2010年9月1日水曜日

2010五島列島夕やけマラソン(その2:レース編)

8月28日(土)

12時半過ぎ、福江港のターミナルの2階で、受付が始まっており、ゼッケンや参加賞を受けとると共に、東京からの参加ということで遠方賞(椿の飴)を頂きました。



外に出ると、日差しが眩しく、このままの状態で走るのは辛いなと思うほど、暑かったです。宿泊するホテルに向けて歩き始めると、お城を発見、福江城(石田城)で、しっかりとした城壁でしたが、天守閣はありませんでした。この城内に、ぞくぞくと学生が入ってきます。



なぜかと思ったら、お城の敷地の中に高校(五島高校)がありました。ちょっと不思議な光景でした。

このお城のそばが、宿泊するホテルで、大会議室が今日の寝室です。畳の部屋でテレビやパソコン、無線LANが装備され、思ったよりは快適な室内でした。布団は10セット用意されていましたが、まだ3人ほどしかいません。

やはり高速艇が欠航になり、次のフェリーは16時過ぎ着なので、まだ島に上陸できていない人が多いようです。

朝早く到着していたら、海水浴をしようかと考えていたのですが、到着が大幅に遅れて、スタートまであと4時間しかありません。ゆっくり観光やレジャーを楽しむ時間はないので、昼食とお土産ものを探して、商店街を歩くことにしました。

福江島は、小豆島や宮古島の倍以上の面積があり、想像してたよりもかなり大きな島で、商店街も数十軒の店舗が立ち並ぶ、立派なもので、バスや車なども頻繁に通過していて、この場所だけだと離島にいるという感じがしませんでした。

ここでは、名物の五島うどん(細くて丸い麺が特徴)を食べて、お土産には海産物を買いました。市内を回ってホテルに戻ると、午後3時過ぎ、走る準備を始めました。



部屋には大会常連の方がいらっしゃたので、コースの特徴などを聞いて、7キロ過ぎの坂が要注意など分かってきました。また、博多からフェリーに来られている方は10時間以上、大きく揺れた船内にいたので、船酔いがひどく、食べ物ものどを通らない状態で大変だったという話も聞きました。

<どうも、こんなに船が揺れるのは、めったにないことだったようです。普段だったらフェリーも欠航だったのかも?>

午後4時過ぎ、福江港そばのスタート地点に移動しました。ホテルを出た時、小学生に声をかけられ、「マラソン走るのですか?頑張ってください!」と言われ、元気をもらいました。その後も、高校生などからも、挨拶され、とても気持ちよかったです。

スタート地点に到着すると、五島牛のバーベキューや出店準備や青空コンサートなどが行われ、徐々に賑わってきました。また気温の方は多少下がってきて、多少走りやすそうになってきました。
スタート10分前、五島高校の吹奏楽部の演奏する音楽で、会場内の雰囲気も盛り上がってきました。


そして、17時30分、ハーフマラソンがスタートしました。


島の東、鬼岳の周辺を一周する山あり海ありの起伏に富んだコースです。

最初は商店街を沿道の声援とともに、気持ちよく走ってきます。しかし、気温は下がってきたといっても30度は越えていそうで、大量の汗をかいてきました。7月のわかさぎマラソンは前半飛ばし過ぎて失敗しているので、今日はゴール後の五島牛のためにも、前半は抑えて、後半元気だったらスピードを上げようと考えました。

この大会は約2キロおきに給水所があり、水、麦茶、スポンジ、そして、ほとんどのエイドでスイカが用意されていました。暑くて気持ちが折れそうになったところで、スイカを食べて、気力を回復させていきました。
(ちなみに、五島はスイカの産地ではないようです。)

5キロは、28分14秒で通過







もっと速いペースで走っているつもり、フルマラソン並みのスローペース、でも、無理せず、現状のペースで走ることにしました。5キロを過ぎると、アップダウンが多くなり、自然も豊かになり、そして、海も見えてきました。風も強く吹いていましたが、この時期は追い風よりも、向かい風の方が涼しくて気持ちよかったです。

7キロ過ぎの上り坂を越えると、沿道の声援が目立ってきました。住宅地ではないのに、たくさんの人が沿道に出て声援を送ってくれます。左を見れば鬼岳、右を見れば海岸、とても美しい景色です。

5~10キロは 29分20秒で通過 

上り坂が多かったこともあり、ペースダウンしましたが、18時半を過ぎ、かなり辺りが暗くなり始めて、涼しくなってきました。中間点は1時間を越えていましたが、ゴールは2時間切りを目標に、ペースを上げていきました。
だんだん日が暮れてきて、コース上にも、灯りがともりはじめました。
距離表示は、提灯の灯りで示されていました。


10~15キロは 27分9秒で通過 

ペースが上がってきました。まだ体力も大丈夫そうです。
辺りが完全に暗くなりましたが、沿道の声援が大きく、励みになりました。
給水毎、スイカは食べ続けました。

15~20キロは、27分40秒で通過

とりあえず、2時間は切れそう。あとは、しっかり最後まで、走り切ろう。そう思いながら、ラスト1キロです。
武家屋敷通りを抜けると残りは数百メートル、ここからは、さらに多くの人垣が出来ていました。
まるで、ウルトラマラソンのゴールシーンのようで、とても気持ちよく走れます。
そして、ラスト百メートル、暗闇の中に現れたゴールゲートは、普段のレースと違って、何か特別な感じがします。

多少余力を残してゴール、1時間58分41秒でした。


普段のハーフは、立ち止まらないのですが、今回は写真撮ったり、スイカを食べたり、靴紐を直したりと結構止まったので、それを考慮したら、まずまずだったと思います。

ゴール後は、完走賞のタオルをかけてもらい、スポーツ飲料、麦茶、スイカを頂いてたから、お待ちかね五島牛の試食会に行きました。


ゴールタイムが早かったためが、待ち時間なしで食べることができました。

試食会は、一つのバーベキューコンロに5人が陣取り、1パック(1~2キロはあったと思われます)分の肉が焼かれ(キャベツもあります。)、それが食べ終わったら次のグループと交代という手順です。



3年前に、遠野じんぎすかんマラソンに出た時は、ゴール後疲れて、ジンギスカンがあまり喉を通らなかったのですが、今回は美味しく完食することができました。


さらに、出店で、冷やし五島うどんが売られていたので、そちらも買って食べました。肉も美味しいけど、ゴール後のうどんも最高でした。(美味しそうに食べていたのか、それどこに売っているのですが?と尋ねられました。)


20時を過ぎて、五島牛の試食会場は長蛇の列が出来ていました。その時、ハーフ2時間以内にゴールできて、早めに食べれてよかったと思いました。
その後、近くのホテルで無料シャワー(入浴)があり、汗を洗い流して、宿(ホテルの会議室)に戻りました。
結局、会議室内は6人で、どうやら残りの4名の方は、ジェットフォイル欠航の影響で、島に入れなかったようです。

土曜の夕方のレースなので、レース後は、島内のいたるとことで打ち上げの宴会が繰り広げられたようですが、ホテルの会議室のメンバーは、みな22時前には就寝するというとても健康的な夜を過ごしました。

つづく

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間11分53秒 ティギスト・アセファ (エチオピア) 2023年9月 ベルリンマラソン (3分08秒/km)

◆女子日本記録 2時間19分12秒 野口 みずき 2005年9月 ベルリンマラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間09分14秒 風見 尚 (日本)  2018年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分42秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分31秒 ジェイコブ・キプリモ(ウガンダ) 2021年11月(ポルトガル・リスボン)(2分43秒6/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)