2017年10月21日土曜日

2017別海町パイロットマラソン完走記(その2)

2017年10月1日 別海町パイロットマラソン (北海道・フルマラソン)
http://betsukai-marathon.jp/

つづきです

FODプレミアム

前週の5000mは、24分以上かかり、サブ4を狙える状況では全然ないので、今回は確実に、完走賞の鮭を目指して、キロ6分ペース、4時間半を目安に、決して無理をしないことを目標に走り出しました。


最初のトラック一周、すでに、川内優輝選手は独走状態で、ロードに出ました。


最初の2キロは、追い風、思ったよりもペースが上がって、キロ5分半をきっていました。
昨年、オーバーペースで失敗しているので、徐々にペースを落としていきます。


別海町の街の中心部を抜けて、国道243号線(パイロット国道)へ。
今年も向かい風です。


5キロまでは、建物や木々が遮ってくれるので、それほど風の強さを感じず走れます。




最初の5kmは、28分13秒で通過。予定よりも、かなり速いペースです。
リズムを変えない程度にペースを抑えるようにしました。


コースは時折、防風林がありますが、木がない場所では、左前方から強い向かい風を受けるようになってきました。

例年と同じ風なので、慌てず、なるべく前方のランナーについて、風をあまり受けないように気をつけながら走って行きます。



別海町らしい酪農地帯、快晴、気温は上がってきましたが、風が強いのでそれほど暑さは感じません。


10kmまでの5kmは29分17秒。予定のペースに戻ってきました。
後半勝負なので、とりあえず、前半はリラックスして走っていきます。


風が次第に強くなって、なかなか前に進まない感じになりました。


14km 中西別の市街地。コースで久しぶりの住宅地、応援が多いポイントです。
ちょうどコースの3分の1、復路は28kmで3分の2、いつもいい目安にしています。


昨年は、この地点でかなりきつくなっていましたが、今回は余裕を持っています。


15kmは、30分38秒で通過。ペースが落ちましたが、強風を考えると、まずまずです。
とりあえず、今日は無理せず完走を目指します。


16km付近、例年よりも早く先頭ランナーが来ました。もちろん、川内優輝選手です。
追い風に乗って、スピードを上げているようでした。


2位とは、かなりの大差が開いていました。


17km、一旦、左折して国道243号線を離れます。
ここから3kmは、正面から、まともな向かい風で正念場となります。

昨年は、ここで完全に足が止まってしまいました。


今年も、厳しい向かい風で、ペースかなり落ちましたが、最低限のリズム・ペースを守って、我慢して走っていきます。


『ゴールで鮭が待っている』等、牧草ロールのメッセージを見ながら、踏ん張ります。








向かい風の直線が終わり、右折。少し気分が楽になりました。
それでも、左からの向かい風が続きます。


20kmまでの5kmは、31分50秒で通過。今日はこのペースで満足です。


中間点は、2時間7分35秒。
ボードに、トップの川内優輝選手の通過タイムが掲載されており、
1時間7分55秒でした。すでに1時間の差です。
大会記録は、2時間15分57秒。切れるか、切れないかギリギリのペースですが、後半は追い風で、すれ違った感じでは、更新できそうな雰囲気でした。


酪農地帯の緑と青空、美しい風景。
ペースは落ちてきていましたが、我慢して走り続けます。



22km折り返し地点、長かった向かい風が終わり、ここからは追い風です。


ペースを上げるランナーが増えて、抜かされることが多くなりましたが、ペースを維持して、追い風を利用して、体を休ませつつ進んでいきます。


追い風になると、暑さを感じるようになってきました。
とりあえず今日は確実に完走を目指したペースで、キロ6分台で走っていきます。


25km手前、コース上に人が集まっています。
誰か倒れているようです。

近づくと、2人倒れていて、1人は足を攣っていて、もう1人は心臓マッサージを受けていましたが、意識はありました。
偶然、救急車が待機している場所で、AEDも準備されていて、素早く対応されていて、事なきを得た感じでした。


いざ、この場に立ち会うと、「大丈夫ですか?」と声をかけるぐらいしか、できない自分にもどかしさを感じました。


25kmまでの5kmは、立ち止まったこともあり33分20秒で通過しました。

昨年ほどの暑さではないものの、乾燥して喉は乾きやすくなっており、
救急車も出動している状況で脱水症、熱中症に改めて注意しなければいけないと思い
無理しないペースで進んでいきます。


ペースは落ちてきましたが、
昨年は、この辺り、歩いていたので、それよりはいい状態です。


28kmの中西別のポイントで、コーラを頂くことができ、大幅なペースダウンなく進んでいきます。


30kmまでの5kmは、34分5秒で通過。やはり4時間30分前後のタイムが目標ラインになってきました。


後半は下り基調ですが、上り坂に感じる道、例年よりは、きつさを感じず走れています。


追い風、時折、横風で、日陰に入ると涼しさも感じてきた終盤、キロ6分台は維持しています。


35kmまでの5kmは34分12秒。ひとまず、完走する目処は立ってきました。


この辺りは、追い抜かれるよりは、追い抜く方が若干、多いかなという感じで、遅いペースなりに耐えています。

あとは、牛乳エイドが37.5kmにあったはずと思って、それを目標に走っています。


そして、別海町の牛乳が飲めるエイドに到達。
喉が牛乳を欲していて、一気に2、3杯飲んでしまいました。


5kmを切ると、別海町の街中、建物も増えて、応援も増えてきます。


今年は、淡々と40kmまで到達しました。


この5kmは、35分45秒。牛乳エイドで休んだこともあり、若干ペースが落ちました。
川内優輝選手は2時間6分42秒で通過しており、2倍以上の差が開きました(笑)。
大会記録もおそらく更新してそうです。


ラスト2km、ペースを上げようと思ったのですが、
最後に強烈な向かい風が立ちはだかりました。


追い風にずっと慣れてしまっていて、最後、足がなかなか出てきません。前に進む感覚がありません。ゴールまで果てしなく直線が続いているようでした。


それでも、今年も、マラソンゲートまで来ました。4時間30分は多少超えてしまいましたが、今回は完走が目標だったので、安堵感が大きいです。



トラック一周、最後のホームストレートでやっと追い風になり、少しスピードを上げてゴール。


4時間33分59秒。過去14回ではワーストに近いですが、昨年よりは18分速くフィニッシュできました。





ゴールして、芝生で寝転がるのが、至福のひとときです。


その後、秋味鍋と牛乳、バター、飲むヨーグルトなどを頂きました。



結果表を見ると、川内優輝選手が2時間13分43秒、14年ぶりに大会記録を更新しました。
以前は、実業団の選手を招待していたこともあり、私が別海町を走り始めてから記録が更新されていませんでしたが、ついに、その記録が破られました。


女子の記録は、この大会のアドバイザーで毎年参加されている浅井えり子さんが持っていて、 1992年の2時間35分29秒の記録。こちらは、当分の間、破られそうになさそうです。


その後、完走賞の鮭を受け取りました。
持った感触で、少し今年は軽い?と思いました。



鮭は、その場で、ゆうパックで送ることもできますが、今年も持ち帰ります。


制限時間の5時間20分が近づき、フィニッシュ地点が賑わっています。
鮭をもらえるか、どうかがかかっているので、思いっきりラストスパートをかけるランナーも見受けられます。


制限時間というのは、人間に信じられない力を与えてくれるようで、走れない足でも、走れてしまっている感じで面白いです。




レース終了後、レンタカーで、今年は、野付半島の付け根の標津町の温泉ホテルへ
オホーツク温泉 ホテル楠 で温泉に入って汗を流しました。


完走賞の鮭も一晩、冷凍保存して頂きました。


夕食は、海鮮丼を食べようと思ったのですが、行こうと思ったお店がことごとく閉まっていて、結局、居酒屋でラーメンを頂きました。


2017年10月2日(月)大会翌日

ホテルの朝食、鮭、いくら、とうもろこし、牛乳、アイス。
地元の特産品が並んで、美味しかったです。



ホテルをチェックアウトして、野付半島をドライブしました。

付け根の部分は、標津町ですが、先端部分は別海町。ちょっと不思議な感じです。

とても細い半島なので、左右、海が見えます。







ネイチャーセンターで車を停めて、散策しました。






大自然を感じるとともに、晩秋の寂しさも、どことなく漂っていました。
















その後、標津サーモン科学館へ


敷地の隣の標津川の観覧橋では、そ上してきた鮭をオス、メスに仕分けしている作業を見ることができました。




普段では、見ることができない光景に遭遇できました。


標津川「観覧橋」鮭の仕分け 標津サーモン科学館 https://youtu.be/fOwlxSzv_tg



昼食は、昨晩、行く予定だったお店に再トライ
郷土料理 武田 http://salmon-takeda.com/

しべつ鮭三代漬け丼 にホタテの味噌汁を美味しく頂きました。

中標津のレンタカーを借りた時のチーズクーポンブック(期間限定)を利用すると、500円引になりました。


最後は、中標津の開陽台へ
今年は、風が強くて、立っていられない感じでしたが、道東らしさを感じる場所です。







午後、中標津空港から羽田空港に戻りました。





羽田空港では、しっかり、鮭を受け取り、電車で自宅まで鮭を持って帰ってきました。



そして、家に戻って、鮭を捌いて冷凍保存しました。
やはり、例年よりも鮭は小さかったです。
今年は特に、不漁であった中、完走賞で鮭1本用意して頂いたと思うと、
町の人にはありがたく感じます。



レンタカー

LAP TIME
  0-  5km 28:13 (5:38.7/km)
  5-10km 29:17 (5:51.4/km)
10-15km 30:38 (6:07.5/km)
15-20km 31:50 (6:22.0/km)
20-25km 33:20 (6:40.1/km)
25-30km 34:05 (6:49.0/km)
30-35km 34:12 (6:50.4/km)
35-40km 35:45 (7:09.1/km)
40-Finish 16:26 (7:29.1/km)
  
前半 2:07:35 (6:02.8/km)
後半 2:26:11 (6:55.7/km)
  
ネットタイム 4:33:46 (6:29.3/km)
グロスタイム 4:33:59

過去の別海町パイロットマラソンの成績 (開催年をクリックすると完走記にリンクしています)
2004年 4:15:25
2005年 4:14:14
2006年 4:22:34
2007年 4:38:29
2008年 4:24:55
2009年 4:08:53
2010年 3:58:18
2011年 3:55:26
2012年 3:53:46
2013年 4:10:59
2014年 3:58:55
2015年 4:16:37
2016年 4:51:44
2017年 4:33:59

参加賞:秋味鍋(又は豚汁)、バター、飲むヨーグルト、甘酒、牛乳、スポーツドリンク、アイスクリーム
完走賞:新巻鮭、バスタオル

2017別海町パイロットマラソン ダイジェスト https://youtu.be/kIVpySvUu_E 

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間09分56秒 ルース・チェプンゲティッチ (ケニア) 2024年10月 シカゴマラソン (3分05秒/km)

◆女子日本記録 2時間18分59秒 前田穂南 2024年1月 大阪国際女子マラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間05分35秒 Aleksandr SOROKIN (リトアニア)  2023年5月 Vilnius (LTU) (3分39秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分30秒 Y.ケジェルチャ(エチオピア) 2024年10月(スペイン・バレンシア)(2分44秒/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)