2014年7月30日水曜日

2014奥武蔵ウルトラマラソン

2014年7月27日(日) 奥武蔵ウルトラマラソン 78km 埼玉

時が経つのは、早いもので、今年で8回目のオクムとなりました。

例年、飯能に宿泊していましたが、今年は、会場から徒歩圏内の毛呂山町(もろやままち)に宿が確保できたので、大会当日の朝は、いつもよりゆっくり休むことができました。

ホテルで朝食を済ませ、事前発送されたナンバーカード、ICチップをつけて、走れる格好で朝6時すぎにホテルをチェックアウトしました。

奥武蔵は7回走っているので、猛暑、雷雨、冷夏、様々な天候でのレースを経験してきました。その中で、暑いレースよりは、暑過ぎるレースの方が相対的に結果がよかったので、猛暑は歓迎ですが、この日は、朝から既に、蒸し風呂状態でした。


6時半過ぎに、会場に到着。どんなに暑くても、この大会は仮装ランナーが目立ちます。


スタート前から大量の汗をかきながら、午前7時、今年も暑い熱い夏がスタートしました。

今年は、6月に走れメロスマラソン奥尻ムーンライトマラソンと走りましたが、どちらも涼しい中のレースで、30度超えのレースは今年初です。

さらに、5月の土佐乃国横断遠足では、気温がそれほど高くなかったのですが、過労と睡眠不足で脱水症状で、意識障害を起こしており、この暑い中、身体に異変が生じないか、不安を抱えながら、いつもよりも慎重に、ゆっくり走っていきました。


コースは、2012年から一部変更になり、最初の周回が17キロから22キロに伸びました。序盤はエイドの間隔が広く、日陰も少ないので、例年、最初が一番、辛く感じるところです。記録を狙う場合は、この序盤と折り返しまでの上り坂をかなり頑張る必要がありますが、完走を目指す場合には、ここは無理せず、超スローペースで体力温存するのが、得策です。
 特に、今年は、まともに走れる気温でないので、ゆっくり進みました。

鎌北湖の上りから、唯一非舗装の道を下って、5キロを通過、37分10秒、例年並みでした。


5キロ過ぎのエイドでは、水分を補給し、氷ももらい、持参したランドリーネットに入れて、身体を冷やしながら、次のエイドを目指しました。


このあたりから、日向が多くなり、動きが鈍くなってきました。
8.8kmのエイドでも、水やコーラなどがぶ飲み、そして、次のエイドまでに喉がかわきそうなので、持参のペッドボトルに水を注ぎ足して、次に向かいます。


10キロは、1時間13分で通過。例年よりも、遅いペースで、普段であれば、多くのランナーに抜かされるのですが、今年は、抜かされることが少なく、早くも、歩いてるランナーが目立ち始めました。


きつい上り坂は大変ですが、この日は、正々堂々?歩けるので、逆に助かる感じです。


13.8キロのエイドでは、氷がなくなり、やはり、各ランナー、相当に暑さを感じており、過去、最も厳しいレースになることを実感しました。


15キロは、1時間54分で通過。午前9時近くになり、気温もますます上昇してきました。


17.8キロの滝ノ入ASに到着。序盤の周回は残り4.7キロ、しかし、鎌北湖までこの4.7キロが、気温が最も高く、このレースで一番辛くなるだろうと考え、覚悟を決めて、集中して走ることにしました。


そんな中、沿道からホースで水をかけてくれる方もいて、とても助かりました。
完走を諦めてスタート地点に引き返す人も、例年より多く、そんな中、なんとか22.5キロの鎌北湖のエイドに到着しました。


座る人、横たわる人、エイドは野戦病院と化していました。
ここまでは、暑さでふらふらですが、余力は残っており、次を目指せそうです。


ここから折り返しまで、約27キロ、上り基調の道が続きます。
上り坂ですが、日陰で、歩けばちょっと一息できます。


歩いていると、例年であれば、多くのランナーに抜かれるのですが、今年は、上り坂を走るランナーが少なく、順位もあまり下がりません。


 暑さで足を痙攣しているランナーも、何人かみかけ、過酷さがましてきました。


20キロから25キロ、25キロから30キロ共に、50分台で、例年より4〜5分遅いペースですが、もうタイムは気にせず、熱中症にならないことを心がけ、水分や果物を補給しました。

しかし、水分を摂り過ぎて、お腹がちゃぽんちゃぽん状態で、リズムよく上れません。おにぎりなどご飯物は、この暑さで受け付けなくなって、ボディブローのように徐々に身体に異常がでてきました。


34.2キロ、顔振エイドに到着。すでにスタートして5時間近く、今年は長期戦になりそうですが、エイドでの応援は本当に励みになります。


35キロを通過。体力を徐々に回復させて、後半のスパートに備え始めます。
このあたりで、トップの選手とすれ違いました。例年よりは時間はかかっているようですが、この暑さの中、この速さには驚きです。


故会田順子さんの織姫碑()の前で黙祷し、36.6キロの見晴台ASに到着。


歩き続けていると、関門閉鎖の時間に引っかかる可能性が出始めて、そろそろエンジンをかけ始めなければと考え始めます。


徐々にペースを上げはじめて、38.7キロの高山ASに到着。ここでだいたい半分、それにしても、今年は長く感じます。


このあたりからは、上り坂も緩くなるので、走り始めて、前のランナーを抜いていきます。40キロ地点は、5時間50分で通過、この5キロは、過去2年に比べて速いペースでした。


そして、急にあたりが暗くなり、雷が鳴り始めました。さっきの天気が嘘のように気温が下がり、午後1時とは思えないほどの暗さで、大粒の雨が降り出しました。

幸い、雷はそれほど近くに落ちなかったので、恵みの雨になりました。一気に走りやすい天気になり、今までの分を取り戻すようにペースを上げて走りました。


45キロ地点を通過、この5キロは38分台に回復、とりあえず途中の関門閉鎖は回避できそうです。


ここからは、すれ違うランナーとエールを交換しながら、断続的に強い雨が降る中、平坦に近くなった道を走り、折り返しを目指しました。


そして、過去8年で一番遅く、49.2キロの折り返し、丸山ASに到着しました。


ここの名物は、水着のお姉さんがかけてくれる水と、かき氷です。まるで砂漠のオアシスのようです。


過去最大級の猛暑と雷、豪雨を耐え抜いて、到達したので、今年は特別なご褒美?に感じたエイドでした。

今年は、ツーショット写真撮影会は、行列ができていました。

ここからは、例年、勢い良く駆け下るのですが、今年は50キロ地点が7時間10分で、10時間切りは 厳しい状況で、速く走るモチベーションが上がりません。


それでも、50キロから55キロは、29分台で過去最高タイムで挽回しましたが、60キロまでの5キロは32分台で、10時間切りは絶望になり、次第にペースが落ちていきました。


それでも、雨上がりの山の風景は幻想的で、それに癒されながら、走っていきます。


午後は、突風が吹いたり、雨が降ったりと安定しない天気でしたが、気温は上がらなかったので、何とか失速はせずに途中のエイドを楽しみながら下っていきました。



豪雨で、道に水たまりができているところもあり、それを避けながら走っていましたが、足の裏は濡れて、まめができて、痛みがでてきました。


それでも70キロを通過。
あと8キロ、上り坂も少し残っていますが、ゴールが近づいてきました。


70キロ過ぎのエイドでは、バドガールが、ノンアルコールビールを勧めるので、ついつい頂きました。



残り5キロを切り、あとは下り坂。
前方には、バニーガール(男性)、その先にはお遍路さんが走っている、何とも不思議な光景を見ながら


勢い良く下って、75キロ、そして、鎌北湖のエイドを通過しました。



残り2キロは、近そうで遠いのですが、踏ん張って、フィニッシュの毛呂山総合公園を目指しました。


10時間16分、過去8回で、一番時間がかかりましたが、酷暑を凌ぎきった充実感あるゴールでした。

ゴールしてからも、しばらく動けませんでしたが、うどんは美味しかったです。



2014奥武蔵ウルトラマラソン ダイジェスト(動画)

結局、完走率は73%で過去最低で、一番厳しい大会となりました。

個人的には、涼しかった昨年より30分近く遅いタイムでゴールしましたが、順位は総合で150番以上、上がっており、成績はよかったです。やはり酷暑には強かったようです。

2012年  9:58:25 年代別 122位 男性 449位 総合 546位
2013年  9:50:27 年代別 127位 男性 561位 総合 693位
2014年 10:16:59 年代別 100位 男性 438位 総合 538位

これで完走8回
完走10回のグリーンゼッケンまではあと2回
あともう一息頑張ります。


LAP TIME 
     2014年 2013年 (2012年)
 0-  5km 37:10 36:46  (38:47)
 5-10km 36:31 32:16  (33:29)
10-15km 40:47 38:50  (39:25)
15-20km 35:35 32:45  (34:33)
20-25km 50:57 45:50  (46:42)
25-30km 50:51 45:18  (45:08)
30-35km 51:12 43:18  (46:21)
35-40km 46:59 49:19  (47:41)
40-45km 38:43 38:10  (40:36)
45-50km 41:36 41:17  (45:11)
50-55km 29:33 30:40  (30:45)
55-60km 31:41 32:19  (31:45)
60-65km 32:33 34:30  (32:03)
65-70km 34:18 34:03  (31:09)
70-75km 36:40 34:24  (35:05)
75-78km 21:53 20:42  (19:45)

10時間16分59秒

Split Time
   2014年 2013年 (2012年)
 5km  0:37:10  0:36:46  (0:38:47)
10km 1:13:41 1:09:02   (1:12:16)
15km 1:54:28 1:47:52   (1:51:41)
20km 2:30:03 2:20:37   (2:26:14)
25km 3:21:00 3:06:27  (3:12:56)
30km 4:11:51 3:51:45   (3:58:04)
35km 5:03:03 4:35:03  (4:44:25)
40km 5:50:02 5:24:22   (5:32:06)
45km 6:28:45 6:02:32   (6:12:42)
50km 7:10:21 6:43:49   (6:57:53)
55km 7:39:54 7:14:29   (7:28:38)
60km 8:11:35 7:46:48   (8:00:23)
65km 8:44:08 8:21:18   (8:32:26)
70km 9:18:26 8:55:21   (9:03:35)
75km 9:55:06 9:29:45   (9:38:40)
78km 10:16:59 9:50:27 (9:58:25)

参加賞:Tシャツ、ゼリー

完走率
2007年 93.3% (男94.0% 女90.8%)
2008年 90.6% (男91.3% 女87.6%)
2009年 95.3% (男95.4% 女95.2%)
2010年 81.9% (男81.8% 女82.1%)
2011年 85.5% (男85.3% 女86.0%)
2012年 79.1% (男79.8% 女76.6%)
2013年 92.1% (男92.0% 女92.5%)
2014年 72.8% (男72.3% 女74.7%)

2014年 (年代別完走率)
女子 74.7% (230/308)
女子39歳以下  70.2%  (40/57) 
女子40歳台    81.8%  (112/137)
女子50歳台    76.5%  (65/85)
女子60歳以上 44.8%  (13/29)

男子 72.3%  (803/1111)
男子39歳以下 79.3%  (157/198)
男子40歳台    78.9%  (321/407)
男子50歳台   69.6%  (236/339)
男子60歳台   53.3%  (89/167)

全体 完走者1033人 (出走1419人) 完走率72.8%


ホームページ
http://sportsaid-japan.org/NEW/index.html

エイド
  2.1km 鎌北湖
  5.1km 阿諏訪
  8.8km 滝ノ入
13.8km 桂木
17.8km 滝ノ入
22.5km 鎌北湖
25.1km 清流
27.8km ユガテ
30.8km 黒山
34.2km 顔振
36.6km 見晴台
38.7km 高山
41.8km 飯盛
45.2km 刈場坂
47.6km 大野
49.2km 丸山
50.8km 大野
53.2km 刈場坂
56.6km 飯盛
59.7km 高山
61.8km 見晴台
64.2km 顔振
67.6km 黒山
70.6km ユガテ
73.3km 清流
75.9km 鎌北湖
78.0km ゴール



過去8回全成績

【2007年】 1回目10時間11分 (75km) 猛暑 午後から雷雨
完走記 http://marathon-world.blogspot.jp/2007/08/2007.html

【2008年】2回目 9時間46分  (77km) 曇りがち 気温も低め
完走記 http://marathon-world.blogspot.jp/2008/08/2008.html

【2009年】3回目 8時間57分  (77km) 雨 寒め
完走記 http://marathon-world.blogspot.jp/2009/08/2009.html

【2010年】4回目 9時間46分 (77km) 猛暑
完走記 http://marathon-world.blogspot.jp/2010/08/17.html

【2011年】5回目 9時間57分  (77km) じめっとした暑さ 
完走記 http://marathon-world.blogspot.jp/2011/08/2011.html

【2012年】6回目 9時間58分 (78km) からっとした暑さ
完走記 http://marathon-world.blogspot.jp/2012/08/2012.html

【2013年】7回目 9時間50分 (78km) ほどほどの暑さ
完走記 http://marathon-world.blogspot.jp/2013/07/2013_30.html

【2014年】8回目 10時間16分 (78km) 酷暑 午後から雷雨

2014奥武蔵ウルトラマラソン フィニッシュ(動画)

2 件のコメント:

Hocke さんのコメント...

50~60kmあたりで追い抜かれたようですね、水戸黄門です。
今年は速いランナーが早めにリタイアしているのが目立ちましたね。
あの雨がなかったら完走率は50%切ったかも知れません。

Tomoyuki Maruyama さんのコメント...

暑い中、仮装での参加、お疲れ様でした。
コースが78キロになってからは、前半がきつくなりましたので、暑くなると本当に厳しかったですね。

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間09分56秒 ルース・チェプンゲティッチ (ケニア) 2024年10月 シカゴマラソン (3分05秒/km)

◆女子日本記録 2時間18分59秒 前田穂南 2024年1月 大阪国際女子マラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間05分35秒 Aleksandr SOROKIN (リトアニア)  2023年5月 Vilnius (LTU) (3分39秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分30秒 Y.ケジェルチャ(エチオピア) 2024年10月(スペイン・バレンシア)(2分44秒/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)