2014年6月22日日曜日

2014奥尻ムーンライトマラソン (その2)

奥尻ムーンライトマラソン つづき です。

2014年6月14日(土)大会当日
いつもなら早起きしなければ、いけないですが、今大会は15時スタート。
ゆっくり寝ました。

朝食は、漁師の方が行っている民宿ということもあり、魚介類たっぷりのメニューでした。


午前中は、青苗地区を散歩しながら観光しました。


海沿いの道を歩いていると、北海道南西沖地震の時の津波の高さを示す看板をよく見かけます。



青苗岬の先端には、徳洋記念碑 があります。
昭和6年に建立されましたが、北海道南西沖地震の津波で、青苗地区は壊滅的な被害に遭ったのですが、この記念碑は津波に耐え抜き、今も青苗岬の象徴となっています。

地震前は、このあたりは住宅地となっていましたが、現在は公園として整備されています。


今回のムーンライトマラソンでは、仮設シャワー施設が用意され、ゴール後利用できるように準備されていました。


そして、同じ敷地内にある。時空翔は、北海道南西沖地震で犠牲となった方の慰霊碑  で198名の方の名前が刻まれています。





さらに、奥尻島津波館では、事故当時の写真や映像などを見ることができます。


東日本大震災では、地震後、30分程度で津波が襲来しましたが、
南西沖地震では、1993年7月12日22時17分地震(奥尻島は当時地震計がなかったが、震度6と推定されています。)が発生して、2〜3分後には10m以上の津波(最高は29m)が襲来し、さらに火災も発生し、漁港近くに住宅や建物が密集していた青苗地区壊滅状態となりました。

津波が来ることは島の人も10年前の日本海中部地震を経験して分かってはいたのですが、なす術がなかったようです。

今回宿泊した民宿も、元々は海沿いに家があって、津波で家は流され、なんとか避難することができ、現在の民宿は、地震後に海から1キロ離れた場所に建て直したそうです。


21年前のことですが、初めて奥尻島に訪れて、地震について詳しく知ることができ、よい機会でした。

その後は、近くの商店で食べ物の買い出しをして、走る準備をして、スタート地点、奥尻地区行きのバスに乗りました。


午後1時半頃、スタート地点に到着。
雨は、降ったり、止んだりで、ムーンライトは残念ながら期待できそうにありません。


それでも、海沿いのコース、期待感がいっぱいです。



ゴールは、16キロほど離れた青苗地区なので、荷物を預けて、スタート地点に向かいました。


第1回大会、先導の白バイ (島外から助っ人のようです。)、張り切っているように見えます。



そして、15時フルマラソンの部が、スタートしました。


土佐乃国横断遠足242キロ走った後で、フルマラソンでも、あまり長く感じないという変な感覚に陥っていますが、スピード練習もしていないので、今回のタイムが全く想定できないのですが、今年は、北九州静岡佐倉長野と、全てサブ4で走れています。

また、ゴール後、無料入浴できる神威脇温泉への送迎バスが、18時30分、19時、19時40分に出るので、その後の後夜祭のスケジュールを考えると、できれば19時のバスには乗りたい。

という訳で、何とかサブ4で楽しんで走ってゴールすることを目標にしました。


最初500mほど奥尻港方面へ向かった後、折り返して、スタートの海洋研修センターを通過して北上します。


フルマラソン出場は250人ほどなので、混雑なく進んでいきます。

前半は、稲穂岬方面に北上して、12キロ付近で折り返します。



後半の奥尻ー青苗間は、バスで往復しているので、コースは分かっているのですが、前半は、初めて通る道で、どのような景色が見られるか、楽しみでもあります。


ペースはキロ5分20秒程度で落ち着いて、サブ4を狙うには今日の調子だとギリギリかなという感じですが無理せず走っていきます。


海沿いを走るコースは、雨なのは残念ですが、気持ちよいです。


島の北側は、住宅地が少ないのですが、それでも、みなさん、今日はコースに出て応援してくれるので、励みになります。




5キロは、27分9秒で通過。

宮津弁天宮あたりで、このコース一番の長い上り坂があり、そこを上りきると、また海が見えてきました。







下り坂は、右に海を見ながら、気持ちよく下っていきます。


子どもたちの大きな声援を受けながら、コースはさらに海に近くになり、波の音が大きくなってきました。



10キロ通過、この5キロは26分36秒。まずまずのペースになってきました。
稲穂岬を通過し、折り返しが近づいてきました。


12キロ付近、上り坂の途中が折り返し、向きを変えると、しばらく堤防で見えなかった海が見えてきました。



このあたりで、雨も止んで、走りやすくなってきました。


15キロ通過、この5キロは26分28秒。


ランナーもばらけて、このあたりから単独走となってきました。


少しペースも上がってきて、20キロは、26分03秒で通過。


往路で超えた峠を再び上ったあたりで、ちょうど半分、1時間53分ぐらいでした。
サブ4に向けて、後半の落ち込みを少なくしないとギリギリとなってきました。


本大会は、エイドが8箇所と少ないので、エイドに来たら、いつもより時間をかけて、しっかりと飲み物、果物をとって、次に向かいました。


高台から、奥尻の島を眺められるのですが、20キロ先のゴールは、半島の先、まだ見えてきません。


島内では、スピーカーで、マラソン大会の先頭、最後尾の情報が流されていて、何とも長閑な雰囲気になります。


奥尻地区のスタート地点が近づいて、
午後5時スタートのハーフマラソンの部のランナーとすれ違い始めます。



25キロまでの5キロは、27分42秒で通過、エイドで少しロスをしたものの、ペースは落ちてきました。


スタート地点では、また大声援を受けて、奥尻の市街地に入ってきました。



しばらくして、奥尻島のシンボル、鍋釣岩 を通過。
この形、自然の力は本当に不思議です。




町の中心ということもあり、このあたりの島民の応援は熱烈さを感じました。



街を抜けると、左の海を見ながら、細かなアップダウンが続きます。
まだ、余力があると思ったのですが、ペースは徐々に落ちてきました。





30キロを通過。この5キロは28分28秒。奥尻島のゆるキャラうにまるくんのかぶり物をした方とずっとデットヒートを繰り返していましたが、離されてしまいました。


おばあちゃんの声援も温かかったです。


長浜海岸に入ると、午後6時を過ぎて、暗くなってきましたが、海には多くのイカ釣り漁船の漁り火で、幻想的な雰囲気です。


35キロは、29分49秒でこの5キロを通過。身体は元気ですが、ストライドが縮まってきているようで、ペースが上がってきません。とりあえずキロ6分を守れば、サブ4なので、踏ん張るようにしました。



住宅が増えて、青苗のゴールが近づいてきたことを感じ始めます。


空はずっと黒い雲で覆われていたのですが、進行方向は雲が多少とれて薄明かりが見えて、夕焼けの空に近づいてきました。


ハーフマラソンの部のランナーに、抜かれながら、最低限踏ん張って、40キロを通過。
3時間42分19秒。この5キロは30分4秒。何とかサブ4は達成できそうです。

あとは、19時発の温泉行きのバスに間に合うように、少しでも早くゴールすることです。

ゴール地点の人工地盤がかなり遠くに見え、果たして間に合うか不安になりましたが、青苗の中心部では、大きな声援を受けて、スパート。

3時間55分39秒。夕方スタートのフルマラソンで、どうなるかと思ったのですが、スタート時から気温も低く、とても走りやすいコンディションで、無事サブ4達成することができました。


奥尻ムーンライトマラソン スタートからゴールまで(動画)

次は、温泉行きのバスの発車時間が迫っていました。

その3へ つづく

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間09分56秒 ルース・チェプンゲティッチ (ケニア) 2024年10月 シカゴマラソン (3分05秒/km)

◆女子日本記録 2時間18分59秒 前田穂南 2024年1月 大阪国際女子マラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間05分35秒 Aleksandr SOROKIN (リトアニア)  2023年5月 Vilnius (LTU) (3分39秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分30秒 Y.ケジェルチャ(エチオピア) 2024年10月(スペイン・バレンシア)(2分44秒/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)