つづきです。
2012年5月20日(日)午前6時
午前6時商店街をスタートして、しばらくは小浜市内の平坦なコースです。
早朝の風は涼しく、山用の重装備でしたが気持ちよく走って行きました。
東小浜駅を通過すると、コースは徐々に上り坂になっていきました。
神輿が運ばれるところに遭遇し、賑やかな集落から田園地帯へと徐々に道が狭くなるといよいよ、山道になって、坂が急になってきました。
9.4キロ、最初の下根来(しもねごり)エイドに到着しました。バナナ、パン、オレンジ 等など、最初から充実したエイドです。
壁面に描かれた鯖の絵が印象的で、いよいよ、これからが本格的なレースが始まる。そんな気持ちになりました。
10キロを1時間8分で通過、やはり重い靴で、いつもより時間がかかっているようです。
まだ、舗装道路が続きますが、車はほとんど通ることもなくなってきて、細い坂道を登って、15キロの第2エイド 上根来(かみねごり)エイドに到着しました。
この時点でしっかりコースを把握しきれていなかったですが、間もなく始まるであろう登山道に向けて給水・給食をしっかりとって心の準備をしました。
しばらくすると、非舗装の道になり、山に囲まれ、登山道が始まりそうです。
そしてついに、登山道へ、峠までひたすら登ります。
それでも、走らなくていい分、気持ちは楽な面もありますが、つづら折りの道、何度も何度も続き、頂上が見えないと気持ちが萎えてきます。
ボランティアの方が坂の途中で、順位をカウントしてくれていて238番と言われました。
半分より後ろの方の順番で、「できればもっと頑張りたいけど今日はこんなもんかな」。とそう思いながら、再び上って行きました。
一旦、林道に戻って、多少下って、再び、登山道へ、18.5キロの看板に、ゴールまでまだ60キロ近くあるのかと思うと、気分が暗くなりかけながら、登っていきました。
そして、ついに1番目の峠、「根来坂峠」875mに到達。福井県と滋賀県の県境です。
しばらく尾根を縦走、雄大な風景が広がります。登りの疲れも吹き飛ぶます。
しばらく下ったあと、再び、舗装道路へ、山の中は、エイドがないので、ハイドレーションの中のドリンクと、エイドで頂いた水を入れたペットボトル、双方とも飲みながら、下っていきました。
するとようやく1軒の小屋、第3エイドの百里小屋エイド(27km)に到着しました。
ここでは、ソーメンが用意されているのですが、ちょうど茹でている途中ということで、トイレなどで数分時間をつぶしてから、ソーメンを頂きました。
ウルトラのときのそーめんは格別に美味しいです。次のエイドまで頑張れそうです。
その後は、ほぼ平坦で多少下っている道路が続きます。
マイペースで走っているつもりでしたが、次々とランナーに抜かれていきます。
感覚的には、そんなに遅いつもりはないのですが、普段、ウルトラマラソンでも超軽量シューズで走っているので、重いトレランシューズでは、以前走った、白馬トレイルランと同様に、平地の舗装道路で、スピードが上がらず極端にペースダウンしているようです。
ただ、無理にここでペースを上げても、まだフルマラソン以上の距離が残っているので、ここはひたすら我慢しました。
次のエイドまで9キロあるので大変だなと思っていたら、かわいい姉妹が黙々と切り盛りする私設エイドが途中にあり、二人が天使のように感じ、感謝をしながら、次のエイドを目指しました。
抜かされ続けていると、気持ちも沈みがち、お腹もすきはじめ、昨日コンビニで買った菓子パンをリュックからとりだし、食べながら歩いていると、4番目の山本商店エイド(36キロ)に到着しました。
初めてなので自分のペースが速いのか遅いのかあまり分かっていなかったのですが、現時点で4時間50分が経過、ふと看板を見たら、2.6キロ先の関門閉鎖が11時30分(5時間30分)と書いてあり、残り40分しかないことに気づき、完走が危ないのではと思い始め、慌てて走り始めました。
つづく
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