2013年5月26日(日)第1回RaidLight飯能アルプス~奥武蔵丸山スーパートレイルラン
今年、実質初めてのトレイルランは、
西武線高麗駅から武甲温泉まで、飯能アルプス~伊豆ヶ岳~丸山と縦走する第1回の37キロの大会でした。
会場の高麗駅や西武秩父線は、毎年1月に参加している奥むさし駅伝のコース上にあり、何度も利用している路線で、慣れ親しんでいる場所です。
当初は、次週の阿蘇カルデラスーパーマラソン(100km)のウルトラマラソンに向けた最終調整のための走り込みの位置づけで、ちょうどよいと思いエントリーしました。
しかし、試走をした方のブログを読むと、山に慣れた人でも8時間以上はかかるコースだと分かり、年に数度しか山を走らない鈍足ランナーにとっては、不安が募ります。遅くとも6時間台ではゴールできるだろうと思っていたのですが、どうやら制限時間10時間30分ぎりぎりまでかかりそうな気配です。
早朝4時前に起きて、慌しく準備をして、5時前には家を出ました。朝帰りの若者が多く、早朝でも電車はかなりの人が乗っていました。
飯能から秩父行きの各駅列車に乗り換えると、車内は、レース参加者と登山者でほぼ占領されました。
高麗駅で降りると、すぐ目の前の駅前広場がスタート地点となっています。ハードなレース、参加者の格好や雰囲気を見ても、熟練のトレイルランナーばかりといった感じです。
受付を済ませ、装備品をチェックして、トラックにゴール行きの荷物を預けて、午前8時にレースがスタートしました。
といっても今回はウェーブスタートで、2秒間隔で1人ずつ(準備ができた順)、係りの人が、ゼッケンにつけられたチップにセンサーを当ててスタートしていきます。
8時5分ごろ、ちょうど真ん中ぐらいの順番でスタートしました。
コースマップを見ると、ちゃんと走れそうなのは、最初と最後のみ。スタートしてから数キロまでの舗装道路でタイムを稼ごうと思い、最初は頑張って上り坂の道路を走っていき、ウェーブスタートで自分より早くスタートしたランナーをどんどん抜かしていきました。
ほどなくして、登山道に入り、長い苦行の道が始まりました。
コース高低図を見ると、28キロまでは、上り下りを繰り返しながらも、上り坂が続きます。
緩やかな坂が徐々に斜度がきつくなって、呼吸がきつくなってきます。
舗装道ではキロ6分ペースで走っていたものが、登山道に入ってキロ10分を越えるペースになっています。
1時間以上かけて、6.8キロの最初のエイド東峠ASに到着しました。
久しぶりのトレイルランで序盤なのに早くも疲労困憊状態になりましたが、今思うとまだまだ、ここは序の口でした。
上り坂は、他の大会と比べても長くはなく、第1の山、下り坂も短く、平坦な箇所もないので、常に心臓が激しく鼓動する状態でした。
「こんなにトレイルランって苦しかったのか」と感じて、果たしてゴールまでたどり着けるか、かなり弱気になってきました。
天覚山、山頂で景色に癒されるも、苦しい状況が続き、ようやく、 10.4kmの前坂口ASに到着。前のエイドから3.5キロほどなのに1時間近くかかってしまいました。
まだ3分の1にも満たない距離、ゴールまではほど遠いです。
再び、登っては下る、登っては下るを繰り返す道。レースをやめてしまおうかと思うのですが、山道、平地のように収容車があるはずもないので、自力で頑張るしかありません。
ようやく、14.5キロの第1関門(子ノ権現(天龍寺)AS)に到着。登山道に入ってからは、初めての大きな建物、お寺の雰囲気も良く、癒されます。
ここまでで3時間15分、関門閉鎖には1時間半以上余裕があったものの、まだまだ3分の1強、ゴールタイムは9時間以上になりそうだと思うと、まだまだ大変な状況です。しばらく座って休みました。
16.1キロ天目指峠のエイドまでたどり着くと、次のエイドまでは5キロ以上あり(平地であれば30分も満たない距離ですが)、ここが正念場です。
上り坂、他のランナーと比べても、遅くはないのですが、肺活量が成人男性の平均と比較して75%ほどで、どうしても、息が苦しくなり、止まって休憩を挟む時間が増え、遅れをとってしまいます。
一番、苦しいところで長い坂が続き、時間をかけてようやく、伊豆ヶ岳の山頂まで到達しました。
ここまで来れば、残り半分を切り、何とかゴールできそうな見通しになってきました。
しかし、すでにスタートしてから5時間近く山と格闘しています。
フルマラソンであればとっくにゴールしている時間なのに、まだ20キロも到達していない。
前評判通り、大変なコースです。
正丸峠まで下ると、21.2キロ地点のエイドに到着しました。今まで、コーラやスポーツドリンクをエイドでがぶ飲みしていたので、お口直しに、茶店(奥村茶屋)で、冷たいペットボトルのお茶を購入しました。
店内では、ジンギスカンを焼いているいい匂いがしていて、何とも羨ましく感じましたが、エイドでおにぎりなどを頂いて、再び走りはじめました。
道は相変わらず、上り坂、たまに下り坂の繰り返し、走れる場所があまりなく、時間だけが過ぎていきます。
24.2キロの虚空蔵峠ASあたりでは、同日開催の「トレニックワールドin越生 (40km)」と同じコースになりました。(トレイルランの人気は凄いです。)
GPSの時計は、フル充電していなかったため、6時間半ぐらいで、充電切れで距離・ペース案内が終わってしまい、改めて長丁場のレースを実感しつつ、本レースの最高地点を目指しました。
27.4キロ大野峠ASに到着。時間は午後3時15分、昼間は暑い陽気で汗だくでしたが、涼しくなってきました。
残り10キロを切り、「あと10キロしかない」と「まだ10キロもある」と両方の気持ちでしたが、残りは下り坂が主なので、頑張ろうと思いました。
最後にまた、長い上り坂を上って、景色が開けて、ようやく最高地点の丸山までたどりつきました。
気持ちよい芝生でしばし、座って休んで、下りはじめました。
県民の森は、毎年走っている8月の奥武蔵ウルトラマラソンの折り返し地点付近です。普段は道路を走っているので、全く違った景色に感じます。
ウルトラマラソンは78キロでいつも9時間台で走っていますが、今回のトレイルラン(37km)もほとんど変わらないほどの時間がかかりそうです。
30.1キロの県民の森ASの最終関門(17:30)を16時10分ごろに通過すると、ようやく長く走れる下り坂に入りました。
来週はウルトラマラソンがあるので、無理をせず、ここからは安全運転で、(今回1回、木の根につまづいて転びましたが)転ばないように気をつけて、走ることにしました。
このあたりになると、前後に人はいなくなり、また、曇ってて気温が下がり、空が暗くなり、遭難していないか不安になりつつ、下っていきました。
相変わらず気をつけていても、、石や木の根でつまづいて、転びそうになりましたが、何とか耐えて、ようやく下界に降りてきました。
34.6キロ、最後のエイドは、秩父札所4番の高谷山金昌寺前。秩父まで来たと思える景色です。
ここでおかゆを頂いて、ラスト2.4キロ、舗装路に入りました。
前方に武甲山を眺めながら、札所5番を通過すると、ゴールの武甲温泉の看板が見えてきました。
すでに夕方5時、長い、長いレースもようや終わりが近づいてきました。
橋の下に、ゴール地点が見えて、9時間9分の山歩き?は終わりました。
噂通りの大変なコースで、優勝タイムは4時間40分台、女子で6時間台。
これだけアップダウンの連続だとトレイルランの技術・経験の差がはっきり出るコースだと思いました。
信越五岳110km完走したので次はUTMF(ULTRA-TRAIL Mt.FUJI)161km と思っていたのですが、37kmでアップアップの状態。まだまだ修行が足りないと実感させられました。
ゴール後は、武甲温泉で入浴、土だらけの足をよく洗って、広い湯船につかりました。
ゴールまで時間がかかったので、温泉でゆっくりする時間がなく、慌てて横瀬駅まで歩いて、電車に乗りました。
ゴールの横瀬駅からスタート高麗駅まで電車で40分かかり、やはり結構遠くまで走って(歩いて?)いたというのを実感しました。
それにしても、今大会参加費が4500円、長時間拘束されるスタッフ、多くのエイドステーションの給食・給水を考えると、割安だと感じました。
参加賞:ウェストポーチ、温泉割引(800円⇒700円)
https://www.facebook.com/SportsAidJapan
今年、実質初めてのトレイルランは、
西武線高麗駅から武甲温泉まで、飯能アルプス~伊豆ヶ岳~丸山と縦走する第1回の37キロの大会でした。
スポーツエイドジャパンのホームページより |
会場の高麗駅や西武秩父線は、毎年1月に参加している奥むさし駅伝のコース上にあり、何度も利用している路線で、慣れ親しんでいる場所です。
当初は、次週の阿蘇カルデラスーパーマラソン(100km)のウルトラマラソンに向けた最終調整のための走り込みの位置づけで、ちょうどよいと思いエントリーしました。
しかし、試走をした方のブログを読むと、山に慣れた人でも8時間以上はかかるコースだと分かり、年に数度しか山を走らない鈍足ランナーにとっては、不安が募ります。遅くとも6時間台ではゴールできるだろうと思っていたのですが、どうやら制限時間10時間30分ぎりぎりまでかかりそうな気配です。
早朝4時前に起きて、慌しく準備をして、5時前には家を出ました。朝帰りの若者が多く、早朝でも電車はかなりの人が乗っていました。
飯能から秩父行きの各駅列車に乗り換えると、車内は、レース参加者と登山者でほぼ占領されました。
高麗駅で降りると、すぐ目の前の駅前広場がスタート地点となっています。ハードなレース、参加者の格好や雰囲気を見ても、熟練のトレイルランナーばかりといった感じです。
受付を済ませ、装備品をチェックして、トラックにゴール行きの荷物を預けて、午前8時にレースがスタートしました。
といっても今回はウェーブスタートで、2秒間隔で1人ずつ(準備ができた順)、係りの人が、ゼッケンにつけられたチップにセンサーを当ててスタートしていきます。
8時5分ごろ、ちょうど真ん中ぐらいの順番でスタートしました。
コースマップを見ると、ちゃんと走れそうなのは、最初と最後のみ。スタートしてから数キロまでの舗装道路でタイムを稼ごうと思い、最初は頑張って上り坂の道路を走っていき、ウェーブスタートで自分より早くスタートしたランナーをどんどん抜かしていきました。
ほどなくして、登山道に入り、長い苦行の道が始まりました。
コース高低図を見ると、28キロまでは、上り下りを繰り返しながらも、上り坂が続きます。
スポーツエイドジャパンのホームページより |
緩やかな坂が徐々に斜度がきつくなって、呼吸がきつくなってきます。
舗装道ではキロ6分ペースで走っていたものが、登山道に入ってキロ10分を越えるペースになっています。
1時間以上かけて、6.8キロの最初のエイド東峠ASに到着しました。
久しぶりのトレイルランで序盤なのに早くも疲労困憊状態になりましたが、今思うとまだまだ、ここは序の口でした。
上り坂は、他の大会と比べても長くはなく、第1の山、下り坂も短く、平坦な箇所もないので、常に心臓が激しく鼓動する状態でした。
「こんなにトレイルランって苦しかったのか」と感じて、果たしてゴールまでたどり着けるか、かなり弱気になってきました。
天覚山、山頂で景色に癒されるも、苦しい状況が続き、ようやく、 10.4kmの前坂口ASに到着。前のエイドから3.5キロほどなのに1時間近くかかってしまいました。
まだ3分の1にも満たない距離、ゴールまではほど遠いです。
再び、登っては下る、登っては下るを繰り返す道。レースをやめてしまおうかと思うのですが、山道、平地のように収容車があるはずもないので、自力で頑張るしかありません。
ようやく、14.5キロの第1関門(子ノ権現(天龍寺)AS)に到着。登山道に入ってからは、初めての大きな建物、お寺の雰囲気も良く、癒されます。
ここまでで3時間15分、関門閉鎖には1時間半以上余裕があったものの、まだまだ3分の1強、ゴールタイムは9時間以上になりそうだと思うと、まだまだ大変な状況です。しばらく座って休みました。
16.1キロ天目指峠のエイドまでたどり着くと、次のエイドまでは5キロ以上あり(平地であれば30分も満たない距離ですが)、ここが正念場です。
上り坂、他のランナーと比べても、遅くはないのですが、肺活量が成人男性の平均と比較して75%ほどで、どうしても、息が苦しくなり、止まって休憩を挟む時間が増え、遅れをとってしまいます。
一番、苦しいところで長い坂が続き、時間をかけてようやく、伊豆ヶ岳の山頂まで到達しました。
ここまで来れば、残り半分を切り、何とかゴールできそうな見通しになってきました。
しかし、すでにスタートしてから5時間近く山と格闘しています。
フルマラソンであればとっくにゴールしている時間なのに、まだ20キロも到達していない。
前評判通り、大変なコースです。
正丸峠まで下ると、21.2キロ地点のエイドに到着しました。今まで、コーラやスポーツドリンクをエイドでがぶ飲みしていたので、お口直しに、茶店(奥村茶屋)で、冷たいペットボトルのお茶を購入しました。
店内では、ジンギスカンを焼いているいい匂いがしていて、何とも羨ましく感じましたが、エイドでおにぎりなどを頂いて、再び走りはじめました。
道は相変わらず、上り坂、たまに下り坂の繰り返し、走れる場所があまりなく、時間だけが過ぎていきます。
24.2キロの虚空蔵峠ASあたりでは、同日開催の「トレニックワールドin越生 (40km)」と同じコースになりました。(トレイルランの人気は凄いです。)
GPSの時計は、フル充電していなかったため、6時間半ぐらいで、充電切れで距離・ペース案内が終わってしまい、改めて長丁場のレースを実感しつつ、本レースの最高地点を目指しました。
27.4キロ大野峠ASに到着。時間は午後3時15分、昼間は暑い陽気で汗だくでしたが、涼しくなってきました。
残り10キロを切り、「あと10キロしかない」と「まだ10キロもある」と両方の気持ちでしたが、残りは下り坂が主なので、頑張ろうと思いました。
最後にまた、長い上り坂を上って、景色が開けて、ようやく最高地点の丸山までたどりつきました。
気持ちよい芝生でしばし、座って休んで、下りはじめました。
県民の森は、毎年走っている8月の奥武蔵ウルトラマラソンの折り返し地点付近です。普段は道路を走っているので、全く違った景色に感じます。
ウルトラマラソンは78キロでいつも9時間台で走っていますが、今回のトレイルラン(37km)もほとんど変わらないほどの時間がかかりそうです。
30.1キロの県民の森ASの最終関門(17:30)を16時10分ごろに通過すると、ようやく長く走れる下り坂に入りました。
来週はウルトラマラソンがあるので、無理をせず、ここからは安全運転で、(今回1回、木の根につまづいて転びましたが)転ばないように気をつけて、走ることにしました。
このあたりになると、前後に人はいなくなり、また、曇ってて気温が下がり、空が暗くなり、遭難していないか不安になりつつ、下っていきました。
相変わらず気をつけていても、、石や木の根でつまづいて、転びそうになりましたが、何とか耐えて、ようやく下界に降りてきました。
34.6キロ、最後のエイドは、秩父札所4番の高谷山金昌寺前。秩父まで来たと思える景色です。
ここでおかゆを頂いて、ラスト2.4キロ、舗装路に入りました。
前方に武甲山を眺めながら、札所5番を通過すると、ゴールの武甲温泉の看板が見えてきました。
すでに夕方5時、長い、長いレースもようや終わりが近づいてきました。
橋の下に、ゴール地点が見えて、9時間9分の山歩き?は終わりました。
噂通りの大変なコースで、優勝タイムは4時間40分台、女子で6時間台。
これだけアップダウンの連続だとトレイルランの技術・経験の差がはっきり出るコースだと思いました。
信越五岳110km完走したので次はUTMF(ULTRA-TRAIL Mt.FUJI)161km と思っていたのですが、37kmでアップアップの状態。まだまだ修行が足りないと実感させられました。
ゴール後は、武甲温泉で入浴、土だらけの足をよく洗って、広い湯船につかりました。
ゴールまで時間がかかったので、温泉でゆっくりする時間がなく、慌てて横瀬駅まで歩いて、電車に乗りました。
ゴールの横瀬駅からスタート高麗駅まで電車で40分かかり、やはり結構遠くまで走って(歩いて?)いたというのを実感しました。
それにしても、今大会参加費が4500円、長時間拘束されるスタッフ、多くのエイドステーションの給食・給水を考えると、割安だと感じました。
参加賞:ウェストポーチ、温泉割引(800円⇒700円)
https://www.facebook.com/SportsAidJapan
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