2020年東京五輪のマラソン代表の選考方法について、新方式の導入が検討中であることがわかりました。
現時点では、案は以下の通りです。
2017年度、2018年度
下記の大会で、日本陸連が定めた基準タイムまたは順位をクリアした選手
男子
北海道マラソン
福岡国際マラソン
別府大分毎日マラソン
東京マラソン
びわ湖毎日マラソン
世界陸上ロンドン大会
アジア大会/ジャカルタ
女子
北海道マラソン
さいたま国際マラソン
大阪国際女子マラソン
名古屋ウィメンズマラソン
世界陸上ロンドン大会
アジア大会/ジャカルタ
⬇
2019年度
秋頃
上記の大会で基準をクリアした選手のみで、選考会レースを実施
男女 上位2人が自動的に代表に決定
選考レース後に開催の
陸連指定の大会で設定タイムをクリアした最速男女各1名
(設定タイムに達しない場合、選考会の3位の選手を選出)
4月中旬の理事会で正式に決定するようです。
選考基準に関しては、客観的にかつ、本番の東京五輪で活躍が期待できる選手を選ぶという意味においては、かなり良い案ではあると思います。
個人的には、
・海外でのレースの参戦意欲を高めるためにワールドマラソンメジャーズ(WMM)で好成績(主に順位)を残した選手
・国内の特定の大会に決めず、国内外を問わず、好記録を残した選手
に関しても、選考会への参加資格を得られるようにすれば、もっと良いと思います。
残る課題としては2つ、
2019年世界陸上ドーハ大会の選考と評価をどうするべきかということになります。
ドーハ大会は、暑さのため9月末〜10月初旬の開催を予定しています。日本の選考会も秋頃の開催のため、2019年の世界陸上は有力選手の出場(選考会の有資格者の出場)は困難だと考えられます。
諸外国の有力選手も時期的にあまり集まらない可能性が高いかもしれませんが、どうするのか気になるところです。
適切なタイム・順位の設定
初めての試みなので、実際試してみないとどうなるか分かりませんが、
代表選考会出場のための条件及び、選考会後の第3代表決定のためのタイムは、厳しすぎても、易しすぎても、うまく機能しません。
天候に左右されるマラソン、ケガが多く必ずしも本命が勝ち続けることが難しいマラソンなので、最有力選手が選出されないリスクはあります。
逆に言えば、タイム・順位の設定は、日本陸連の担当者の腕の見せ所かもしれません。
=========================
ここまでは、各新聞・スポーツ紙でも触れられている内容ですが、
違った視点で書きたいと思います。
東京五輪のマラソン予定コースで選考会実施で、
消える可能性のある?マラソン大会
オリンピックやアジア大会、国内で大きなイベントが実施される場合、プレ大会が開催されます。
1964年東京五輪の前年は、福岡国際マラソン(当時の朝日国際マラソン)は、東京五輪コースで開催しています。
http://www.fukuoka-marathon.com/playback/1963.html
1994年広島アジア大会の開催年は、びわ湖毎日マラソンが、この年だけ広島で開催されています。
http://www.lakebiwa-marathon.com/history.cgi?049
したがって、2019年秋予定の代表選考会も、東京五輪のマラソン予定コースで開催されることになると思います。
一方で、マラソン大会の開催に多額のコストがかかります。交通規制で多くの人員も必要になりますので、過去の例に倣うと、東京での選考会は、2019年のみ既存の大会の代替開催として行われることになると思われます。
男子は、福岡国際マラソン (朝日新聞社・テレビ朝日等主催)
女子は、さいたま国際マラソン (読売新聞社・日本テレビ等主催)
がその有力候補だと考えられます。
つまり、2019年は、福岡国際マラソンとさいたま国際マラソンが行われない可能性があるといえます。
福岡では、すでに福岡マラソンがありますので、市民ランナーへの影響は少ないですが、一方で、埼玉は、制限6時間の市民マラソンも同時に行われていますが、主催者が市・県単独で行わない限り、少なくとも2019年の開催がなくなることも考えられます。
以前、ブログで書きましたが、さいたま国際マラソンの財政事情は厳しいです。
深刻な財政難に陥っている「さいたま国際マラソン」
そして、2020年以降
再び、福岡国際マラソン・さいたま国際マラソンが開催されるかは、現在のマラソンの視聴率の低下傾向を考えると、そんなに容易であるとは考えにくいです。
言い換えれば、2018年で福岡国際マラソン、さいたま国際マラソンが終了してしまう可能性もあります。
名古屋国際女子マラソンは、オープン化して名古屋ウィメンズマラソンにして、独自のブランドを確立させました。そのような大きな変革ができれば、状況が好転するかもしれませんが、どうなるか、今後を見守りたいと思います。
現時点では、案は以下の通りです。
2017年度、2018年度
下記の大会で、日本陸連が定めた基準タイムまたは順位をクリアした選手
男子
北海道マラソン
福岡国際マラソン
別府大分毎日マラソン
東京マラソン
びわ湖毎日マラソン
世界陸上ロンドン大会
アジア大会/ジャカルタ
女子
北海道マラソン
さいたま国際マラソン
大阪国際女子マラソン
名古屋ウィメンズマラソン
世界陸上ロンドン大会
アジア大会/ジャカルタ
⬇
2019年度
秋頃
上記の大会で基準をクリアした選手のみで、選考会レースを実施
男女 上位2人が自動的に代表に決定
選考レース後に開催の
陸連指定の大会で設定タイムをクリアした最速男女各1名
(設定タイムに達しない場合、選考会の3位の選手を選出)
— スポーツ報知 (@SportsHochi) 2017年3月29日
4月中旬の理事会で正式に決定するようです。
選考基準に関しては、客観的にかつ、本番の東京五輪で活躍が期待できる選手を選ぶという意味においては、かなり良い案ではあると思います。
個人的には、
・海外でのレースの参戦意欲を高めるためにワールドマラソンメジャーズ(WMM)で好成績(主に順位)を残した選手
・国内の特定の大会に決めず、国内外を問わず、好記録を残した選手
に関しても、選考会への参加資格を得られるようにすれば、もっと良いと思います。
残る課題としては2つ、
2019年世界陸上ドーハ大会の選考と評価をどうするべきかということになります。
ドーハ大会は、暑さのため9月末〜10月初旬の開催を予定しています。日本の選考会も秋頃の開催のため、2019年の世界陸上は有力選手の出場(選考会の有資格者の出場)は困難だと考えられます。
諸外国の有力選手も時期的にあまり集まらない可能性が高いかもしれませんが、どうするのか気になるところです。
適切なタイム・順位の設定
初めての試みなので、実際試してみないとどうなるか分かりませんが、
代表選考会出場のための条件及び、選考会後の第3代表決定のためのタイムは、厳しすぎても、易しすぎても、うまく機能しません。
天候に左右されるマラソン、ケガが多く必ずしも本命が勝ち続けることが難しいマラソンなので、最有力選手が選出されないリスクはあります。
逆に言えば、タイム・順位の設定は、日本陸連の担当者の腕の見せ所かもしれません。
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ここまでは、各新聞・スポーツ紙でも触れられている内容ですが、
違った視点で書きたいと思います。
東京五輪のマラソン予定コースで選考会実施で、
消える可能性のある?マラソン大会
オリンピックやアジア大会、国内で大きなイベントが実施される場合、プレ大会が開催されます。
1964年東京五輪の前年は、福岡国際マラソン(当時の朝日国際マラソン)は、東京五輪コースで開催しています。
http://www.fukuoka-marathon.com/playback/1963.html
1994年広島アジア大会の開催年は、びわ湖毎日マラソンが、この年だけ広島で開催されています。
http://www.lakebiwa-marathon.com/history.cgi?049
したがって、2019年秋予定の代表選考会も、東京五輪のマラソン予定コースで開催されることになると思います。
一方で、マラソン大会の開催に多額のコストがかかります。交通規制で多くの人員も必要になりますので、過去の例に倣うと、東京での選考会は、2019年のみ既存の大会の代替開催として行われることになると思われます。
男子は、福岡国際マラソン (朝日新聞社・テレビ朝日等主催)
女子は、さいたま国際マラソン (読売新聞社・日本テレビ等主催)
がその有力候補だと考えられます。
つまり、2019年は、福岡国際マラソンとさいたま国際マラソンが行われない可能性があるといえます。
福岡では、すでに福岡マラソンがありますので、市民ランナーへの影響は少ないですが、一方で、埼玉は、制限6時間の市民マラソンも同時に行われていますが、主催者が市・県単独で行わない限り、少なくとも2019年の開催がなくなることも考えられます。
以前、ブログで書きましたが、さいたま国際マラソンの財政事情は厳しいです。
深刻な財政難に陥っている「さいたま国際マラソン」
そして、2020年以降
再び、福岡国際マラソン・さいたま国際マラソンが開催されるかは、現在のマラソンの視聴率の低下傾向を考えると、そんなに容易であるとは考えにくいです。
言い換えれば、2018年で福岡国際マラソン、さいたま国際マラソンが終了してしまう可能性もあります。
名古屋国際女子マラソンは、オープン化して名古屋ウィメンズマラソンにして、独自のブランドを確立させました。そのような大きな変革ができれば、状況が好転するかもしれませんが、どうなるか、今後を見守りたいと思います。
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