2013年6月6日木曜日

2013阿蘇カルデラスーパーマラソン(100km) (その4)

阿蘇カルデラスーパーマラソン
つづきです。

2013年6月1日(土) 50.8キロ レストステーション


午前11時に50キロの部のランナーが一斉スタートしてから10分後に再出発。
いつもより、中間地点の休憩が長くなってしまいました。

走っているときは、暑かったですが、しばらく濡れたウェアで休んでいたので、寒さを感じました。

雨は断続的に弱くなったり、強くなったりを繰り返しています。

前半より足が重く感じながらも、50キロの部の最後尾のランナーに追いついてきました。

54キロ過ぎのエイドで、トマトやジャガイモ、果物、スイーツなど、魅力的なものがたくさんあり、先ほど食べたばかりでしたが再びいっぱい食べました。




55キロ地点までの5キロは、2度のエイドで長時間休んだこともあり、57分26秒。

あと45キロで、残り6時間50分。東京マラソンをギリギリ完走するペースなら大丈夫と考えながら、走っていました。

この後、緩やかな下り坂が続き、60キロまでの5キロ33分48秒でペースが上がりましたが、このあたりから、身体の至る所が痛くなってきました。



ウルトラは60キロ~80キロでいかに踏ん張れるか重要だと、過去の経験から感じていて、
前後に走っているランナーに遅れをとらないペースを心がけました。

64.4キロの関門は、7時間51分で通過。ここで設定タイムより1分早いだけでほぼ目標タイム通りのペースになりました。関門閉鎖時間まで44分余裕があるので、上り坂は歩いても、平地や下り坂を着実に走れば大丈夫。そんな気持ちで走るようにしました。



60キロからは、緩やかに上り坂が続いて、65キロまでの5キロは38分33秒、そして、65キロから70キロは、39分10秒でキロ8分を切るペースに落ちました。

途中、くまモンの応援?がありましたが、元気はなくなってきました。


72.5キロ関門は、8時間55分で通過。予定より5分、関門閉鎖より45分早く通過。このままキープして走ればと思うのですが、まだ27キロ以上の道のり、我慢が続きます。

それでも、50キロの部のランナーを1人、2人と追い抜いていくと、まだ大丈夫と感じ、元気が湧いてきます。

75キロまでの5キロは44分31秒。上り坂が多く、タイムが落ちています。

そんな中、うどんエイドが登場。
普段は暑い大会ですが、今日のような天候だと、温かいうどんが格別です。



あと、もう一息、頑張ろうという気持ちになりました。

しかし、ここからか、このコースの最後の難所、外輪山の山頂に向かって、上り坂が続きます。

これほど、雄大な阿蘇の大自然の厳しさを体感できるコースはありませんが、走っている時はそんな余裕がありませんでした。

上っても、上っても、坂が続きます。

80キロは、10時間6分で通過。この5キロは47分32秒。
残り20キロを3時間20分で行けばと考えると少しゆとりができてきました。






ほぼ歩きでようやく頂上に達し、天候が悪いながらも360度、見渡す限りの草原は、素晴らしかったです。

遠くに赤牛の群れを見ながら、84キロ関門を
10時間50分、設定より14分遅れ、関門閉鎖時間からは20分早く通過しました。

余裕があると思っていた関門閉鎖の時間が近づいてきて、少し焦りを感じます。


85キロまでの5キロは47分32秒で通過。

この付近の道路は、至る所に、道路全体に水たまりができていて、それを避けようとするのですが、大きすぎて、足が何度も水たまりに浸かってしまいました。

外輪山の内側の阿蘇市内の街が見え始め、今度は、急激な下り坂が続きます。

腰を含め全身が痛かったのですが、この下り坂をきっかけに、スピードを上げることができました。下りに苦戦しているランナーを尻目に、ごぼう抜きが始まりました。


今まで、同じペースで抜きつ・抜かれつしていたランナーも、この下り坂で一気に引き離しました。

駅伝のごぼう抜きランナーの気持ちを体感でき、今まで苦しさが吹っ飛ぶくらい気持ちよく下りきりました。

どうやら6日前のトレイルランを走ったのが、吉と出たようで、終盤の急坂も難なくクリアできました。

92キロの最終関門は、11時間45分。設定タイム通りに戻り、関門閉鎖時間からも35分早いタイムで通過しました。

これで完走、そして、12時間台のゴールも射程圏内に入ってきました。

平地になって下りの時のような勢いはなくなりましたが、着実に走っていきます。




95キロ地点までの5キロは37分31秒、これで13時間切りもほぼ確実になりました。

ただし、これで、速いペースで走るモチベーションが下がってしまい、ペースダウンしました。




徐々に、前日に歩いた記憶のある温泉街の景色になり、ゴールが近づくことを感じます。

この当たりは、信号を渡るのですが、もう時間を気にしなくても良いので、赤のほうが休めて嬉しいと思ってしまいます。

ラスト1キロ、宿泊先のホテルを通過。
60キロや70キロ地点だったら、ホテルで休んでしまおうかと思ってしまったかもしれませんが、ここまで来たらゴールしてから、ゆっくり温泉に浸かって休もうと思いました。

一旦、雨が小降りになった時もあったのですが、ゴールが近づいて再び、雨が強くなってきました。

それでも、傘をさしながら、沿道で応援している人がたくさんいます。



そんな中、阿蘇市総合センターのゴールゲートが見えて、ゆっくりとゴール。



終わってみれば、当初の設定タイム通りの12時間51分台で、阿蘇カルデラスーパーマラソン、完走しました。


2013阿蘇カルデラスーパーマラソン フィニッシュ(動画)https://youtu.be/DWvKxXdEs1I

今回は終始、淡々と準備し、淡々と走り、淡々とゴールした。そんな印象でした。
100キロという距離にも、長く感じず、慣れてきた気がしました。



その後、着替えて、閉会式・後夜祭が開かれているテントへ、飲み物や食べ物のサービスを受けました。(阿蘇内牧温泉の無料入浴券もついています。)



天候の悪い中、多くのスタッフ、ボランティアが至れり尽くせりのおもてなしをして頂いて、本当に感謝です。

ホテルに戻って、すぐに温泉に入ろうかと思ったのですが、一旦、部屋で横になると、しばらく痙攣して動けませんでしたが、1時間ぐらい寝たら回復したので、改めて温泉に入りました。

午後11時、午前2時起床で始まった長い一日が終わりました。

タイム:12時間51分54秒

前半 5時間45分26秒
後半 7時間06分28秒

29.5km 3時間17分 (関門 3時間55分) 目標3時間33分 
39.0km 4時間27分 (関門 5時間10分) 目標4時間42分
50.8km 5時間52分 (関門 6時間45分) 目標5時間57分 
64.4km 7時間51分 (関門 8時間35分) 目標7時間52分 
72.5km 8時間55分 (関門 9時間40分) 目標9時間00分 
84.0km 10時間50分 (関門11時間10分) 目標10時間36分 
92.0km 11時間45分 (関門12時間20分) 目標11時間45分 

LAP TIME

0- 5km 30:50 
5-10km 30:10 
10-15km 30:32 
15-20km 32:02 

20-25km 41:43 
25-30km 34:43 
30-35km 36:12 
35-40km 39:14 (トイレ3分)

40-45km 34:24 
45-50km 35:28 
50-55km 57:26 (休憩20分あり)
55-60km 33:48

60-65km 38:33 
65-70km 39:10 
70-75km 44:31 
75-80km 47:12 (トイレ2分)

80-85km 47:32 
85-90km 38:05 
90-95km 37:31 
95-100km 42:44

【100kmの部】制限13時間30分
男子 出走:883名 完走:658名・75%
女子 出走・130名 完走:  82名・63%

完走率:73.1%


【50kmの部】制限7時間30分
男子 出走:456名 完走:429名・94%
女子 出走:153名 完走:142名・93%

完走率:93.8%

参加賞:Tシャツ、蕎麦(乾麺)、カロリーメイト、ランドリーバッグ、おにぎり、ドリンク、缶ビール(2本)、豚汁、ぜんざい、温泉無料入浴
完走メダル

大会ホームページ
http://www.e-marathon.jp/asocaldera/

2013阿蘇カルデラスーパーマラソン スタート前からゴールまで当日ダイジェスト (動画)https://youtu.be/py-xRghxDC8 

まだ、つづく

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間09分56秒 ルース・チェプンゲティッチ (ケニア) 2024年10月 シカゴマラソン (3分05秒/km)

◆女子日本記録 2時間18分59秒 前田穂南 2024年1月 大阪国際女子マラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間05分35秒 Aleksandr SOROKIN (リトアニア)  2023年5月 Vilnius (LTU) (3分39秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分30秒 Y.ケジェルチャ(エチオピア) 2024年10月(スペイン・バレンシア)(2分44秒/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)