2017年6月3日土曜日

2017土佐乃国横断遠足 (室戸岬-足摺岬 242km) その4

第4回土佐乃国横断遠足 242km(制限60時間)
つづきです。

アクアクララ

2017年5月21日(日)午前8時10分
スタートから202km 四万十大橋


雄大な清流四万十川を渡る四万十大橋。
1時間休んで、足が動くようになり、多少走れています。


橋を渡って、国道321号線へ。
しかし、ここで再び、強烈な暑さを感じるようになりました。
金曜日は凌げていましたが、今年は、土曜・日曜と特定の時間帯ですが、苦しみました。


ラスト40km、早くゴールしたい気持ちはありますが、この暑さで、再び、3年前の脱水症の恐怖が蘇ってきて、無理はできないと思うようになります。

再び、歩き中心で、着実に進んでいきます。


この辺りでも、車で、応援の方が様子を見てくれて、飲み物など提供してくれて、大分助かりました。


大文字の送り火の山を右手に見ながら、進みますが、再び、睡魔も襲ってきました。


小川のせせらぎも、眠気を誘います。


苦しい状況が続く中、なんとか、伊豆田トンネル前まで到達しました。


友人の応援車も来て、目も覚めました。


1.6kmの長いトンネル。風が涼しく、ここは気持ちよく、ゆっくりですが走ることができました。



トンネルを抜けると、土佐清水市に入りました。


土佐清水に入って、風が吹き、幾分、暑さが和らいでいました。


ドライブインでしばし、休憩しました。
水分もしっかりとりました。


再び、歩きながら、ゆっくりゴールを目指します。


昨年、一昨年と比べると、この地点でのスピードはかなり遅くなっています。




再び、睡魔に襲われつつ、ゆっくり、ゆっくり歩いて行きます。



途中、私設エイドで氷などを頂き、
第1回、第2回大会でお世話になったたこ焼き屋さんを通過して、
コース上、最後のコンビニを目指します。


途中、お遍路さんと一緒になり、今大会を説明しながら、歩いて向かいます。


午前11時半、最後のコンビニに到着。
ここで、しっかり食料と飲み物を購入して食べました。


何人かランナーと一緒になりました。
あと26km、短そうで長い残り距離。日没までのゴールを目指して進みます。



橋を渡ると、3年前に脱水症で意識を失った場所。
今回も、一歩間違えると、そうなるのではないかと、少し心配しながら通過します。


脱水症状は出ていないものの、依然として睡魔が時折、襲って来ます。


うとうとしながら、歩いています。


ここからは、海沿いのアップダウンの多い道のり。
もう歩くと決めたので、呼吸は苦しくありませんが、足が時々休みを入れないともたない状況です。


キロ15分、時には16分。とても遅いスピードで歩いています。



海沿いの景色は良いのですが、疲労はピークで、楽しめない状況です。







時折、歩道もなく、車に注意しながら、ようやく大岐の浜へ



3年前は、区長場で倒れて、意識を失った場所。今年は、その時、発見してもらった方に氷を頂いて、暑さをしのぎます。


眠くてもコーヒーは飲むのは、怖いので、
ガムを頂いて、ひたすら噛むことで、眠気を覚ますことにしました。


3年前、道を間違えた場所をそのまま直進します。



321号線を離れ、左折、遍路道に入ります。





長い道のり、連続出場しているおかげて、ここまで、大会の地図を見ることなく来ました。


遍路道は日陰で、心地よいですが、足はずっと痛いままです。






ようやく長い遍路道が終わり、広い道路に出て来ました。

この時点で、午後3時半。残り12kmほど。

今のペースだと午後6時頃のゴールになりそうですが、日没までには間に合いそうです。




例年は結構走れる窪津港までの道も、今年は歩いています。





残り10kmの窪津港に到着。
ここでトイレ休憩。
自販機も、フィニッシュまでにあることはあるのですが、見つけづらいので、ここで最後の利用。お茶か水か記憶にありませんが、購入しました。



残り10kmの道のりも、一筋縄ではいかないアップダウンのある道


元気はなくなりましたが、着実に歩いて行きます。




それでも上まで行くと、景色は綺麗です。過去4回走っていますが、第1回と第3回は夜になってしまったので、意外と新鮮な景色が多かったです。


途中、集落では、おばあさんに話かけられ、「私(おばあさん)は茨城の人間だ」と話がよく分からない展開になりましたが、眠気が覚めてゴールを目指します。


上ったり、下ったり、曲がったり、広い道になったり、狭い道になったりを繰り返し、いつになったらゴールするのか、分からないほど長く感じます。








距離表示が残り6km、思ったほど進んでおらず、多少ショックに感じつつ、それでも、ゴールを目指します。


怪しげなカフェから、声援がありますが、しっかり答える元気がありません。
眠くて、夢か現実か分からなくなってきています。



時折、応援の車や人に助けられ、眠気を抑えて、フィニッシュを目指します。





時間かけて歩いて、何人かに抜かれて、ようやく足摺岬まで残り2kmまで来ました。


ここからは、下り坂。過去3回は走っていますが、今回は走れそうにありません。
マメはできていないのですが、足の裏が、240km走って、歩いてきて限界が近づいています。




時間をかけて下って、徐々に空も暗くなってきている感じもします。



最後の力を振り絞って、少しだけ走ります。
それでも、痛くて、すぐに、歩いてしまいます。



フィニッシュ直前、242km+事前イベントで370kmほど走って来たランナーが颯爽と追い抜いていかれました。

それでも、無事、明るいうちに、今年は、ジョン万次郎の銅像を見ることができました。

そして、一旦、展望台に行き、足摺岬灯台をバックに記念撮影をして



フィニッシュのゴールテープを目指します。


昨年は、雨、暗闇で全く景色が分からなかったですが、今年は最高の景色の中、
午後6時13分。

スタートから57時間13分。自己2番目のタイムで完踏しました。


今年はスタートライン立つまでが大変でしたが、
天候が恵まれたおかげで、練習量がかなり不足していましたが、予定よりは早くゴールすることができました。

これは、昨年、242km中237kmぐらい苦しかった中、ギリギリ完走できた経験が大きく、今年は、その経験で終始落ち着いて、時には色気を出して記録狙いをして失敗しましたが、大怪我せずにゴールに辿りつけました。

200km以降の失速は、練習不足のツケが出た形なので、納得の結果です。

足摺区長場に戻って、明るいうちにビールを飲むこともできました。



そして、温泉に入りましたが、日焼けの箇所が痛く、身体が火照っていて、水風呂の方が気持ちよく入れました。



夜は、清水のお魚で宴会が始まりましたが、途中、寝てしまい記憶がありません。




21時過ぎ、48人が足摺岬に到達しました。

5月22日(月)大会翌日

ソファーで寝ていて、朝5時前に目が覚めました。


足のリハビリを兼ねて、足摺岬の展望台や灯台に散歩に出かけました。



早朝の景色、空気も気持ちいいです。


室戸(中岡慎太郎)ー桂浜(坂本龍馬)ー足摺(ジョン万次郎)
改めて、案内図をみて、走りきった感慨に浸りました。

















午前7時すぎ
朝食もしっかり頂きました。




午前9時、送迎バスで足摺岬を後にしました。


今年も、途中、四万十町の水車亭に停車して、お土産を購入、ソフトクリームも食べました。




そして、高知市内に戻り、ひろめ市場で、打ち上げが始まりました。


鰹のタタキ、ウツボなど高知の名物を肴にお酒を頂きました。



最後に、シメのラーメンまで頂き、体重は走る前よりも増量して東京に帰ることになりました。


午後5時、帰りもJRで7時間かけて東京に戻りました。







これで気がついたら、4回連続完走。(現在3人)
危ないレースばっかりですが、悪運が強く、完走を続けられています。

来年はエントリー合戦がさらに加熱すると思いますが、5回が1つの区切りになると思うので、しっかり練習して、戦略を立てて、高知を楽しみつつ、良い記録で5度目の完走ができたらと思います。

公式Facebook https://www.facebook.com/tosanokuni?fref=ts

2017年 57時間13分 (39位/58人中)
2016年 59時間21分 (36位/54人中)
2015年 55時間48分 (27位/43人中) 
2014年 58時間48分 (17位/21人中)

      2017年 / 2016年   /  2015年   /   2014年
27km :  3時間33分/ 3時間24分 /   3時間08分 /  3時間08分 (奈半利)
60km :  9時間23分/ 9時間44分  /  8時間18分 / 8時間12分(夜須)
82km  : 13時間20分/ 14時間20分 /  12時間15分  /  12時間05分 (桂浜)
153km :30時間58分/ 33時間19分 /   31時間44分  /  28時間50分(四万十町)
202km :46時間11分/ 50時間34分 /   48時間36分  /  46時間40分 (四万十大橋)
242km :57時間13分/  59時間21分 /   55時間48分 /  58時間48分 (足摺岬) 

出走者:58人(うち女性7人) (2016年54人、2015年43人、2014年21人)
完走者:48人 (うち女性7人)(2016年39人、2015年38人、2014年17人)
制限時間内完走は46人
完走率:82.8% (2016年72.2%、2015年88.4%、2014年81.0%)
制限時間内完走率は、79.3%
トップタイム30時間53分
(2016年 34時間42分、2015年 38時間33分、2014年 38時間30分)
48時間以内完走者:15人 (2016年15人、2015年12人、2014年4人)

アクアクララ

参加賞:ポロシャツ、タンブラー、蛍光テープ

2017土佐乃国横断遠足242km(室戸岬-桂浜-足摺岬)ダイジェスト 動画 

第3回 2016土佐乃国横断遠足 (室戸岬ー足摺岬 242km)  完走記
(その1)  http://bit.ly/215rvFX
(その2) http://bit.ly/1OdvGP5
(その3) http://bit.ly/1YgfwXf
(その4) http://bit.ly/1sxyvAr

第2回 2015土佐乃国横断遠足 (室戸岬ー足摺岬 242km)  完走記
(その1) http://bit.ly/1G2Wk8p
(その2) http://bit.ly/1J8mPtQ
(その3) http://bit.ly/1SKXQ2L
(その4) http://bit.ly/1SQugso

第1回 2014土佐乃国横断遠足 (室戸岬ー足摺岬 242km)  完走記
(その1) http://bit.ly/1tpRR3G
(その2) http://bit.ly/1nzo9fk
(その3) http://bit.ly/1ez8QjX
(その4) http://bit.ly/1J8rz14
(その5) http://bit.ly/1dzqtjw
(その6) http://bit.ly/1JWMUey
土佐の国横断遠足

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間09分56秒 ルース・チェプンゲティッチ (ケニア) 2024年10月 シカゴマラソン (3分05秒/km)

◆女子日本記録 2時間18分59秒 前田穂南 2024年1月 大阪国際女子マラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間05分35秒 Aleksandr SOROKIN (リトアニア)  2023年5月 Vilnius (LTU) (3分39秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分30秒 Y.ケジェルチャ(エチオピア) 2024年10月(スペイン・バレンシア)(2分44秒/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)