2015年6月1日月曜日

2015土佐乃国横断遠足 (室戸岬-足摺岬 242km)  その4 (完)

土佐乃国横断遠足つづきです。

2015年5月24日(日)午前10時 四万十大橋 スタートから約202km 残り40km

昨年は、この時点で、疲労困憊で、ここから約12時間を費やしてしまいました。
今年は、ここから頑張れるように、力を貯めてきました。
ここから、ゴールまでコンビニは1軒、ここで食べ物をしっかり食べてから、走りはじめました。

橋の下、四万十川では、漕艇の練習を見ることができました。


昨年はほぼ歩いていたこの区間、キロ7分半〜8分ペースで、走り続けました。
一人、また一人とランナーを抜いて行きます。



昨年は睡魔に襲われ、なかなか進まず、景色が変わらなかったのですが、今年はあっという間に通り過ぎて行きます。


上り坂でも苦にせず、走って行きます。


そして、1.6km長い伊豆田トンネル。
トンネル内でマイルリレー(4×400m)ができると余計なことを考えつつも、よいペースで走り、お遍路さんも追い抜いて、土佐清水市に入りました。

下りきったところのドライブインで、トイレ休憩。

しかし、ここで異変が。
尿の色が、今までと違って濃く赤みがかっていていました。

身体は元気でしたが、脱水症状の兆候が見られていたので、ここで、少し休んで、大福や飲み物をしっかり補給しました。

再び走り始め、足摺の看板が増える道を着実に進んで行きます。

気がつくと昨年と2時間遅れだったペースが、このあたりで、ほぼ挽回していました。


そして、昨年立ち寄った生絞り文旦ジュースのお店
今年は素通りする予定でしたが、脱水症状の兆候が気になったので、数キロ先の最後のコンビニ休憩を早めて、ここで長い休憩を取ることにしました。


この付近で走っていたランナーも集まって、賑やかな休憩となりました。


文旦ジュースとたこ焼きとヨーグルトムースのセットで500円という。お得なメニュー。
それも、少し待ちますが、作り立てを出してくれます。

ここで30分近く休憩をとって、再び走り始めました。


215km、このコース最後のコンビニは、トイレだけお借りしました。
尿の色をチェックしましたが元に戻っていて、一安心して、いよいよ昨年、意識を失ったポイントが近づいてきました。


川を渡り、標識の後に、つづく、登り坂。

1年ぶりに戻ってきました。
ここから、昨年との違いを見せる走りをしたい。その思いで、走り続けました。

意識を失って座り込んだポイントに来て、昨年のことが、昨日のことのように思い出してきます。


意識を失って、夢か現実が区別がつかず、何度もほっぺをつねったりした道。方向感覚がなくなり、逆走した道。


この日は、すんなり通り過ぎていきます。


途中、歩道がない道を改めて走ってみると、昨年、よく事故が起きなかったなと、幸運だったことをつくづく感じました。


今年は、きれいな海岸をしっかりこの目に焼き付けながら、アップダウンの続く道を走って行きます。







大岐の浜を過ぎて、大岐区長場に到着。ここの駐車場で昨年、長い時間、眠りに落ちていた場所。(偶然、サポートの方に見つかり、栄養補給できた場所)


この日は、走って通過しました。


そして、昨年、地図が読めなくなり、間違って左折してしまって、迷子になってしまった場所も、通過。
昨年は色々とドラマがありましたが、今年は淡々と通過していきます。


昨年、迷った道を抜けて、偶然、最後尾の4人のランナーに遭遇した場所も、今年は走り抜けます。





そして、以布利集落を抜けへんろ道に入ります。
このあたりは、歩いてしまいましたが、何人かランナーも抜いて、昨年よりも1時間半以上速いペースになっていました。


今大会、お遍路さんに出ている清原和博さんに遭遇することはありませんでしたが、多くのお遍路さんにお会いしました。



へんろ道を抜けて、残り13km。走っていても、やはり、足摺岬まで遠い道のりです。


ここで少し休憩してから、再び走り始めました。


海沿いの道、昨年は夕暮れでしたが、今年はまだまだ明るいです。



窪津港で、トイレ休憩。
まだ、脱水症状の兆候。しかし、ゴールまでは残り10km。
食べ物は飴以外なく、飲み物のみ。ここでコーラを購入して、給水もしっかりとって、少し不安はありましたが、走りきって、少しでも早くゴールすることを目指しました。


窪津からの上り坂、ここはきついポイントですが、走り抜けます。


上りきった後も、小刻みに、足摺岬までの1本道、アップダウンが続きます。
昨年は、脱水症状で意識が薄れ、このあたりの道の記憶がほとんどなく、ただ同じ道をぐるぐる回っている印象しかありませんでした。


実際、走ってみると、結構、厳しい道。
昨年、そんな厳しい道で、身体を支えてもらって一緒にゴールまで走って頂いた4人の方には、本当に申し訳なく、頭が下がる思いです。



残り5km
足摺岬のゴールが、近づきそうで近づかない。飲み物も、そろそろ終わりそうな状況で、かなり苦しくなってきましたが、最後の力を振り絞って、ここからペースアップしました。


昨年は、暗闇だった道を走り続けます。



最後の下り坂が始まり、足摺岬まで残り2km。ゴールが近づいてきました。


早くゴールしたい気持ちは強いのですが、長旅が終わることの寂しさもちょっぴり感じつつ、ゴールを目指します。



足摺岬まで0.5km。いよいよ近づいてきました。


拍手、声援が聞こえてきました。


皆さんとハイタッチして足摺岬の入口に到着しました。

この後は、足摺岬の展望台に上がって、戻ればゴールです。

数十メートル先の展望台の上にあがると、足摺岬の絶景がゴールを出迎えてくれました。


昨年は、見ることができなかった景色。
青空と海と崖、白い灯台。まだ、ゴールはまだなのに、じっくり眺めてしまいました。




展望台をおりて、ジョン万次郎の銅像の前に再び戻ってゴール。



55時間48分。

昨年は、12時間近くかかったラスト40km、今年は5時間短縮(この区間はトップでゴールしたランナーより速い7時間弱)で、全体のタイムとしては3時間短縮して、昨年のリベンジを果たしました。


ゴール後も、お腹がすいたり、喉が渇いたりしていましたが、身体に余裕がありました。

ランナー、事務局、サポーター、皆一体となって、室戸岬から足摺岬までゴールを目指した旅が終わりました。

この大会に携わったすべての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。


レース後は、空腹状態だったので、ラーメンとビールを頂いて、


その後、足摺テルメの温泉に入って、3日間の汗を流しました。


足摺区長場が、後夜祭 兼 宿泊場所。
大量のビール。新鮮な刺身、カレーなど、今年は早めに、健康的にゴールした分、十分に楽しむことができました。


今年も、色々とドラマがあった大会も、夜7時前に最終ランナーがゴールし、長い遠足が終わりました。

5月25日(月)大会翌日

多くの方は、日曜日中に、帰宅の途につきましたが、遠方のランナーを中心に、残ったランナーは区長場に雑魚寝ですが、清々しい朝を迎えました。


今年は元気があり、朝の散歩で、再び、足摺岬の展望台に向かいました。



室戸から足摺まで踏破した喜びに浸りました。


朝食も、カレー、サラダ、卵焼き、食べ放題でたくさん頂き、帰宅後体重量ったらびくりするほど増えていました。


帰りは、途中、芋けんぴの水車亭経由で、高知龍馬空港まで送迎していただきました。




今回は、しっかり寝るという、安全策をとって、確実に、最後もきっちりペースを上げてゴールすることができ、気持ちよくレースを終えられました。

47都道府県目に足を踏み入れた高知ですが、2年連続参加して、馴染み深い土地になりました。

2015土佐乃国横断遠足 動画


タイム 55時間48分 (27位)/ 昨年 58時間48分 (制限60時間)
27km :  3時間08分 / 昨年 3:08 (奈半利)
60km :  8時間18分 / 昨年 8:12(夜須)
82km  : 12時間15分  / 昨年 12:05 (桂浜)
153km : 31時間44分  / 昨年 28:50 (クラインガルテン)
202km : 48時間36分  / 昨年 46:40 (四万十大橋) 

出走者:43人
完走者:38人(うち女性6人)
トップタイム:38時間33分 (昨年38時間30分)
48時間以内完走者:12人 (昨年4人)

参加賞:ポロシャツ、タンブラー、蛍光テープ

公式Facebook https://www.facebook.com/tosanokuni?fref=ts
2015土佐乃国横断遠足 (室戸岬ー足摺岬 242km)  完走記
(その1) http://bit.ly/1G2Wk8p
(その2) http://bit.ly/1J8mPtQ
(その3) http://bit.ly/1SKXQ2L
(その4) http://bit.ly/1SQugso
**********************
2014土佐乃国横断遠足 (室戸岬ー足摺岬 242km)  完走記
(その1) http://bit.ly/1tpRR3G
(その2) http://bit.ly/1nzo9fk
(その3) http://bit.ly/1ez8QjX
(その4) http://bit.ly/1J8rz14
(その5) http://bit.ly/1dzqtjw
(その6) http://bit.ly/1JWMUey

47都道府県制覇 出場マラソン大会の完走記 http://bit.ly/1m26LxD

土佐の国横断遠足

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間09分56秒 ルース・チェプンゲティッチ (ケニア) 2024年10月 シカゴマラソン (3分05秒/km)

◆女子日本記録 2時間18分59秒 前田穂南 2024年1月 大阪国際女子マラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間05分35秒 Aleksandr SOROKIN (リトアニア)  2023年5月 Vilnius (LTU) (3分39秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分30秒 Y.ケジェルチャ(エチオピア) 2024年10月(スペイン・バレンシア)(2分44秒/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)