2016年6月9日木曜日

2016土佐乃国横断遠足 (室戸岬-足摺岬 242km) その2

第3回土佐乃国横断遠足 242km(制限60時間)
つづきです。

2016年5月27日(金)午前9時 室戸岬スタート

厳しい暑さで、2kmぐらいで、すでに大量の汗をかいて、苦しくなってきました。


周りのペースが早く感じ、キロ7分ペースでも辛く感じてきました。


昨年は、ほとんど辛い時間帯はなかったので、こんなにきつかったかと、先行き不安を感じ始めました。


室戸市役所前を通過して、早くも持参している飲み物が空になりました。



過去2回のランナーの通過記録を見ると、高知市(桂浜)から四万十町まで(初日(金曜)の夜から二日目(土曜)の昼)が一番、タイムの差が大きいと分かったので、
過去2回、初日の序盤は、かなり頑張って走っていましたが、今回は、勝負は桂浜からと思って、序盤はある程度、ペースが遅くなっても、無理をしないで走ろうと、我慢を続けました。


3度目の太平洋沿いの道、景色は素晴らしいのですが、強い日差しと、高めの湿度で、体力が消耗してきました。



自販機を見る旅に、飲み物を調達している感じで、大量の汗をかき続けながら、進んでいきます。









 羽根岬を過ぎると、奈半利町。第1エイドがある町に到達しました。


お昼近くになり、気温が上昇しているのも感じます。


午後12時24分、昨年より16分遅れで第1エイドの奈半利・海辺の自然学校に到着しました。


かき氷、そうめん、ちりめん丼など、頂いて、空腹を満たすとともに、身体をクールダウンさせました。


休憩時間を長めにとって、氷を少し頂いて、再び、スタートしました。



ここから次の夜須エイドまでが33km、そこまで到着できれば、暑さとの戦いは、ひとまず終わります。


田野町、安田町と炎天下の道、自販機で飲み物を調達しながら、走っていきますが、徐々に歩くことも増えてきました。




道端では、魚の干物が作られていて、
このような天気だと、自分が干物になってしまいそうな状況の中、我慢の時間帯が続きます。






安芸市に入り、道の駅大山で小休止。
昨年も同じ場所で休んでいますが、疲労度が今年の方があり、時間も昨年より遅くなっています。


参加ランナーが増えていますが、この辺りで、完全に単独走となっていて、暑さに負けずいいペースで走っているランナーと暑さに苦戦しているランナーと二極化していることを感じ始めます。


 安芸に入ると、建物が増え、信号も多くなりました。
青信号よりも赤信号の方が嬉しく感じるのは、やはり調子が良くない証拠です。




 安芸市役所で、友人の応援を受け、冷たい飲み物を頂き、回復してきましたが、顔や手は日焼けで真っ赤になっていました。




それでも、日が傾き始め、暑さのピークを過ぎ、少しずつ走りやすい気候になってきましたが、今度は、足が重く、痛くなってきて、なかなか良いペースで走ることができません。




エイドの手前は、序盤でアップダウンが多いところですが、明らかに昨年と比べて、ペースが遅いと感じます。いつか、回復する時が来る、それを信じて、我慢の走りと歩きが続きます。



 芸西村を抜けると、日没が近づき始め、昨年、一昨年よりも時間がかかっていることを改めて、実感します。




トンネルを抜けると、60km香美市夜須の第2エイド・ヤシィパークに到着しました。



時刻は、18時44分、昨年より1時間半遅れです。


エイドでは冷汁を頂き、靴を脱いで、足を休めました。


夜須まで、ある程度遅くなっても仕方ないとは思っていましたが、ちょっと時間がかかってしまいました。


それでも、完走するにはまだまだ余裕のある時間なので、じっくり休んで、回復を待って、長めの休憩をとってから再び走り始めました。 


走り始めと共に、辺りは真っ暗に。昨年、一昨年と高知龍馬空港付近だったので、7km以上遅れをとっています。

ヘッドライトを付けるのですが、電池切れのようで、ほとんど明るくならず、電池を交換。これから頑張ろうというタイミングでしたが、リズムに乗り切れない状況に陥っています。


しばらく、並走していた土佐くろしお鉄道とは別れて、コースは高知龍馬空港方面に向かいます。

時間があったら食べようと思った、とさを商店の中日そばは、食べている時間がなく、通過して暗闇の中を走っていきます。


高知龍馬空港の手前にある物部川大橋のチェックポイントで、写真をとって、桂浜を目指します。


涼しくなったら、走れるだろうと思っていたのですが、足が重く、歩くのと大差ない程度でしか走ることができません。

昨年、一昨年は、この区間をもっと速く走れていたので、もどかしく感じます。


途中、私設エイドで、飲み物や食べ物を頂きますが、中々、思うような動きにならず、歩くこと、立ち止まることが増えてきてしまいました。


例年は2日目の夜になると現れる幻覚症状も、早くも現れはじめ、あらゆるものが人や動物に見えてきてしまっています。


第3エイドの桂浜に行ったら、睡眠をとろうと思いながら、暗い道を進んでいきます。


遠くに浦戸大橋が見えますが、そこからが長く感じます。
そして、浦戸大橋も、高く長い橋、歩道は狭く、ちょっと怖さを感じながら、渡りきり、82km桂浜の第3エイドに到達したのは、23時20分でした。


昨年よりも2時間以上の遅れです。
昨年は、ホテルに宿泊して6時間ほど休んだので、まだ挽回できる状況にあります。

とりあえず、カツオのたたきなど食べ物を頂いてから、少し、ここで仮眠をとることにしました。


しかし、蚊が気になってあまり眠れそうになかったので、午前0時20分頃には再出発しました。

残りは160km。まだまだゴールまでは長い道のりです。

その3へ続く


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2015土佐乃国横断遠足 (室戸岬ー足摺岬 242km)  完走記
(その1) http://bit.ly/1G2Wk8p
(その2) http://bit.ly/1J8mPtQ
(その3) http://bit.ly/1SKXQ2L
(その4) http://bit.ly/1SQugso
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2014土佐乃国横断遠足 (室戸岬ー足摺岬 242km)  完走記
(その1) http://bit.ly/1tpRR3G
(その2) http://bit.ly/1nzo9fk
(その3) http://bit.ly/1ez8QjX
(その4) http://bit.ly/1J8rz14
(その5) http://bit.ly/1dzqtjw
(その6) http://bit.ly/1JWMUey
土佐の国横断遠足

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間09分56秒 ルース・チェプンゲティッチ (ケニア) 2024年10月 シカゴマラソン (3分05秒/km)

◆女子日本記録 2時間18分59秒 前田穂南 2024年1月 大阪国際女子マラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間05分35秒 Aleksandr SOROKIN (リトアニア)  2023年5月 Vilnius (LTU) (3分39秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分30秒 Y.ケジェルチャ(エチオピア) 2024年10月(スペイン・バレンシア)(2分44秒/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)