2017年3月4日土曜日

2017東京マラソン(その3:レース編2)

2017年2月26日(日)東京マラソン (フルマラソン)

つづきです

7kmを過ぎて、左折、新コースに入りました。


神田神保町、馴染みのある街に入りました。
普段は交通量の多い交差点を今日だけはランナーが独占しています。


秋葉原の手前で右折して、神田駅・日本橋方面へ
東京の賑わいのある街を走って、テンションが上がっているのか、ペースが徐々に上がってきました。






神田駅・高架下をくぐると、日本橋エリアに入ってきました。


三越前、徐々に沿道の観客が増えて、応援の声が大きくなってきました。



そして、日本橋を渡ります。(箱根駅伝10区を逆走する形になります。)


10km地点を通過。この5kmは26分47秒。下りの最初の5kmよりも40秒以上ペースが上がりました。これ以上、上げないように気をつけます。


日本橋の交差点を左折すると、先行する車イスランナーとすれ違うようになりました。



ここからは、前回のコースとまたしばらく一緒になります。
5年前は、中間点過ぎで、大きくペースダウンをし始めた地点で、記憶もあまり残っていないのですが、今回は、まだ前半ということもあり、淡々と走っていきます。



片側の車線はランナーで埋まり、反対車線は車イスランナーが道を独占して走っています。
大変そうですが、気持ち良さそうです。


コースはフラットですが、小刻みのカーブ・コーナーが続く道、最短距離を走りたいのですが、なかなかうまくいきません。


水天宮、東日本橋、浅草橋と走って13km、汗も適度にかき、もうトイレは気にならず順調です。



しかし、早くも、復路25km付近の先頭ランナーがやってきました。



新コースとなって1つ気がかりだったのは、自分のペースだと、トップ選手とすれ違うことができないのではないかと思ったのですが、世界新記録ペースの先頭集団は、予想よりも早くすれ違いました。


トップは予想通りキプサング選手をはじめケニア選手の集団。
誰が、日本人トップで来るか、気になっていましたが、さほど先頭と差がなく、設楽悠太選手が来ました。
周りのランナーも、やっぱり設楽選手かという反応でした。そして、2番目に井上大仁選手、少し間があって、キロ3分ペースで(ペースメーカーの)佐藤悠基選手が引っ張る日本人集団が通過しました。

この後の展開が気になるなあと思いつつ、自分の走りに切り替えます。


蔵前一丁目の交差点を直進
スカイツリーが見えてきて、浅草の街の雰囲気になってきました。


雷門が見えて、沿道も賑わってきました。



右折すると、再び、スカイツリーが見えました。


15km地点を通過。
この5kmは、27分15秒。少し遅くなりましたが、当初予定していたペースで順調です。


ここからしばらくは反対車線も多くのランナーが走って、道がとてもにぎわっています。


蔵前一丁目の交差点で今度は左折して、再び新コースに入ります。


隅田川を渡る蔵前橋は、アップダウンがありますが、佃大橋に比べると全く問題ない高低差で、むしろ個人的には良い刺激となりました。

ここからもスカイツリーを眺めることができます。


橋を渡ると、墨田区に入りました。今までは、新宿区、千代田区、中央区、台東区、江東区、港区を通るコースでしたが、今年から新たに墨田区も通ることになりました。
(ちなみに、品川駅近くを通過しますが、品川区はコースになっていません。)


ようこそ墨田区へ という旗もあり、墨田区の歓迎ムードが伺えます。


両国エリアに入り、東京江戸博物館の前を通過しました。
(両国国技館は見ることはできませんでした。)



このエリアも、大江戸線沿線一周を個人的に走った時に通ったルートで見慣れた道ですが、車道を走れるのは気持ちいいです。



森下、清澄白河、門前仲町と新たなルートは、細かなアップダウンはありますが、ペースを落とさず走れています。


門前仲町の20km地点を通過、この5kmは27分4秒、ここまで順調にきています。


門前仲町の交差点を左折すると、折り返し地点が近づいてきました。
富岡八幡宮を通過して折り返し、そろそろお腹が減ってきました。



門前仲町の交差点を右折すると、中間点 1時間54分41秒で通過。
予定のタイム通り来ています。あとは、後半、30km以降踏ん張ることでサブ4が見えて来ます。



上りや下りがあると、遠くまで道を埋め尽くすランナーが見えるので壮観です。


22.5kmの給食で、ゼリー飲料、バナナ、パン、トマトなどしっかり補給しました。


それでもペースを落とすことなく、細かなアップダウンを切り抜けていきます。


三度、蔵前一丁目の交差点に戻り、左折して、25km地点を通過。
この5kmは、27分11秒。給食のロスを考えると、少しペースが上がり、サブ4へ貯金ができました。


この辺りでは、ペースダウンして、歩いているランナーも出て来て、ランナーを追い抜くことが増えてきました。


再び、日本橋エリアが近づいて、少し減っていた沿道の応援も増えて、日本人だけでなく海外からの観光客からの声援も聞こえてきます。


日本橋の大型ビジョンでは、東京マラソンのテレビ中継の様子が映し出されていますが、すでにエンディングロールが流れて、放送終了間近、結果を知ることもなく、市民ランナーはこれからがフルマラソンの勝負所を迎えます。


日本橋・京橋・銀座と続くエリア、今までは往路・復路2度通っていたコースが、今回から1度のみとなって、全車線を独占してランナーが走ります。


しかし、5年前は往路・復路ランナーで埋まり、沿道も応援で一杯という状態だったので、ちょっと寂しいかなと思いました。


30km手前で、そんなことを考えられる余裕があるので、まだ大丈夫そうです。



箱根駅伝10区を逆走するコースでもある銀座の通りを通過


今の所、風はほとんど気になりません。



銀座四丁目の交差点を右に曲がると、30km地点を通過。
この5kmは、27分28秒。少しペースが落ちましたが、サブ4を狙うには十分なタイム。
30km以降は、キロ6分より落とさないことに気をつければ、何とかなりそうです。


数寄屋橋の交差点、有楽町のガードをくぐると、丸の内仲通りが見えてきました。
サブ3を目指すランナーが残り1km、ゴールを目指して走っています。


最初は下り、一旦ゴール付近を通過して、折り返してゴールを目指す東京マラソンの新コースは、2週前に走ったいわきサンシャインマラソンに似ており、その時、感じたのは、次の折り返しまでが、厳しく辛く、ポイントになるということでした。


しかし、今回は、順調で日比谷通りに入ってもいいペースで走れています。
ここから高輪までの折り返しは、仕事等でよく利用した道ですし、5年前も走った道ですし、箱根駅伝の1区、10区、昔の東京国際マラソン、東京国際女子マラソンでテレビでよく見てきた道です。

やはり、信号で止まらず走れるというのは、気持ちいいです。


東京タワー、増上寺も良いペースで通過して、残り10kmを切りました。


ここからペースを上げて、ゴールできると思った瞬間、異変が起こりました。

弱いながら向かい風を感じるようになりました。
通常であれば、追い風のはずですが、風向きが変わったようです。

向かい風によって、寒さを感じるようになり、トイレも再び行きたくなって来ました。



今年の箱根駅伝1区東洋大学の服部弾馬選手がペースアップした芝五丁目の交差点で、ペースダウン、サブ4楽勝かと思っていたのですが、暗雲が立ち込めてきました。


昔の職場の田町駅前、そして、札の辻の交差点を通過して、35km地点に到達。
この5kmは、28分8秒。しかし、直近の2kmはキロ6分近くかかっており、気が抜けない状況です。


歩道沿いを走れば、声援を多く受けられるのですが、最短距離を走りたくて、センターライン寄りに走ってしまいます。そして、次第に、視界が狭くなり、沿道を見る余裕がなくなってきました。


36km手前、高輪の折り返し、これで向かい風も感じなくなりましたが、もうペースの落ち込みを抑えることが精一杯な状態になってきました。


ここからは、1キロ、1キロ、キロ6分以内で走れば、サブ4が近くなる。そう思って我慢して走りました。


こんな時は、沿道からの声援が励みになり、「サブ4」とか「4時間切れる」という言葉が力になります。


給水では立ち止まることも多くなりながら、西新橋の40km地点を通過。
この5kmは30分12秒。何とか耐えましたが、北澤豪さん や 鈴木尚広さん には抜かされてしまいました。

グロスタイムでも3時間44分台の通過で、サブ4の達成は確実になりましたが、ここで気を抜くと一気にペースダウンするので、集中して走りました。


ゴールまでカウントダウンが始まり、日比谷公園を通過して、
今年の箱根駅伝であわや交通事故の騒動となった日比谷交差点を右折すると残り1km地点が見えてきました。


もう大丈夫。余裕を持って、最後の仲通りを走れます。

道幅が狭くなり、両側の沿道に多くの観客が集まり、まさしくウィニングロードです。


じっくり噛みしめるように走ります。


東京マラソン走れてよかった、そして、サブ4達成できる、それを実感しながら、ラスト走っていきます。


とはいえ、意外と仲通りが長いなあーと感じつつ、それでもフィニッシュ地点は着実に近づいてきました。




右側に東京駅の駅舎を見ながら、行幸通りへ


ラスト130m、(フィニッシュ地点もっと先かと思ったのですが、意外と近く)

ネットタイム3時間55分11秒 (グロスタイム3時間57分54秒)で、
5年前は大失速でできなかったサブ4を今回は達成することができました。


ここ最近は不調続きで昨年は一度しかサブ4がなく、今年も、年末年始の風邪で体調を崩し、走れない状態が続いて、1月中旬まではどうなるかと思いますが、その後、大会以外も走るようにして、2月のハーフ(1時間45分)、フル(4時間7分)、10km(46分台)と目標通りのタイムで順調に調整ができ、無事、スタートラインに立ち、細かいアクシデントはありましたが、今回の目標が達成できてよかったです。(次、いつ東京走れるかわからないですから)

あわよくば、ラスト10kmもペースを落とさずに走れれば、3時間50分は切れていたので、そこは反省点です。

レース後は、もう一つの東京マラソン?です。

今回は、手荷物返却がフィニッシュ地点と離れています。
日比谷公園(一般)と大手町サンケイプラザ(準エリート・東京マラソンプレミアム会員等)と丸の内MY PLAZA(チャリティ枠)と3箇所あり、私は大手町エリアでした。




日比谷通りで、防寒シート、完走タオル、完走メダル、ドリンク、水、ランチパック、バナナ、カロリーメイト、を受け取ります。







そして、数百メートル歩きます。


手荷物の返却は、箱根駅伝のスタート地点の読売新聞社前でした。





ここで、行きたかったトイレにようやく入りました。


着替えは、大手町サンケイプラザの貸会議室のフロアでした。


近くには、箱根駅伝のフィニッシュ地点のモニュメント、歴代優勝校プレートもありました。


手荷物の返却まで距離ありますが、駅は地下直結なので、着替えてすぐ移動することができました。
(ビッグサイトの場合も、着替えてから、駅までの道のりがかなり遠いので、この方が便利だと思います。)

あと、東京メトロの1日乗車券がついているので、荷物を別の場所に預けて、そのまま地下鉄で移動してしまうのも手かもしれません。


帰りは丸ノ内線で大手町から新宿まで戻り、新宿では、東京マラソンを走った中国人ランナーに京王プラザホテルまでの道を尋ねられ、案内して帰りました。
「東京マラソン最高」と言っていました。

東京マラソンはくじ運が悪く今まで1回しか走ったことありませんでしたが、今回2回目、新コースで走ることができ、本当に幸運でした。


LAP TIME
  0-  5km 27:29 (5:29.8/km)
  5-10km 26:47 (5:21.4/km)
10-15km 27:15 (5:27.0/km)
15-20km 27:04 (5:24.8/km)
20-25km 27:11 (5:26.2/km)
25-30km 27:28 (5:29.6/km)
30-35km 28:08 (5:37.6/km)
35-40km 30:12 (6:02.4/km)
40-Finish 13:37 (6:12.2/km)
  
前半 1:54:41 (5:26.2/km)
後半 2:00:30 (5:42.7/km)
  
ネットタイム 3時間55分11秒 (5:34.4/km)
グロスタイム 3時間57分42秒

参加賞・完走賞
メダル・バスタオル・Tシャツ、防寒シート・水・スポーツドリンク・バナナ・ランチパック・カロリーメイト・東京メトロ24時間乗車券

      今年  2012年
  0-  5km 27:29 25:01
  5-10km 26:47 25:21
10-15km 27:15 25:45
15-20km 27:04 26:03
20-25km 27:11 26:23
25-30km 27:28 32:59
30-35km 28:08 34:07
35-40km 30:12 35:22
50-Finish 13:37 15:56
======
ネットタイム 3:55:11 4:06:57



東京マラソン2012 
(完走記 その1) http://bit.ly/weVsbA
(完走記 その2) http://bit.ly/xrvx7X
(完走記 その3) http://bit.ly/ywaX2x

2017東京マラソン 男女上位200名 結果 http://bit.ly/2lTiJ2W

2017東京マラソン スタートからフィニッシュまでダイジェスト Tokyo Marathon 2017 https://youtu.be/jwUZE369oHo

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間09分56秒 ルース・チェプンゲティッチ (ケニア) 2024年10月 シカゴマラソン (3分05秒/km)

◆女子日本記録 2時間18分59秒 前田穂南 2024年1月 大阪国際女子マラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間05分35秒 Aleksandr SOROKIN (リトアニア)  2023年5月 Vilnius (LTU) (3分39秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分30秒 Y.ケジェルチャ(エチオピア) 2024年10月(スペイン・バレンシア)(2分44秒/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)