2012鯖街道ウルトラマラソンつづきです。その1 その2
2012年5月20日 36㎞地点/76km
次の関門は通過できたとして、その次の関門が果たして間に合うのか。平地だったらある程度見通しがつきますが、険しい山道もある中で、無事たどりつけるか不安がよぎります。
京都市の看板が見え、いよいよ京都に入りました。
ほどなく、38.6㎞川合の関門閉鎖地点に。
時計や看板などありませんが、多くのスタッフが待ち構えているので、閉鎖地点だと気づきます。
5時間10分、閉鎖20分前にかろうじて通過です。
距離的には、残り半分を切りました。制限時間までは6時間50分です。
ここから再び、上り坂が始まりました。
広めの道路を上りきると、今坂峠の看板、意外と簡単に2つ目の峠を上り切れたなと思ったのですが、そうではないことに後で気づかされます。
下りと上りを繰り返して、41kmの5番目の久多エイドに到着しました。ここではおにぎりがあり、小休憩をする人もいます。ちょっと時間を気にしながら、それでも少し休みをとって、後半にのぞみました。
再び、山の中の非舗装の道、石、岩が多く、足場を気にしながら進みました。上り坂が続き、歩きに。それでも、ここからは、抜かれるよりも、抜くことが多くなり、悪いペースではないと思い、安心し始めます。
つづら折りの山道がまた始まり、ひたすら繰り返される上り坂、片側は険しい崖になっている道、「江戸時代の人は、よくこの道で、鯖を運んでいたな」と歩いていてふと、そんなことを思いました。
ようやく第2の峠、オグロ坂峠(44.7㎞、標高870m)を超えました。
このあたりは登山客も増えて、道もいくつか分かれていて、道を間違わないように気をつけながら下って、46.8キロの八丁平エイドに到着しました。残り30キロを切りましたが、まだまだ先は長いです。
ここでは、甘い冷たいドリンクの「冷やしあめ」が名物ということで飲んで、次の坂に向けて英気を養いました。
しばらく、また下り坂が続き、ペースを上げて、前のランナーを抜きつつ、調子があがってきました。
52キロ、7番目の大見エイドに到着。順位は挽回したと思うのですが、エイドのコーラは売り切れ、やはり順番的には後ろから数えた方が早そうです。
この後は、再び、最後の3番目の峠、杉峠に向けて、登っていきます。今までより緩やかですが、それほど走れず、歩きが多くなっています。
この日は、UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)153km、野辺山ウルトラマラソン100kmが行われていました。どちらも鯖街道よりも険しい高低差でかつ長い距離で格闘中の時間、その2つの大会のきつさに比べたら、楽なはずと思って、最後、踏ん張って、登っていきました。
そして、56.8キロ、杉峠の第8エイドに8時間41分で到着。標高850m、ここからは、ほとんど下りです。名物の豆腐ソーメンを食べて、次の関門閉鎖時間を確認、7キロ1時間30分以内なので、何とかなりそうです。
ここからは、舗装路を一気にブレーキをかけずに駆け下っていきます。結構長く続きますが、トレランシューズなので、スピードは出ませんが、足への負担は抑えられている感じです。
徐々に交通量が増えて、家も増えてきて、京都らしい街並みになってきました。
63.6キロの鞍馬エイドに到着、関門閉鎖まで38分、間に合いました。
(間に合わないと、自腹で鞍馬駅から出町柳駅まで叡山電車に乗ります。410円)
観光客に応援されながら、まだゴールではないですが福井から京都まで辿り着いたと実感しました。
しかし、まだ、レースは終わっていません。残り12キロちょっと、もう一頑張りが必要です。
再び、走りはじめました。
追い越された路線バスの行き先が「出町柳」と書かれていて、ゴールが近いそんな気持ちになってきました。
かなりペースが落ちてきましたが、10番目の市原エイド(66.7キロ)に到着、ここも関門閉鎖時間が10時間30分と設定されていましたが、30分前の10時間で無事通過しました。あと10キロを2時間以内で走れば完走です。
ここで名物のマーマレードたっぷりのクラッカーを食べて、ラストに備えました。
ここから、もうないと思っていた上り坂に苦戦しながら、ゆっくりとしたペースで走っていきました。
そして、ついに、賀茂川の河川敷にコースが入って行きました。
賀茂川(鴨川)沿いを走るのは、2005年のサンタクロースマラソン以来7年ぶり、久しぶりに戻ってきました。
(※賀茂川と高野川が合流して鴨川になるので、今回走ったコースは、ほぼ賀茂川沿いになります。サンタマラソンは丸太町なので鴨川沿い。(初めて知りました。))
71.5キロ、最後の西加茂橋南エイドに到着。ここまで来ると、ゴールは間近なのですが、景色が単調なので、長く感じます。
温かいお茶を頂いて、ゴールを目指します。
京都マラソンは、全員注目して応援していたと思いますが、鯖街道を走るランナーも疎らなので、泥だらけ、汗だらけのランナーを奇異な眼差しで、河川敷きのカップルや家族等に見られています。
それでも、この大会を分かっていて応援してくれる人もたくさんいて、時折、飲み物も提供して下さる方もいて、ありがたく、コーラを頂きました。
ラスト200mを切ると、すでにゴールした人たちがたくさん応援してくれ、その中をゴール。
11時間15分。変化に富んだ76キロ、無事、京都まで到着できました。
前半は苦労しましたが、後半は踏ん張れました。
ゴール後は、荷物と参加賞の焼き鯖と大型バッグを受け取り、豚汁とドリンクも頂きました。
河川敷きの芝生に寝転んで休んだのが気持ちよかったです。
実は、小浜から京都までなので、オバマのマスクを持って走ろうかと当初考えていたのですが、過酷なコースで完走できないかもしれないと思い直前に断念して、ゴール後、かぶって記念撮影だけしました。
近くの銭湯の無料入浴のサービスがついていたので、ゴール後、銭湯で汗を流しました。
そして、京都の地下鉄に乗ったことがなかったので、今出川駅から京都駅まで乗って、その日の夜の新幹線で焼鯖の匂いを漂わせたバッグと一緒に東京に戻りました。
翌朝の金環日食も、全身筋肉痛の中、眠い目をこすりながら、自宅でちゃんと見ました。
(サングラス2つとゴーグル1つ重ねて。。。)
鯖街道ウルトラマラソン、手作りの大会で、ここまでのおもてなし、素晴らしかったです。
初めて福井を走ったので、残る都道府県は、兵庫、佐賀、高知の3県になりました。
兵庫は、神戸マラソン抽選待ちです。
2012年5月20日 36㎞地点/76km
次の関門は通過できたとして、その次の関門が果たして間に合うのか。平地だったらある程度見通しがつきますが、険しい山道もある中で、無事たどりつけるか不安がよぎります。
京都市の看板が見え、いよいよ京都に入りました。
ほどなく、38.6㎞川合の関門閉鎖地点に。
時計や看板などありませんが、多くのスタッフが待ち構えているので、閉鎖地点だと気づきます。
5時間10分、閉鎖20分前にかろうじて通過です。
距離的には、残り半分を切りました。制限時間までは6時間50分です。
ここから再び、上り坂が始まりました。
広めの道路を上りきると、今坂峠の看板、意外と簡単に2つ目の峠を上り切れたなと思ったのですが、そうではないことに後で気づかされます。
下りと上りを繰り返して、41kmの5番目の久多エイドに到着しました。ここではおにぎりがあり、小休憩をする人もいます。ちょっと時間を気にしながら、それでも少し休みをとって、後半にのぞみました。
再び、山の中の非舗装の道、石、岩が多く、足場を気にしながら進みました。上り坂が続き、歩きに。それでも、ここからは、抜かれるよりも、抜くことが多くなり、悪いペースではないと思い、安心し始めます。
つづら折りの山道がまた始まり、ひたすら繰り返される上り坂、片側は険しい崖になっている道、「江戸時代の人は、よくこの道で、鯖を運んでいたな」と歩いていてふと、そんなことを思いました。
ようやく第2の峠、オグロ坂峠(44.7㎞、標高870m)を超えました。
このあたりは登山客も増えて、道もいくつか分かれていて、道を間違わないように気をつけながら下って、46.8キロの八丁平エイドに到着しました。残り30キロを切りましたが、まだまだ先は長いです。
ここでは、甘い冷たいドリンクの「冷やしあめ」が名物ということで飲んで、次の坂に向けて英気を養いました。
しばらく、また下り坂が続き、ペースを上げて、前のランナーを抜きつつ、調子があがってきました。
52キロ、7番目の大見エイドに到着。順位は挽回したと思うのですが、エイドのコーラは売り切れ、やはり順番的には後ろから数えた方が早そうです。
この後は、再び、最後の3番目の峠、杉峠に向けて、登っていきます。今までより緩やかですが、それほど走れず、歩きが多くなっています。
この日は、UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)153km、野辺山ウルトラマラソン100kmが行われていました。どちらも鯖街道よりも険しい高低差でかつ長い距離で格闘中の時間、その2つの大会のきつさに比べたら、楽なはずと思って、最後、踏ん張って、登っていきました。
そして、56.8キロ、杉峠の第8エイドに8時間41分で到着。標高850m、ここからは、ほとんど下りです。名物の豆腐ソーメンを食べて、次の関門閉鎖時間を確認、7キロ1時間30分以内なので、何とかなりそうです。
ここからは、舗装路を一気にブレーキをかけずに駆け下っていきます。結構長く続きますが、トレランシューズなので、スピードは出ませんが、足への負担は抑えられている感じです。
徐々に交通量が増えて、家も増えてきて、京都らしい街並みになってきました。
63.6キロの鞍馬エイドに到着、関門閉鎖まで38分、間に合いました。
(間に合わないと、自腹で鞍馬駅から出町柳駅まで叡山電車に乗ります。410円)
観光客に応援されながら、まだゴールではないですが福井から京都まで辿り着いたと実感しました。
しかし、まだ、レースは終わっていません。残り12キロちょっと、もう一頑張りが必要です。
再び、走りはじめました。
追い越された路線バスの行き先が「出町柳」と書かれていて、ゴールが近いそんな気持ちになってきました。
かなりペースが落ちてきましたが、10番目の市原エイド(66.7キロ)に到着、ここも関門閉鎖時間が10時間30分と設定されていましたが、30分前の10時間で無事通過しました。あと10キロを2時間以内で走れば完走です。
ここで名物のマーマレードたっぷりのクラッカーを食べて、ラストに備えました。
ここから、もうないと思っていた上り坂に苦戦しながら、ゆっくりとしたペースで走っていきました。
そして、ついに、賀茂川の河川敷にコースが入って行きました。
賀茂川(鴨川)沿いを走るのは、2005年のサンタクロースマラソン以来7年ぶり、久しぶりに戻ってきました。
(※賀茂川と高野川が合流して鴨川になるので、今回走ったコースは、ほぼ賀茂川沿いになります。サンタマラソンは丸太町なので鴨川沿い。(初めて知りました。))
71.5キロ、最後の西加茂橋南エイドに到着。ここまで来ると、ゴールは間近なのですが、景色が単調なので、長く感じます。
温かいお茶を頂いて、ゴールを目指します。
京都マラソンは、全員注目して応援していたと思いますが、鯖街道を走るランナーも疎らなので、泥だらけ、汗だらけのランナーを奇異な眼差しで、河川敷きのカップルや家族等に見られています。
それでも、この大会を分かっていて応援してくれる人もたくさんいて、時折、飲み物も提供して下さる方もいて、ありがたく、コーラを頂きました。
そして、出雲路橋を渡って左岸に移動すると、ラスト1キロ、最後は京都マラソンと同じコースです。
ラスト200mを切ると、すでにゴールした人たちがたくさん応援してくれ、その中をゴール。
11時間15分。変化に富んだ76キロ、無事、京都まで到着できました。
前半は苦労しましたが、後半は踏ん張れました。
ゴール後は、荷物と参加賞の焼き鯖と大型バッグを受け取り、豚汁とドリンクも頂きました。
河川敷きの芝生に寝転んで休んだのが気持ちよかったです。
実は、小浜から京都までなので、オバマのマスクを持って走ろうかと当初考えていたのですが、過酷なコースで完走できないかもしれないと思い直前に断念して、ゴール後、かぶって記念撮影だけしました。
近くの銭湯の無料入浴のサービスがついていたので、ゴール後、銭湯で汗を流しました。
そして、京都の地下鉄に乗ったことがなかったので、今出川駅から京都駅まで乗って、その日の夜の新幹線で焼鯖の匂いを漂わせたバッグと一緒に東京に戻りました。
翌朝の金環日食も、全身筋肉痛の中、眠い目をこすりながら、自宅でちゃんと見ました。
(サングラス2つとゴーグル1つ重ねて。。。)
鯖街道ウルトラマラソン、手作りの大会で、ここまでのおもてなし、素晴らしかったです。
初めて福井を走ったので、残る都道府県は、兵庫、佐賀、高知の3県になりました。
兵庫は、神戸マラソン抽選待ちです。
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