2016年3月4日金曜日

2016おきなわマラソン(その2・完走記)

2016年2月21日(日)おきなわマラソン(フルマラソン)
つづきです

整列して、開会セレモニー後、午前9時スタートしました。


今回も、全力と言うよりは、余裕を持って楽しんで走ることを目標にしました。


沖縄の中部(沖縄市、うるま市嘉手納町北谷町北中城村)を一周するコース、スタートゲートを抜けて、周囲は運動公園内の緑に囲まれた広い道路を走ります。



NAHAマラソンでは、なかなか見えない海が、おきなわマラソンでは序盤に登場します。


そして、住宅・お店が増えて、沿道からの声援が増えてきました。


平坦で広い道、気持ち良く走っていきます。




コースは埋立地に入って、5km通過。26分49秒。思ったより速いペースでした。
しかし、このあたりで、4時間のペースメーカーに抜かれます。
「ペースメーカー早すぎる」とこの時は、思ったのですが、後で、ペースメーカーが速い理由が分かりました。


中城湾港泡瀬地区の人工島は、工業地帯で、ランナーの足音だけが聞こえる静かな場所です。

なんとなく、NAHAマラソンとおきなわマラソンの違いは、横浜マラソンと神奈川マラソンの違いに似ている?と伝わるか分かりませんが、この時点ではコースの雰囲気からそう感じました。


コースは再び、住宅・店舗の多い場所に戻り、ここからは途切れない応援、エイドが続きました。


片側2車線の広い道が続き、フラットでとても走りやすく感じました。



10km地点通過、この5kmは27分20秒。あっという間に来てしまった感じです。



しかし、ここからが、おきなわマラソンの厳しさが始まります。うるま市の世界遺産 勝連城跡から2km近いの上りが始まりました。


上り終えると、下り、そして、また上りと、10kmを過ぎてからは、平坦な場所がなくなりました。



しかし、上りきった所で温かい応援や私設エイドが用意されているので、とても励みになります。




ヤクルトエイドでは、ストローが差してあって、とても飲みやすくなっていて心遣いを感じました。


体も熱くなり始めた頃、ミストシャワーも配備されていて、クールダウンすることができました。



15km地点までの5kmは、28分52秒。走りのリズムは変わらないのですが、坂道でペースが落ちました。


4時間のペースメーカーが速かった理由も、ここで分かりました。坂でペースがかなり落ちるので、最初の10kmは、ある程度速くないと4時間切れないタフなコースであると早くも実感しました。


ここからは、沿道の応援を楽しみながら、走ることに徹することにしました。



地元の中学生・高校生からも大声援を受けて、進んでいきます。


空気が乾燥しているので、喉が渇きやすく、いつもより多めに水分を、沿道から頂きます。





20km手前、米軍の駐屯地の横を通りました。金網の中からも熱烈な応援を受けます。


有刺鉄線が、沖縄と米軍の微妙な関係を感じますが、この日はマラソンで一つになっています。


20kmまでの5kmは、29分29秒。下り基調ですが、向かい風でペースは上がっていません。



上り坂、下り坂が続きますが、そこにシュークリームのエイドを発見、ゆっくり味わって食べました。


中間点はちょうど2時間で通過。お昼近くになり、風も強く吹きはじめ、後半は少し厳しい条件になってきそうです。



ここからは、しばらく上り基調の道でペースが落ち込んできました。


しかし、街中で多くの方の声援を受け続け、踏ん張って走っていきます。


そんな中、沖縄そばの看板を発見、せっかくだからと立ち寄り、栄養補給しました。


疲れ始める地点でもあり、沿道には果物、野菜、ジュース、お菓子、おにぎり、様々なメニューのエイドで溢れて、体が欲しているもの探して食べて行きました。

この日は、キュウリ、オレンジ、お菓子を選んでいました。飲み物は炭酸系、コーラもよく飲みました。







25kmまでの5kmは、33分。沖縄そば休憩もあり時間がかかりました。



長い上り坂が続き、体が動かなくなってきました。

もがくような走りで、苦しみながら、このコースのハイライト、嘉手納基地が近づいてきました。



たくましい体型の米軍の警備の人の応援を受けて、嘉手納基地のゲートをくぐりました。



コース内の撮影は大丈夫かなと思ったのですが、そのような規制をなく、フレンドリーな感じです。


米軍関係の子供たちがエイサーの衣装を着て、エイサー太鼓でお出迎え、ちょっと感動しました。


ここから、しばらくはアメリカ、海外マラソンの雰囲気です。


道路標識や看板も英語、応援もアメリカ流。叫びながら、盛り上げる応援で、テンションが上がってきます。


落としかけたリズムも良くなりペースも回復してきました。


風も基地内はなぜか穏やかでした。


30kmまでの5kmは34分で通過。しかし、足は回復してきました。


嘉手納基地内のコースは3km弱ですが、基地内の敷地のほんの一部分で、嘉手納基地がとてもつなく広いことを実感できました。


英語や日本語での応援メッセージボードもあり、飽きることなく走ることができました。




嘉手納基地を抜けると、長い上り坂の直線が待っていました。



反対車線は、車が大渋滞しています。前日の交通渋滞を体験しているので、よく街中のコースでマラソン大会を開催できているなと改め感じ、地元の方への感謝の気持ちが強くなりました。


引き続き、沿道はバイキング状態で、飲み物や食べ物を頂きながら進んでいきます。


上りきって、イオンモール沖縄ライカム(元、在日米軍ゴルフ場)方面へ緩やかな下り坂が続きます。


35km地点を通過、この5kmは34分18秒。まだ余力があるので、何とかなりそうです。


しばらく下りが続きましたが、また長い上り坂が始まりました。
この辺りは米軍基地の施設で、一時的に応援が少なく周りは歩いている人が増えてきました。


ゆっくりですが、ランナーをごぼう抜きして、頂上まで走りました。


下り坂でペースアップしたいところですが、向かい風が強く思ったようにペースが上がってきません。


それでも残り5kmを切って、気分的には楽になりました。


最後の上り坂を超えると、海、そして、フィニッシュ地点の陸上競技場が見えてきました。


前日、車で運転した場所でしたが、実際、走ってみると、かなりの下り坂、40km近く走った足には堪えましたが、最後踏ん張って走りました。


40kmまでの5kmは、33分14秒で通過、ラストの頑張り次第では、4時間20分切りも可能です。


しかし、下り切ってしまうと、ペースが上がり切らず、4時間20分切りは諦めました。




運動公園のゲートをくぐり、100mほどで、陸上競技場へ


沖縄県内で最大規模の沖縄県総合運動公園陸上競技場を1周。
気持ちよくトラック一周してフィニッシュしました。


4時間21分28秒、沖縄で走った過去3回のフルマラソンのうちでは、ベストタイムでした。


坂には苦しみましたが、沖縄らしいおもてなし、そしてアメリカ流のおもてなしも楽しむことができました。

LAP TIME
  0-  5km 26:49 (5:21.8/km)
  5-10km 27:20 (5:28.0/km)
10-15km 28:52 (5:46.4/km)
15-20km 29:29 (5:53.8/km)
20-25km 33:29 (6:41.8/km)
25-30km 34:04 (6:48.8/km)
30-35km 34:18 (6:51.6/km)
35-40km 33:14 (6:38.8/km)
40-Finish 13:45 (6:15.9/km)
  
前半 1:59:59 (5:41.2/km)
後半 2:21:29 (6:42.4/km)
  
タイム 4:21:28 (6:11.8/km)

フルマラソン
出走者 11,330
完走者   8,918
完走率 78.71%

2013NAHAマラソン 4:24:37

参加賞・完走賞:Tシャツ、ドリング、完走メダル


おきなわマラソン2016 動画

NAHAマラソンとの違い
・仮装は少なめ(NAHAよりは本気モード多い)
・坂が多い (NAHAより難コース)
・海が見えるエリアが多い
・陸上競技場が立派
・会場が広い
・道幅が広い
・アメリカ流の応援を堪能できる
・私設エイド・沿道の応援はNAHAより少ないけれど本州の大会より多い
・外国人参加者の割合が多い(米国、台湾)
・沖縄県内の参加者が多い

その3へつづく

→ その1

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間11分53秒 ティギスト・アセファ (エチオピア) 2023年9月 ベルリンマラソン (3分08秒/km)

◆女子日本記録 2時間19分12秒 野口 みずき 2005年9月 ベルリンマラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間09分14秒 風見 尚 (日本)  2018年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分42秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分31秒 ジェイコブ・キプリモ(ウガンダ) 2021年11月(ポルトガル・リスボン)(2分43秒6/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)