2015年9月13日(日) 第5回白馬国際トレイルラン ロングの部 52.8km
つづきです。
トレイルランは、今年10kmの大会 に出場したものの、50kmを超えるトレイルランは2年前のこの大会以来。
8月15日に走った100マイルベルリン、予想以上に疲労がたまっていて、この1ヶ月はまともに走っておらず、ほぼぶっつけ本番状態で会場まで来てしまいました。
過去2回は、完走しているものの、今回は、もしかしたら、途中棄権もあるかもと思いながら、スタートしていきました。
最初は、八方のホテル・旅館街、沿道のたくさんの方々に見送られて出発していきます。
まずは、白馬ジャンプ競技場を通過。ここを通ると、やはり1998年の冬季五輪を観戦した時のことを思い出します。
3万人が集まった競技場を、この日はランナーが走ります。
ジャンプ競技場を過ぎると、いよいよ本格的なトレイルが始まります。
まだ、集団なので、流れに任せて、マイペースで進んで行きます。
徐々に雲も晴れて、下界もしっかり見えるようになってきました。
八方尾根はこのコースで一番、標高の高い場所、きつい上り坂が続きますが、渋滞もあり、それほど無理する事なく、呼吸もあまり乱れる事もなく、頂上まで上ることができました。
そして、少しきつめの下り坂を下って、第1エイドのパノラマエイドに到着しました。
前回参加したときと変わり、今年はマイカップ持参となっていて、リュックからコップを取り出して、ドリンクを頂きました。
ここまでは順調ですが、過去2回、次の岩岳の上りで、高山病に近い症状になり、苦しんで失速しているので、果たして今回は、大丈夫か、かなり不安を抱きながら下っていきました。
下り坂は、好調で前のランナーをかなり抜いて、下っていきました。
そして、しばらく、フラットな道が続きます。ここは、無理せず、でも歩かず、ゆったりとしたペースを守って走って行きました。
10kmを過ぎて、藤森商店の私設エイドに到着。
ここは、いつも、たくさんの食べ物が用意されていて、岩岳の上りの前に、力になります。
再び、走り始めると、ここから徐々に上り坂が始まります。
やはり、身体が重く、なかなかペースが上がりませんが、ここは無理せずマイペースで進んで行きます。
第2エイド14.7km地点に到着。ここから、いよいよ本格的な上り坂が始まります。
エイドで、十分に水分補給して、心の準備をしてから、進んで行きました。
上り坂が始まると、2年前の悪いイメージがあるのか、呼吸が大きく乱れる前に、足が止まってしまいます。それが、木段「犬の寝床」が始まると、さらにひどくなり、休む頻度が多くなってきました。
1時間後にスタートしたミドルの部のランナーにも、このあたりから抜かれ始めます。
休憩を長くとっているので、高山病のような症状にはなっていませんが、明らかに2年前とは遅いペースで、関門制限も気になるような状況になってきました。
休み休みの状態ですが、何とか18.6kmの岩岳山頂 スカイアークに到着しました。
とりあえず3つある山のうち2つ目の山に到達して、ほっとしました。
名物のおそばを食べ、エナジードリンクを飲んで、疲労を回復させました。
ここからの下りは、狭い小道の急な下り坂が続きます。
数日前、雨が続いたこともあり、路面はかなりぬかるんでいます。
上りと違って、下りは呼吸が乱れることはないので、なるべくブレーキかけずに下っていきます。何度かスライディングして、泥だらけになりましたが、ごぼう抜きをして、少々挽回しました。
一方で、ミドルの部の上位ランナーに何人も抜かれましたが、みんな、足からお尻にかけて、転んだ跡が見られて、速いランナーは転ぶことを恐れず、攻めの走りをしているんだと実感しました。
舗装道路に出ると、24.5kmの第4エイドに到着。ほぼ中間地点ですが、4時間半を越えていました。制限時間は10時間。このままでは、やはり完走は微妙なところ、ここからが踏ん張りどころとなりました。
コースは、塩の道に入りました。大きなアップダウンはないので、ある程度、走れるのですが、この日は、ところどころ、ぬかるんでいて、塩の道ではなく、泥の道になっていました。
トレランシューズは、使い込んでいたので、ボロボロで、足の踏ん張りもあまり効かず、滑りやすくなっていて、今日でこの靴とはお別れだなと思って、途中から泥や水たまりをあまり気にせず、走ることにしました。
時間は、お昼を過ぎて、今にも雨が降り出しそうな空、残り20km、天気も心配になってきました。
それでも、第1回、第3回の時と比べて、かなり涼しいので、
走れる道が多い、東山のきこりの道までは、しっかり走ることに集中しました。
橋を渡ると、34.5kmの第6エイドに到着。
最難関の東山が近づいてきたので、ここでは、給食、給水をしっかりとって、準備しました。
再び走り始めて、しばらくすると、旧ハイランドスキー場に到着しました。西側には、白馬ジャンプ競技場が見えます。
2年前は、このスキー場のゲレンデを直登したのですが、今回はそこを通らず、横道を入ります。
2年前の道は、坂がきつくても、頂上が見える分、何とか我慢して進むことができ、上り坂でごぼう抜きをすることができましたが、
今回の道は、斜度は緩やかですが、森の中で、頂上が見えず、いつ上りが終わるのか分からず、精神的にきつかったです。おまけに、この日は上り坂になると、呼吸がすぐに苦しくなって、踏ん張りきれず、かなり休憩を入れながら、ゆっくり歩くことで精一杯になってしまいました。
雨もポツポツと降り始める中、ようやく、40.2kmの第7エイドに到着しました。
残り12km、制限時間まであと2時間半。厳しい上り坂は終わり、あとは下り中心の道になるので、何とか完走の目処がたってきました。
再び走り始めます。
今回、地震の影響で、コースが変更になっているのですが、走っている場所も、地割れしている所がありました。
家を新しく建て直したり、道や斜面を修正したりとまだまだ復興途上です。
そんな堀之内地区に私設エイドが設けられていました。
地元の方もたくさん集まっていて、声援を頂きました。
煮物や漬け物など料理も頂きました。
前後のランナーとの差が広がり、孤独な状態で進んで行きます。
緩やかな上り坂、過去2回はかなりペースダウンしましたが、今回は余力が残っていました。
白馬中学を通り、ホテル・旅館街へ、沿道からたくさんの拍手、お帰りの声。
9時間19分13秒。過去3回で一番、苦戦しましたが、何とか完走することができました。
ゴール着いたら、疲労困憊で、しばらく動けませんでした。
その後は、泥だらけの足をふいて、ゴール地点にある温泉へ。
入念に身体を洗って、ゆっくり湯に浸かりました。
(温泉は2年前よりも建物が大きく、新しくなっていました。)
帰りは、白馬駅に戻って、大糸線で実家の安曇野に戻りました。
体調不良の中の久しぶりのトレイルランで、かなり大変でしたが、平地と違って、9時間でも、それほど時間が経過していると感じず、(次の日以降、いつもと比べて筋肉痛がひどかったですが。)自然を楽しむことができました。
タイム 9時間19分13秒 (52.8km)
(2013年 8:32:07 (50km)
(2011年 7:53:40 (43km)
参加賞:Tシャツ、エコバック、ファイテン製品、りんご、パスタ、パンケーキミックス、エナジードリンク、ジェル、各種割引券、クリアファイル
ロングの部 52.8km
出走者:703名
完走者:623名
完走率88.6%
ミドルの部 35.7km
出走者:491名
完走者:466名
完走率94.9%
ショートの部 20.7km
出走者:367名
完走者:364名
完走率99.2%
ファミリー&トライアルコース 6.9km
出走者:181名
完走者:180名
完走率99.4%
白馬国際トレイルラン http://www.hakubatrail.com/top.html
第1回(2011)白馬国際トレイルラン 完走記 http://bit.ly/RQrLDk
第3回(2013)白馬国際トレイルラン 完走記 http://bit.ly/1bsLB6V
つづきです。
トレイルランは、今年10kmの大会 に出場したものの、50kmを超えるトレイルランは2年前のこの大会以来。
8月15日に走った100マイルベルリン、予想以上に疲労がたまっていて、この1ヶ月はまともに走っておらず、ほぼぶっつけ本番状態で会場まで来てしまいました。
過去2回は、完走しているものの、今回は、もしかしたら、途中棄権もあるかもと思いながら、スタートしていきました。
最初は、八方のホテル・旅館街、沿道のたくさんの方々に見送られて出発していきます。
しばらくは、舗装の道を走るのですが、やはり身体のだるさが残っており、厳しい状態です。八方尾根、岩岳、東山、このコースは3つの大きな山を上り下りするのですが、とりあえず、前半は決して無理をせず、体力温存で行くことにしました。
まずは、白馬ジャンプ競技場を通過。ここを通ると、やはり1998年の冬季五輪を観戦した時のことを思い出します。
1998長野五輪 ノーマルヒル
まだ、集団なので、流れに任せて、マイペースで進んで行きます。
徐々に雲も晴れて、下界もしっかり見えるようになってきました。
八方尾根はこのコースで一番、標高の高い場所、きつい上り坂が続きますが、渋滞もあり、それほど無理する事なく、呼吸もあまり乱れる事もなく、頂上まで上ることができました。
前回参加したときと変わり、今年はマイカップ持参となっていて、リュックからコップを取り出して、ドリンクを頂きました。
ここまでは順調ですが、過去2回、次の岩岳の上りで、高山病に近い症状になり、苦しんで失速しているので、果たして今回は、大丈夫か、かなり不安を抱きながら下っていきました。
下り坂は、好調で前のランナーをかなり抜いて、下っていきました。
そして、しばらく、フラットな道が続きます。ここは、無理せず、でも歩かず、ゆったりとしたペースを守って走って行きました。
10kmを過ぎて、藤森商店の私設エイドに到着。
ここは、いつも、たくさんの食べ物が用意されていて、岩岳の上りの前に、力になります。
再び、走り始めると、ここから徐々に上り坂が始まります。
やはり、身体が重く、なかなかペースが上がりませんが、ここは無理せずマイペースで進んで行きます。
第2エイド14.7km地点に到着。ここから、いよいよ本格的な上り坂が始まります。
エイドで、十分に水分補給して、心の準備をしてから、進んで行きました。
上り坂が始まると、2年前の悪いイメージがあるのか、呼吸が大きく乱れる前に、足が止まってしまいます。それが、木段「犬の寝床」が始まると、さらにひどくなり、休む頻度が多くなってきました。
休憩を長くとっているので、高山病のような症状にはなっていませんが、明らかに2年前とは遅いペースで、関門制限も気になるような状況になってきました。
休み休みの状態ですが、何とか18.6kmの岩岳山頂 スカイアークに到着しました。
とりあえず3つある山のうち2つ目の山に到達して、ほっとしました。
名物のおそばを食べ、エナジードリンクを飲んで、疲労を回復させました。
ここからの下りは、狭い小道の急な下り坂が続きます。
数日前、雨が続いたこともあり、路面はかなりぬかるんでいます。
上りと違って、下りは呼吸が乱れることはないので、なるべくブレーキかけずに下っていきます。何度かスライディングして、泥だらけになりましたが、ごぼう抜きをして、少々挽回しました。
一方で、ミドルの部の上位ランナーに何人も抜かれましたが、みんな、足からお尻にかけて、転んだ跡が見られて、速いランナーは転ぶことを恐れず、攻めの走りをしているんだと実感しました。
舗装道路に出ると、24.5kmの第4エイドに到着。ほぼ中間地点ですが、4時間半を越えていました。制限時間は10時間。このままでは、やはり完走は微妙なところ、ここからが踏ん張りどころとなりました。
コースは、塩の道に入りました。大きなアップダウンはないので、ある程度、走れるのですが、この日は、ところどころ、ぬかるんでいて、塩の道ではなく、泥の道になっていました。
トレランシューズは、使い込んでいたので、ボロボロで、足の踏ん張りもあまり効かず、滑りやすくなっていて、今日でこの靴とはお別れだなと思って、途中から泥や水たまりをあまり気にせず、走ることにしました。
少しずつ、順位を挽回しながら、30kmの第5エイドに到着しました。
時間は、お昼を過ぎて、今にも雨が降り出しそうな空、残り20km、天気も心配になってきました。
それでも、第1回、第3回の時と比べて、かなり涼しいので、
走れる道が多い、東山のきこりの道までは、しっかり走ることに集中しました。
橋を渡ると、34.5kmの第6エイドに到着。
最難関の東山が近づいてきたので、ここでは、給食、給水をしっかりとって、準備しました。
再び走り始めて、しばらくすると、旧ハイランドスキー場に到着しました。西側には、白馬ジャンプ競技場が見えます。
私設エイドで、いももちを頂いて、いよいよ最後の3番目の山、東山の上りに入りました。
2年前は、このスキー場のゲレンデを直登したのですが、今回はそこを通らず、横道を入ります。
2年前の道は、坂がきつくても、頂上が見える分、何とか我慢して進むことができ、上り坂でごぼう抜きをすることができましたが、
今回の道は、斜度は緩やかですが、森の中で、頂上が見えず、いつ上りが終わるのか分からず、精神的にきつかったです。おまけに、この日は上り坂になると、呼吸がすぐに苦しくなって、踏ん張りきれず、かなり休憩を入れながら、ゆっくり歩くことで精一杯になってしまいました。
残り12km、制限時間まであと2時間半。厳しい上り坂は終わり、あとは下り中心の道になるので、何とか完走の目処がたってきました。
再び走り始めます。
今回、地震の影響で、コースが変更になっているのですが、走っている場所も、地割れしている所がありました。
コースは、地震の被害が一番大きかった堀之内地区に入りました。
家を新しく建て直したり、道や斜面を修正したりとまだまだ復興途上です。
そんな堀之内地区に私設エイドが設けられていました。
地元の方もたくさん集まっていて、声援を頂きました。
煮物や漬け物など料理も頂きました。
残り10kmを切り、少しずつペースアップ。ゴールを目指します。
前後のランナーとの差が広がり、孤独な状態で進んで行きます。
再び、山道に入り、きつめの上り坂を上りきって、橋を渡ると、最終エイドに到着しました。
気がつけば、天気も回復して、川沿いの風景はとても綺麗でした。
残りは4キロ弱。制限時間まであと1時間15分。ゆっくり歩いても間に合うタイムでしたが、最後くらいは、しっかり走りきろうと、集中して走りました。
緩やかな上り坂、過去2回はかなりペースダウンしましたが、今回は余力が残っていました。
白馬中学を通り、ホテル・旅館街へ、沿道からたくさんの拍手、お帰りの声。
9時間19分13秒。過去3回で一番、苦戦しましたが、何とか完走することができました。
ゴール着いたら、疲労困憊で、しばらく動けませんでした。
その後は、泥だらけの足をふいて、ゴール地点にある温泉へ。
入念に身体を洗って、ゆっくり湯に浸かりました。
(温泉は2年前よりも建物が大きく、新しくなっていました。)
帰りは、白馬駅に戻って、大糸線で実家の安曇野に戻りました。
タイム 9時間19分13秒 (52.8km)
(2013年 8:32:07 (50km)
(2011年 7:53:40 (43km)
白馬国際トレイルラン 動画
参加賞:Tシャツ、エコバック、ファイテン製品、りんご、パスタ、パンケーキミックス、エナジードリンク、ジェル、各種割引券、クリアファイル
ロングの部 52.8km
出走者:703名
完走者:623名
完走率88.6%
ミドルの部 35.7km
出走者:491名
完走者:466名
完走率94.9%
ショートの部 20.7km
出走者:367名
完走者:364名
完走率99.2%
ファミリー&トライアルコース 6.9km
出走者:181名
完走者:180名
完走率99.4%
白馬国際トレイルラン http://www.hakubatrail.com/top.html
第1回(2011)白馬国際トレイルラン 完走記 http://bit.ly/RQrLDk
第3回(2013)白馬国際トレイルラン 完走記 http://bit.ly/1bsLB6V
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