2012年8月13日月曜日

2012奥武蔵ウルトラマラソン


2012年8月5日 78キロ

2007年から参加し始めて、今回が6度目、今年もオリンピックに負けない熱い夏がやってきました。

とは言いつつ、完全にオリンピックに負けて、前々日の深夜は、女子サッカー準々決勝を見るなど、完全に寝不足状態で、前日も女子トライアスロンを見ながらバタバタ準備して、前泊地の飯能のホテルに向かいました。

飯能へは、夏はウルトラマラソン、冬は駅伝に出場するため、毎年訪れている場所で、市内の道もかなり詳しくなった気がします。食事をして、この日の夜も、男子サッカー準々決勝を見て、女子卓球団体戦を見ながら就寝しました。


8月5日(日)大会当日、午前4時に起きると、水泳男女のメドレーリレーが始まるところでした。準備をしながら見ていると、男女とも白熱の展開、日本は自由形が厳しいので最後どうなるかなと思っていましたが、どちらも見事にメダルを獲得し、興奮しながら、ホテルをチェックアウトしました。

東飯能駅から八高線で毛呂駅、そこから会場まで送迎バスがあるのですが、時間があったので、歩いて向かいました。

天気ではそれほど気温が上がらない予報だったのですが、朝6時前のにすでに強い日差し。昨年よりも暑くなっていました。

今年からコースが変更になり、序盤の周回コースが17キロから22キロになり、その後の奥武蔵グリーンラインの往復が数キロ短くなり、全体として77キロから78キロと距離が延びました。

このコースは序盤が一番、日陰がなくて暑さを感じ苦しいところで、昨年はその序盤、記録狙いで飛ばしたのですが、それがたたってその後の上り坂では、熱中症寸前まで体調不良に陥りフラフラになり失速、例年なら回復する後半の下りも、思うように走れず、最後はゴール寸前で雷雨に遭遇するというおまけがついてしまいました。

今年は、この後、北海道マラソン、信越五岳トレイル(110㎞)と長い距離を走る予定があり、奥武蔵は決して無理をせず、8~9割ぐらいの力で、あまり疲労を残さない走りを目標にしました。

(この日の夜は、オリンピック女子マラソンがあったので、できれば、速くゴールしたかったのですが、記録を狙うような天気ではなかったので、特に最初は絶対に飛ばさないと言い聞かせてスタートラインに立ちました。)


午前7時、今年も暑くて長い一日が始まりました。



序盤は新コース、今までは比較的平坦な道でスタートするので、今年からは最初から数キロ、いきなり上り坂から始まります。早くも暑さで、大量の汗が体中、滝のように流れ出ています。

3キロの鎌北湖のエイドは、早くも多くの人が給水に手が伸びています。テーブルが混雑していたのでよらずに、背中のポケットに忍ばせたドリンクを飲んでしのぎました。



その後、今回から初めて1キロ弱ですが未舗装の道に入りました。新コース、結構タフで厳しくなっていました。



5キロは、38分47秒で通過、昨年までは31~32分ぐらいなので、コースの厳しさが分かります。特に、周りのランナーが早くもバテてきている人を多数みかけました。


暑い状況が続いていますが、いつもよりカラッとしていて、日陰に入ると、かなり涼しさを感じます。この序盤を凌ぎきれば、何とかなりそうだと感じましたが、その新コースの序盤の周回の距離が果てしなく長く感じます。



10キロは、下りもあり33分台で通過、しかし、このあたりの給水は冷たいものを求めて大混雑していました。エイドにあった氷をとって顔・頭を冷やしながら走っていきました。

この辺りは、昨年までのコースの逆周回で見慣れた風景に戻り、落ち着きますが、また、上り坂が現れて試練が続きます。15キロは、39分台で通過、ここはひたすら我慢でした。



午前9時を過ぎて、気温はさらに上昇、完全に天気予報は、はずれて暑くなりました。ようやく20キロ通過して、ここまでで2時間半近く、いつもなら涼しい林道に入っている時間帯ですが、今年はまだまだです。ただ、昨年と比べると、ゆっくり走っている分、まだ余裕があって、何とか耐えられそうな感じでした。

ゆるやかな上りが始まって、22キロ、再び、鎌北湖のエイドに到着、ここでは、すでに座り込んで休んでいる人が多く、今までにない光景でした。



ここからいよいよ25キロ以上、上り基調の道が始まるのですが、暑さをしのげる分、ほっとした気持ちになりました。


例年、フラフラ状態で上っているのですが、今年は余力を残しているので、気持ちにはゆとりがありました。このあたりからは、エイドが頻繁に登場するので、果物や飲み物、氷で、力を蓄えて、そして、時には、水着のお姉さんに頭から水をかけてもらって、体力を回復させることができました。



25キロから40キロは、キロ9分を超えるペースで通過。ゆったりと走ったり、歩いたりで、体力的には余裕でしたが、45キロ関門閉鎖時間が、意外とギリギリではないかと思いはじめ、少しずつペースを上げていきます。



このあたりでは、折り返しで戻ってきたランナーとのエールの交換で、傾斜が緩くなりはじめた坂を踏ん張って走ります。




そして、49.2キロ折り返し地点の県民の森駐車場に到着、昨年より1.4キロ折り返しが手前になったので、少し得した気分で、ここでの名物のかき氷を食べました。



ここまで来るとゴールまでは、下り基調の道で、昨年以外は、気持ちよく走れていて、不安なく一気に下っていけます。

50キロ地点を6時間57分で通過、残り28キロ3時間以内で走れば、10時間を切れます。
ここで、初めて、タイムを意識して、ペースを上げていきました。



53キロ地点では、往路(45キロ)の関門に間に合わなかったランナーが数多く収容されています。今回は、前半の暑さ、そして、長く険しくなったコースに苦しめられた方が多かったようです。

55キロまでの5キロは、30分台、面白いようにひとり、ふたりと前のランナーを追い抜き、駅伝のエースになった気分です。



途中のエイドでは、しっかり、食べ物・飲み物(時にはノンアルコールビール)をとって、60キロ、65キロと一気に駆け下っていきました。



日陰が続く林道で、あまり暑さは感じ、時折吹く風も心地よく感じました。ただ、日向に出ると、急に強い直射日光を浴びて、体力が奪われる感じがあり、できるだけ日陰を選び、日向はスピードを上げて通り過ぎるようにしました。

ラスト10キロを切ると、長い上り坂か何度か現れて、最後の試練になりますが、今年は無難に乗り越えることができました。

75キロ地点は、9時間38分40秒で通過。キロ7分で10時間切りです。

急な下りを一気に駆け下りて、この日、3度目の鎌北湖エイド、ビールが見えましたが、それを振り切って、ゴールを目指しました。

昨年は、ちょうどこの時間帯に雷雨に襲われ、びしょ濡れでのゴールでしたが、今回は最後まで天候は安定していました。

近そうで遠いゴールの総合公園、それでもなんとか残り200mまで到達、10時間切り確実と思ったら、自動車通行のため、走行ストップがかかってしまいました。ちょっと焦りしました。数十秒後の横断でき、ゴールへラストスパート、昨年のゴールタイムは数十秒ほど超えてしまいましたが、9時間58分で無事ゴールできました。

昨年と比べて、距離が1キロ伸び、コースも厳しくなって、順位も昨年よりかなり上がっていました。

今年は、最初の20キロまでの暑さには、苦労しましたが、過去5回のような苦しみを感じずにゴールできました。5回の経験が活きました。

これで6回目の完走、完走10回のグリーンゼッケンまであと4回です。

最後に、この暑い中、万全の体制で、(給水車も何往復もして)サポートしていただいた大会関係者、ボランティアの皆さまに、御礼を申し上げます。


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新コースに関して

過去の完走率を調べてみると、今年が一番低くなりました。
2010年、2011年と暑くて大変でしたが、女性の完走率の方が高く、今までは、いかに暑さに耐えられるかが重要だったのですが、今年から距離が延び、起伏の険しい部分が増えて、女性や50歳台以上の完走率が特に低くなりました。今までよりは走力が求められるコースになった感じです。

完走率

2007年 93.3% (男94.0% 女90.8%)
2008年 90.6% (男91.3% 女87.6%)
2009年 95.3% (男95.4% 女95.2%)
2010年 81.9% (男81.8% 女82.1%)
2011年 85.5% (男85.3% 女86.0%)
2012年 79.1% (男79.8% 女76.6%)


2012年 (年代別)
女子39歳以下  76.1%
女子40歳台 78.5%
女子50歳台 79.4%
女子60歳以上 61.5%

男子39歳以下 82.2%
男子40歳台  87.9%
男子50歳台 74.9%
男子60歳台 68.4%

全体 完走者1103人 完走率79.1%


全成績
1回目10時間11分 (75km) 猛暑 午後から雷雨
http://marathon-world.blogspot.jp/2007/08/2007.html
2回目 9時間46分  (77km) 曇りがち 気温も低め
http://marathon-world.blogspot.jp/2008/08/2008.html
3回目 8時間57分  (77km) 雨 寒め
http://marathon-world.blogspot.jp/2009/08/2009.html
4回目 9時間46分 (77km) 猛暑
http://marathon-world.blogspot.jp/2010/08/17.html
5回目 9時間57分  (77km) じめっとした暑さ 
http://marathon-world.blogspot.jp/2011/08/2011.html
6回目 9時間58分 (78km) からっとした暑さ

LAP TIME
0-  5km 38:47
 5-10km 33:29
10-15km 39:25
15-20km 34:33
20-25km 46:42
25-30km 45:08
30-35km 46:21
35-40km 47:41
40-45km 40:36
45-50km 45:11
50-55km 30:45
55-60km 31:45
60-65km 32:03
65-70km 31:09
70-75km 35:05
75-78km 19:45

9時間58分25秒


参加賞 Tシャツ、ゼリー


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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間09分56秒 ルース・チェプンゲティッチ (ケニア) 2024年10月 シカゴマラソン (3分05秒/km)

◆女子日本記録 2時間18分59秒 前田穂南 2024年1月 大阪国際女子マラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間05分35秒 Aleksandr SOROKIN (リトアニア)  2023年5月 Vilnius (LTU) (3分39秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分30秒 Y.ケジェルチャ(エチオピア) 2024年10月(スペイン・バレンシア)(2分44秒/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)