土佐乃国横断遠足 つづきです。
5月24日(土)午後1時50分 (スタートから28時間50分)
結局、12番目、宿泊しなかった組では一番最後に第4エイドのクラインガルテン四万十に到着しました。
シャワーを浴びて、生姜焼き定食と豚汁を頂き、携帯電話等の充電をしつつ、仮眠をとりました。
峠をいくつか越えると、あたりが暗くなりはじめてきました。
むしろ汗臭くならなくてよいと、この時は、そんなに深刻に考えていなかったのですが、まさか、このことがきっかけで、終盤、大事件が起きるとは思いもしませんでした。
ここからは、海沿いの道がしばらく続きます。
波音が心地よく、ウトウトしてきて、たまに、寝落ちしてしまっています。
真っ暗で景色が変わらないので、果たして、どれだけ進んだのか、進んでいないのか、全く把握できなくなってきました。
さらには、気がついたら、トンネル脇の階段に上がろうとしていたり、進行方向間違えて逆走しそうになったり、初日の夜以上に、二日目の夜はおかしくなってきました。
加えて、ガードレールや看板が、人間に見えたり、動物に見えたり、幻覚も当然のように見えてきました。
こんな深夜でも、私設エイドを出してくれている車があり、コーヒーを飲んで、再び、目を覚まして、進んでいきます。
午前3時過ぎ、鶏の鳴き声が響く、道の駅ビオスおおがたに到着、しばらく芝生の上で寝転んでいました。
それでも、道案内に足摺岬が、出始めて、ゴールが近づきはじめたことを実感します。
199kmのチェックポイントの古津賀交差点で写真撮影して、
前のコンビニで、朝食を購入。パンを食べながら、202kmの四万十川大橋のチェックポイントを目指します。
今まで、
室戸、奈半利、田野、安田、安芸、芸西、香南、南国、高知、土佐、須崎、中土佐、四万十町、黒潮、四万十市
と走ってきて、
残すは、足摺岬のある土佐清水市だけです。
最後の力を振り絞ります。
5月24日(土)午後1時50分 (スタートから28時間50分)
結局、12番目、宿泊しなかった組では一番最後に第4エイドのクラインガルテン四万十に到着しました。
シャワーを浴びて、生姜焼き定食と豚汁を頂き、携帯電話等の充電をしつつ、仮眠をとりました。
3時間ぐらい寝ようと思ったのですが、1時間ほど寝たところで目が覚めてしまいました。
ゆっくり休みたい、でも、早くゴールしたい。この葛藤は自分だけでなく、他の方も見られ、早めにスタートしていく方が多かったです。
両足に大きなまめができ、赤い湿疹が見られ、足に相当な負荷がかかっているのを感じました。足のマッサージとまめの応急手当を受けて、十分、休憩をとってから、ゆっくり準備をして、夕方5時に再びスタートしていきました。
あと92キロ、制限時間までは29時間。
怪我や病気にならなければ、何とかゴールまで辿り着きそうな雰囲気です。
休憩したおかげで、足の具合もよくなり、いい感じです。
再スタートしても、いくつもの坂が続きます。
この後、道中、いくつもの看板を見ることになる塩けんぴで有名な四万十郷水車亭前を左折して、国道56号線に入りました。
途中、寄ったコンビニで、ドリンク剤を購入して、駐車場で休憩していると、主婦の方に、「足摺岬まで頑張って下さい」と声をかけられました。
途中、このようなことが何度かあり、本当に励みになりました。
ここで、ある異変に気づきます。
いつもは、大量の汗をかく方なのですが、全く汗が出ていません。
汗をかかないので、トイレの頻度も短くなっていました。
むしろ汗臭くならなくてよいと、この時は、そんなに深刻に考えていなかったのですが、まさか、このことがきっかけで、終盤、大事件が起きるとは思いもしませんでした。
コースは黒潮町に入りました。
名前は海を連想させるのですが、山道が果てしなく続いていきます。
道が狭くなり、周囲は真っ暗、交通量が多く、一人だととても怖く感じます。
足も再び痛くなり、時々休憩を入れつつ、進んでいきます。
久しぶりに明るい建物を見つけたのですが、この土佐佐賀温泉こぶしの里は、営業終了時間の21時になろうとしているところで、入ることはできませんでした。
再び、暗い狭い道が続き、途中、バス停のいすで、5分だけ仮眠をとったりしました。
長く続いた山道がようやく終わり、道が広くなって、建物が増えて、真っ暗で確認できませんが、海が近くなっているのを感じました。
そして、23時過ぎ、待ちに待った久しぶりのコンビニに到着しました。
おにぎりとカップ麺を調達して、じっくり休んで英気を養います。
土佐佐賀駅、横浜トンネル、ここは何県?という地名の場所ですが、ここも、初めてなのに、初めて来た感じがしない場所でした。
ここからは、海沿いの道がしばらく続きます。
波音が心地よく、ウトウトしてきて、たまに、寝落ちしてしまっています。
真っ暗で景色が変わらないので、果たして、どれだけ進んだのか、進んでいないのか、全く把握できなくなってきました。
さらには、気がついたら、トンネル脇の階段に上がろうとしていたり、進行方向間違えて逆走しそうになったり、初日の夜以上に、二日目の夜はおかしくなってきました。
加えて、ガードレールや看板が、人間に見えたり、動物に見えたり、幻覚も当然のように見えてきました。
こんな深夜でも、私設エイドを出してくれている車があり、コーヒーを飲んで、再び、目を覚まして、進んでいきます。
午前3時過ぎ、鶏の鳴き声が響く、道の駅ビオスおおがたに到着、しばらく芝生の上で寝転んでいました。
暗くなってからずっと黒潮町の道と格闘していましたが、ついに夜が明けてしまいました。
曜日感覚は、もうありません。
数十分後、黒潮町を抜けて、やっと四万十市に入りました。
列車も動きはじめて、想定していた午前中の足摺岬のゴールも、不可能になりました。少しでも、早くゴールに行きたいのですが、思うようなペースで進みません。
それでも、道案内に足摺岬が、出始めて、ゴールが近づきはじめたことを実感します。
199kmのチェックポイントの古津賀交差点で写真撮影して、
前のコンビニで、朝食を購入。パンを食べながら、202kmの四万十川大橋のチェックポイントを目指します。
雄大な四万十川、予定より遅れたので、明るい時に見ることができました。
5月25日(日)午前7時40分。スタートしてから46時間40分。202キロのチェックポイントに到着しました。
ここには、事務局の方がいらしているので、少し身体を休めることができました。
この時点で、2人の方がすでに足摺岬のゴールに到着。
しかし、思った以上に、参加ランナー苦戦を強いられている様子、苦しいのは自分だけではない、そんな思いで、再び、走り?歩き始めました。
四万十大橋も高い場所にあり、下を見ると、恐怖を感じるので、前だけみて進んでいきました。
しばらく四万十川沿いの道、足は痛すぎますが、気持ちよい道です。
今まで、
室戸、奈半利、田野、安田、安芸、芸西、香南、南国、高知、土佐、須崎、中土佐、四万十町、黒潮、四万十市
と走ってきて、
残すは、足摺岬のある土佐清水市だけです。
最後の力を振り絞ります。
四万十川に別れを告げて、高知の大文字山を横目に、足摺岬に向けて進みます。
しかし、このあたりから再び、睡魔が襲ってきて、ウトウトしながら、ゆっくり前へと進んでいきます。
そして、全長1620mの伊豆田トンネルに入りました。
今まで足が痛かったのですが、トンネルに入った途端、急に走れるようになって、快調に走っていきます。そして、今回3度目の初めてきた場所なのに、初めての気がしない。そんな不思議な感覚におそわれました。
長いトンネルを走りきると、ついに土佐清水市に入りました。
トンネルを走りきったら、また足の痛さが戻り、また下りを歩きながら、ドライブインに到着して休憩しました。
朝は涼しかったのですが、日差しが出て、急に暑さを感じるようになりました。しかし、汗はかいていませんでした。
ラスト30キロ強、
ここから、今までにない経験をすることになるとは、この時は思いもしませんでした。
その5へつづく
大会公式HP⇒ 第1回土佐乃国横断遠足
土佐の国横断遠足
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