2010年9月14日火曜日

24時間ゆめリレーin湘南ひらつか2010


2010年9月11日(土)~12日(日) 
個人12時間の部

今まで、大会参加に際しては、多少アップダウンがあっても、景色がよかったり、都市の中心部を走れたりするコースを優先的に選んできました。

ということで、周回コースを走る時間走の大会は一度も参加したことがありませんでした。

しかし、個人12時間の部の上位成績を調べてみると、入賞記録は100km前後で、サロマ湖100kmのタイムは12時間11分、全力を出し切れたら今まで全く縁のなかった入賞も夢ではないと思い、一度は時間走を経験してみたいと思いエントリーしてみました。

平塚は、6~7年前、湘南ひらつかハーフマラソンにエントリーしたのですが、大会事務局から突然電話で定員オーバーのため参加できませんと言われ、郵便小為替で参加料が戻ってきたという経験があります。その後、ひらつかハーフマラソンも開催されなくなり、(湘南国際マラソンでは平塚を走りましたが)、念願?の平塚での大会参加となります。

土曜の夜8時スタートして、日曜の朝8時にゴールということで、土曜の午前中は寝貯めしようと思ったのですが、思ったほど睡眠がとれないまま、夕方、平塚に向かいました。19時前、会場の平塚の総合運動公園に到着、6時間の部はちょうどゴールを向かえ、賑わっていました。夢の島の24時間と違って、照明が少なく、暗い中で準備しました。

スタート前、6時間の部に参加していた走友と話をすることができ、昼間の暑さよりは、条件はいいかなと思いつつ、夜通し走り続けられるか不安を感じながら、スタート地点に向かいました。12時間の部は男女合わせて70人がエントリー、昨年の倍の参加者のようです。

午後8時、12時間の部がスタートしました。1周は1.73㎞、58周すれば100kmを越えます。そうすると1時間5周(キロ7分弱)が目安となります。後半の落ち込みを考えると前半はキロ6分半、1周11分ちょっとで6時間ぐらい走り続けられれば、という目標を立てて走り始めました。

最初の1時間は、予定通り、そのようなペースで走り続けて5周をクリアしました。そして次の1時間も、多少の暑さを感じながらも予定通りの距離を周回しました。

しかし、ここでお腹の具合に異変が生じ、トイレに駆け込みました。お腹の具合は回復したのですが、ここからリズムがおかしくなってしまいました。

今度は、左足のくるぶしに痛みが生じるようになりました。どうも、周回コースは左回りで、ほとんどのカーブ・曲がり角は左で、常に左足に負担がかかっていることに気づきました。

スタートして2時間過ぎで早くもトラブル発生、こうなると、周回コース・時間走の「いつでも休むことが出来る」という甘い罠に簡単にひかかってしまいました。

「あと10時間あるのに、ここで無理しても」とか、「この秋、フルマラソンなど大事なレースを控えてるから」と、歩く理由、休む理由がどんどん頭に思い浮かんできて、ついには歩きだし、休み始めてしまいました。

この時点で、早くも100キロ達成の可能性がなくなりました。残り時間もまだまだたくさん残っている中で、モチベーションが上がらず、歩きながら1周しては休む、ちょっと走ってまた1周しては休みでなかなか周回数が増えず、ただ、ただ辛い時間帯でした。

そんな時、夜は電飾をつけた仮装ランナーデビルマン、ミッキーマウスなど、楽しまさせて頂きました。

24周(約40キロ)を終えた時点で、午前2時近く、スタートして半分の6時間が経とうとしていて、強烈な睡魔が襲ってきて、大休憩をとり、テントで20~30分眠りました。目覚めると多少、体が楽になり、足の痛みも和らいでいました。

1時間ごとに貼られる順位表をみると、52人中33位、あと5時間半ちょっと、最低でも40周、できれば70km(42周)以上走って、順位も半分よりは上で終わりたいという、かなり下方修正した目標を立てて、後半戦をスタートしました。

そうすると、かなりゆっくりのペースでしたが、走れる時間帯が長くなって、一番悪かった時間帯よりも多少挽回してきました。ただし、ペースを上げても、駅伝の部の方に猛スピードで抜かされるので、今自分は速いのか、遅いのか分からず、走るリズムがなかなか一定しませんでした。

また、数十分走り続けると、硬い路面だったせいか、足が痛み出し、休んだり、歩いたりすることもしばしばでした。個人の休憩テントは、コース場から少し離れた場所にあるため、コース脇のベンチで数分横になって、休むこともありました。

フルマラソンやウルトラマラソンの時は、こうした痛みが出ても、記録狙い、制限時間回避のため、痛みを感じず走ってしまっていると思うのですが、時間走の場合、その痛みに耐えられずすぐ歩いてしまっている感じです。

朝5時近くになって、辺りが明るくなり始めました。初めて、明るい運動公園の周回コースの全貌が分かり、別のコースを走っているようで、新鮮に感じました。公園内の平塚競技場脇に、当時ベルマーレ平塚の中田英寿選手がフランスW杯へ出場した際の記念石碑があることも、明るくなってから気づきました。

睡魔が再び、襲ってきたので、温かいコーヒーを飲んで、ラストに備えました。順位は28位ぐらいに上がってきて、もう一息です。

朝7時、ラスト1時間、周回数は39周。今の走りだと1周20分が限界、3周はぎりぎりかという思いでした。しかし、先が見えたことで、足の痛さも徐々に感じなくなり、思ったより速いペースで周回できるようになりました。41周したところで、残り時間30分、あと2周はできると思いさらにペースを上げていきました。

42周、70kmを越えたところで、残り20分弱、ファイナルラップです。退屈に感じたこともあった周回コースも、最後と思うとちょっと寂しい感じもします。

給水所では、ほぼ毎周回、利用させて頂いたので、夜通し水等を切らさず用意して下さったボランティアの方に、最後の周回ということで御礼の挨拶をして、ゴールに向かいます。

こんなに走れるのだったら、もう少し頑張れたのでは思いつつも、最後の周回は多くの方を抜きました。

そして、終了7分前にゴール、初の時間走は、12時間で43周、73kmで、順位はラストスパートのおかげで、25位、かろうじて半分より上でした。(もし42周だったら28位でした。)

100キロを超えたランナーは5人だけでした。

今年の暑くてアップダウンの多い奥武蔵ウルトラマラソンは、77kmを10時間弱で走りきれるのに、平坦で多少涼しかった周回コースでは12時間かけても73kmだったいうのは、不本意な結果ですが、原因は気持ちの問題だと実感しました。そして、個人24時間走の方は、その気持ちを切らさずに、一日走り続ける精神力の強さ、凄さを改めて実感させられました。

ただ、時間走を実際に経験してみて、色々と分かることがあってよかったです。

ゴール後は、近くの温泉施設で、ゆっくり浸かって、平塚から湘南新宿ラインに乗り、高崎まで乗り過ごないように注意しながら寝て、無事、新宿で下車して、家に戻りました。

参加賞:Tシャツ、カップラーメン、おにぎり、豚汁
LAP TIME :5周ごと(8.65km)
  0-  5周 53:40
  5-10周 54:23
10-15周 1:11:51
15-20周 1:35:19
20-25周 2:01:17<睡眠30分含む>
25-30周 1:15:22
30-35周 1:43:57
35-40周 1:38:19
40-43周 0:38:30

記録43周 11時間52分29秒 25位/52人中

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間11分53秒 ティギスト・アセファ (エチオピア) 2023年9月 ベルリンマラソン (3分08秒/km)

◆女子日本記録 2時間19分12秒 野口 みずき 2005年9月 ベルリンマラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間09分14秒 風見 尚 (日本)  2018年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分42秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分31秒 ジェイコブ・キプリモ(ウガンダ) 2021年11月(ポルトガル・リスボン)(2分43秒6/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)