まないので、とりあえず、先に体育館に入ることにしました。

激しすぎる雨で、普段なら汗臭いウェアも洗い流されて清潔?に、シューズもスタート前よりも綺麗に変化し、体もシャワー後のような爽やかさ?になっていました。(携帯電話もジップロックで完全ガードしていて問題なし)ということで、雷さえなければ、ゴール前の雨も良いものだと感じました。


しかし、雷雨はその後も続き、ついに会場が停電、体育館内は真っ暗になってしまいました。(完走証の発行も停電でできなくなっていました。)久しぶりの停電を経験した気がします。


夜7時前には雷雨はおさまり、東武線経由で、帰路につきました。(例年どおり、飯能経由で帰っていたら、電車が運休していたので、東武線で帰れてラッキーでした。)

奥武蔵ウルトラマラソン5回完走のうち、3回雨で、うち2回雷に遭遇しましたが、色々と試練を与えてくれる大会、また来年もこの試練を越えていきたいと思います。

参加賞:Tシャツ、ゼリー

**********************
LAP TIME ( )は、昨年

 0-  5km 31:36 (32:05)
 5-10km 35:20 (35:57)
10-15km 30:27 (31:30)
15-20km 41:17 (45:57)
20-25km 47:01 (47:55)
25-30km 45:52 (44:38)
30-35km 50:49 (48:23)
35-40km 42:18 (41:39)
40-45km 39:03 (38:47)
45-50km 38:30 (39:07)
50-55km 34:24 (34:13)
55-60km 40:46 (31:46)
60-65km 40:19 (32:16)
65-70km 37:05 (37:03)
70-75km 30:52 (33:49)
75-77km 11:53 (11:34)

ゴール:9時間57分32秒

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間09分56秒 ルース・チェプンゲティッチ (ケニア) 2024年10月 シカゴマラソン (3分05秒/km)

◆女子日本記録 2時間18分59秒 前田穂南 2024年1月 大阪国際女子マラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間05分35秒 Aleksandr SOROKIN (リトアニア)  2023年5月 Vilnius (LTU) (3分39秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分30秒 Y.ケジェルチャ(エチオピア) 2024年10月(スペイン・バレンシア)(2分44秒/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)