2015年9月30日水曜日

2015白馬国際トレイルラン(その2)

2015年9月13日(日) 第5回白馬国際トレイルラン ロングの部 52.8km
つづきです。

トレイルランは、今年10kmの大会 に出場したものの、50kmを超えるトレイルランは2年前のこの大会以来。

8月15日に走った100マイルベルリン、予想以上に疲労がたまっていて、この1ヶ月はまともに走っておらず、ほぼぶっつけ本番状態で会場まで来てしまいました。

過去2回は、完走しているものの、今回は、もしかしたら、途中棄権もあるかもと思いながら、スタートしていきました。


最初は、八方のホテル・旅館街、沿道のたくさんの方々に見送られて出発していきます。


しばらくは、舗装の道を走るのですが、やはり身体のだるさが残っており、厳しい状態です。八方尾根、岩岳、東山、このコースは3つの大きな山を上り下りするのですが、とりあえず、前半は決して無理をせず、体力温存で行くことにしました。


まずは、白馬ジャンプ競技場を通過。ここを通ると、やはり1998年の冬季五輪を観戦した時のことを思い出します。

1998長野五輪 ノーマルヒル

3万人が集まった競技場を、この日はランナーが走ります。




ジャンプ競技場を過ぎると、いよいよ本格的なトレイルが始まります。


まだ、集団なので、流れに任せて、マイペースで進んで行きます。


徐々に雲も晴れて、下界もしっかり見えるようになってきました。


八方尾根はこのコースで一番、標高の高い場所、きつい上り坂が続きますが、渋滞もあり、それほど無理する事なく、呼吸もあまり乱れる事もなく、頂上まで上ることができました。





そして、少しきつめの下り坂を下って、第1エイドのパノラマエイドに到着しました。

前回参加したときと変わり、今年はマイカップ持参となっていて、リュックからコップを取り出して、ドリンクを頂きました。


ここまでは順調ですが、過去2回、次の岩岳の上りで、高山病に近い症状になり、苦しんで失速しているので、果たして今回は、大丈夫か、かなり不安を抱きながら下っていきました。


下り坂は、好調で前のランナーをかなり抜いて、下っていきました。



そして、しばらく、フラットな道が続きます。ここは、無理せず、でも歩かず、ゆったりとしたペースを守って走って行きました。


10kmを過ぎて、藤森商店の私設エイドに到着。
ここは、いつも、たくさんの食べ物が用意されていて、岩岳の上りの前に、力になります。


再び、走り始めると、ここから徐々に上り坂が始まります。



やはり、身体が重く、なかなかペースが上がりませんが、ここは無理せずマイペースで進んで行きます。


第2エイド14.7km地点に到着。ここから、いよいよ本格的な上り坂が始まります。
エイドで、十分に水分補給して、心の準備をしてから、進んで行きました。


上り坂が始まると、2年前の悪いイメージがあるのか、呼吸が大きく乱れる前に、足が止まってしまいます。それが、木段「犬の寝床」が始まると、さらにひどくなり、休む頻度が多くなってきました。


1時間後にスタートしたミドルの部のランナーにも、このあたりから抜かれ始めます。
休憩を長くとっているので、高山病のような症状にはなっていませんが、明らかに2年前とは遅いペースで、関門制限も気になるような状況になってきました。



休み休みの状態ですが、何とか18.6kmの岩岳山頂 スカイアークに到着しました。


とりあえず3つある山のうち2つ目の山に到達して、ほっとしました。
名物のおそばを食べ、エナジードリンクを飲んで、疲労を回復させました。


ここからの下りは、狭い小道の急な下り坂が続きます。
数日前、雨が続いたこともあり、路面はかなりぬかるんでいます。


上りと違って、下りは呼吸が乱れることはないので、なるべくブレーキかけずに下っていきます。何度かスライディングして、泥だらけになりましたが、ごぼう抜きをして、少々挽回しました。


一方で、ミドルの部の上位ランナーに何人も抜かれましたが、みんな、足からお尻にかけて、転んだ跡が見られて、速いランナーは転ぶことを恐れず、攻めの走りをしているんだと実感しました。


舗装道路に出ると、24.5kmの第4エイドに到着。ほぼ中間地点ですが、4時間半を越えていました。制限時間は10時間。このままでは、やはり完走は微妙なところ、ここからが踏ん張りどころとなりました。



コースは、塩の道に入りました。大きなアップダウンはないので、ある程度、走れるのですが、この日は、ところどころ、ぬかるんでいて、塩の道ではなく、泥の道になっていました。


トレランシューズは、使い込んでいたので、ボロボロで、足の踏ん張りもあまり効かず、滑りやすくなっていて、今日でこの靴とはお別れだなと思って、途中から泥や水たまりをあまり気にせず、走ることにしました。


少しずつ、順位を挽回しながら、30kmの第5エイドに到着しました。


時間は、お昼を過ぎて、今にも雨が降り出しそうな空、残り20km、天気も心配になってきました。


それでも、第1回、第3回の時と比べて、かなり涼しいので、
走れる道が多い、東山のきこりの道までは、しっかり走ることに集中しました。





橋を渡ると、34.5kmの第6エイドに到着。
最難関の東山が近づいてきたので、ここでは、給食、給水をしっかりとって、準備しました。


再び走り始めて、しばらくすると、旧ハイランドスキー場に到着しました。西側には、白馬ジャンプ競技場が見えます。

私設エイドで、いももちを頂いて、いよいよ最後の3番目の山、東山の上りに入りました。


2年前は、このスキー場のゲレンデを直登したのですが、今回はそこを通らず、横道を入ります。


2年前の道は、坂がきつくても、頂上が見える分、何とか我慢して進むことができ、上り坂でごぼう抜きをすることができましたが、

今回の道は、斜度は緩やかですが、森の中で、頂上が見えず、いつ上りが終わるのか分からず、精神的にきつかったです。おまけに、この日は上り坂になると、呼吸がすぐに苦しくなって、踏ん張りきれず、かなり休憩を入れながら、ゆっくり歩くことで精一杯になってしまいました。


雨もポツポツと降り始める中、ようやく、40.2kmの第7エイドに到着しました。


残り12km、制限時間まであと2時間半。厳しい上り坂は終わり、あとは下り中心の道になるので、何とか完走の目処がたってきました。

再び走り始めます。
今回、地震の影響で、コースが変更になっているのですが、走っている場所も、地割れしている所がありました。


コースは、地震の被害が一番大きかった堀之内地区に入りました。


家を新しく建て直したり、道や斜面を修正したりとまだまだ復興途上です。

そんな堀之内地区に私設エイドが設けられていました。
地元の方もたくさん集まっていて、声援を頂きました。
煮物や漬け物など料理も頂きました。



残り10kmを切り、少しずつペースアップ。ゴールを目指します。




前後のランナーとの差が広がり、孤独な状態で進んで行きます。


再び、山道に入り、きつめの上り坂を上りきって、橋を渡ると、最終エイドに到着しました。




気がつけば、天気も回復して、川沿いの風景はとても綺麗でした。


残りは4キロ弱。制限時間まであと1時間15分。ゆっくり歩いても間に合うタイムでしたが、最後くらいは、しっかり走りきろうと、集中して走りました。


緩やかな上り坂、過去2回はかなりペースダウンしましたが、今回は余力が残っていました。


白馬中学を通り、ホテル・旅館街へ、沿道からたくさんの拍手、お帰りの声。




9時間19分13秒。過去3回で一番、苦戦しましたが、何とか完走することができました。


ゴール着いたら、疲労困憊で、しばらく動けませんでした。


その後は、泥だらけの足をふいて、ゴール地点にある温泉へ。
入念に身体を洗って、ゆっくり湯に浸かりました。


(温泉は2年前よりも建物が大きく、新しくなっていました。)

帰りは、白馬駅に戻って、大糸線で実家の安曇野に戻りました。


体調不良の中の久しぶりのトレイルランで、かなり大変でしたが、平地と違って、9時間でも、それほど時間が経過していると感じず、(次の日以降、いつもと比べて筋肉痛がひどかったですが。)自然を楽しむことができました。

タイム 9時間19分13秒 (52.8km)
(2013年 8:32:07 (50km)
(2011年 7:53:40 (43km)

白馬国際トレイルラン 動画

参加賞:Tシャツ、エコバック、ファイテン製品、りんご、パスタ、パンケーキミックス、エナジードリンク、ジェル、各種割引券、クリアファイル

ロングの部 52.8km
出走者:703名
完走者:623名 
完走率88.6%

ミドルの部 35.7km
出走者:491名
完走者:466名 
完走率94.9%

ショートの部 20.7km
出走者:367名
完走者:364名 
完走率99.2%

ファミリー&トライアルコース 6.9km
出走者:181名
完走者:180名 
完走率99.4%

白馬国際トレイルラン http://www.hakubatrail.com/top.html

第1回(2011)白馬国際トレイルラン 完走記  http://bit.ly/RQrLDk
第3回(2013)白馬国際トレイルラン 完走記 http://bit.ly/1bsLB6V

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間09分56秒 ルース・チェプンゲティッチ (ケニア) 2024年10月 シカゴマラソン (3分05秒/km)

◆女子日本記録 2時間18分59秒 前田穂南 2024年1月 大阪国際女子マラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間05分35秒 Aleksandr SOROKIN (リトアニア)  2023年5月 Vilnius (LTU) (3分39秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分30秒 Y.ケジェルチャ(エチオピア) 2024年10月(スペイン・バレンシア)(2分44秒/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)