2018年4月21日土曜日

2018岡の里名水マラソン (豊後竹田)

2018年3月4日(日)岡の里名水マラソン(大分・フルマラソン)
http://www.okanosato-meisui.jp/
前週の東京マラソンに続き、フルマラソン。舞台は大分県竹田市です。

東京マラソン前から続いている老舗のフルマラソン大会で、ずっと気になっていた大会。
アクセスが大変かなと思ったのですが、調べてみると、意外に良さそうだったのでエントリーしてみました。

竹田市は、瀧廉太郎が「荒城の月」の構想を練った城で知られる城下町で、阿蘇山系の湧水が豊富です。と言うわけで、の里名水マラソンという大会名になっています。


2018年3月3日(土)大会前日
午後、羽田空港から熊本空港へ


竹田市は大分県ですが、熊本空港から乗り換えなしの特急バスが運行されています。

午後5時過ぎに、バスに乗車。路線バスですが、この日は3列シートで快適です。


高速道路は通らず一般道を通ります。

熊本地震の影響で、一部道路は通行止が続いており、迂回路の険しい山道を通りました。
阿蘇カルデラの地形、5年前にウルトラマラソンを走った時に訪れましたが、その時のことを思い出しました。

熊本地震から2年、まだJR豊肥本線(肥後大津~阿蘇)、南阿蘇鉄道(立野~中松)は運休が続いています。

赤水駅前の踏切は、柵が設けられていました。

午後6時40分過ぎに 道の駅すごうに到着。30分のトイレ休憩がありました。
(何か食事をしたかったのですが、食堂などお店は17時半に閉まっており、隣のコンビニで弁当を買うことにしました。)

大分らしく、とり天の弁当です。


19時半頃 竹田温泉花水月に到着。空港から2時間ほどで、のんびりとしたバスの旅でした。


すぐそばには、豊後竹田駅、趣のある駅舎、そして、裏手には落門の滝。
荒々しい街並みの雰囲気です。



駅の中は、岡藩城下町雛まつりの一環として ひな人形が飾られていました。



卒業される高校生に駅長から心温まるメッセージもありました。




そして、本日の宿、駅から近く、
古民家をリノベーションしたゲストハウス たけた駅前ホステルcue に向かいました。


一昔前にタイムスリップした感じです。


その後、竹田温泉花水月の温泉に入って、就寝しました。


2018年3月4日(日)大会当日

昨日の冷たい雨はやみ、すっきりと晴れ上がりました。
気温も朝から上昇しています。


宿の方がおにぎりを用意してくれ、応援の横断幕も作って頂きました。


午前8時半過ぎに、チェックアウト。大会会場まで歩いて向かいました。


道中、竹田の街並みを楽しみながら、散策しました。





歴史ある建物が多く、平坦な場所が少なく、独特な地形。
会場に向かう坂は急坂で、最後、大変そうだと実感します。


午前9時過ぎに、会場に到着
前週の東京マラソンと違って、のんびりとした雰囲気です。



参加者数も少ないので、トイレは混雑なく利用でき、ストレスなくスタートまでの時間が過ごすことができました。




空気が澄んで、山々が美しいです。
実家の長野の雰囲気に近く、九州にいるという感じがしません。






スタート前から、かなり暑さを感じ、前週の東京マラソンより15度以上の差があります。この後、最高気温は25度近くなる予報もあり、大変そうです。



午前10時、フルマラソンがスタートしました。


陸上競技場のトラックを約1周してロードに出ます。



どことなく、のんびりとした雰囲気です。


今回は2週連続フルマラソンということ、高低差のある山間コースということ、高温予報ということで、ゆっくり楽しんで完走を目指すことにしました。



競技場を出ると、急な下り坂。その後も緩やかな下りが続きます。




1kmを過ぎると、魚住ダム湖へ。山道の景色に変わっていきます。



すでに、大量の汗をかきはじめて、前週とは違うコンディションに体もコントロールに苦戦している感じです。




その後は、徐々に上り坂が増えて、森の中、トンネルをいくつか潜っていきます。







アップダウンが続いて、河宇田の集落で5km通過。28分31秒、下り基調で思ったより速めに通過しました。


しかし、ここからは、竹田湧水群 大野川水系の川沿いを上流に上っていきます。


きつい坂ではないのですが、長く続く坂にペースが落ちてきます。
おまけに、この日の暑さで、体力がすぐに奪われていきます。






9km地点で 日本一を誇る石橋水路橋 明正井路 をくぐって、
10km地点通過 この5km30分48秒。上り坂が続いてタイムが落ちています。


15kmまでは、上り坂が続くコース、かなり息が苦しくなってきました。


コースは山奥へ、道幅も狭くなり、坂はジワリ、ジワリと厳しさが増してきます。



気になる暑さは、日陰が多い分、思ったよりは涼しく感じます。


折り返してきた先頭ランナーとすれ違い始めますが、下り坂なのですが、先頭ランナーの足取りも重いような感じがします。

やはりハードなコース、みんな苦しんでいるんだなと思い始めます。




15kmまでの5kmは、34分12秒。5時間かかりそうな気配になってきました。


折り返し地点、長かった上り坂が終わり、下りに入りましたが、ペースは上がりません。


ペースは上がりませんが、ランナーにあまり抜かれないので、皆んな苦しんでいると感じます。

フルマラソンではなく、50kmのウルトラマラソンだと思って走った方がいいと思うようになります。




ゆっくり、着実に、下っていきます。


エイドでは、しっかり食べ物、飲み物を補給します。



山間の景色、綺麗ですが、苦しい走りが続きます。


20kmまでの5kmは、33分15秒。下り坂でも、全くペースは上がりませんでした。

コースは県道8号線に戻って、再び、26km過ぎまで上ります。この6kmが踏ん張りどころです。


時刻は正午が過ぎ、広い道になったことで暑さを感じるようになり、ペースがガクンと落ちてきました。歩いているランナーも目立ち始めます。


長い上り坂、我慢の時間帯が続きます。


途中のエイドは、砂漠のオアシスのようで、飲み物、果物をじっくり味わっていただきます。


周りのランナーも、立ち止まったり、座り込んで休んだり、
もう100kmウルトラマラソンのエイドのような状態になっています。




25kmまでの5kmは、38分15秒。キロ7分を超えて、5時間切りも怪しくなってきました。


26km過ぎで折り返し、ここから10kmほどは下り坂になります。
本来であれば、ここからペースアップできそうなに、全くペースが上がりません。





ついに、途中、屋根のあるバス停で、座り込んでしまいました。
数分、休んで、走り始めますが、全くペースが上がりません。



30kmまでの5kmは、41分15秒。もうウルトラマラソンのペースです。


もっと早く走れそうな坂だと思うのですが、予想以上にダメージがたまって走れず、本当に難コースであることを実感します。





32kmのエイド、ここから5kmエイドがないので、ここで飲み物、食べ物をしっかり補給して、再スタート。少しペースを上げました。



景色は良いのですが、下り坂、苦しみながら走り続けます。






35kmまでの5kmは、38分6秒。少し挽回しましたが、すでにスタートから4時間が経過し、5時間は超えそうです。


37km、ようやくエイドに到着。


ここでは、大会名通り名水を楽しもうと、湧き水の井戸に立ち寄って、直接、冷たい水を一気飲みしました。 

頭に被ったり、3月初旬とは思えない行動ですが、湧き水が本当に美味しかったです。



元気が戻って、残り5km頑張ろうと思ったのですが、再び、上り坂が立ちはだかりました。


もう、上り坂を走る気力がなくなって、歩くようになりました。



往路はすんなり走った道、復路はとても長く感じます。


トンネルを潜り、何度かアップダウンを超えて、最後のエイドに到着。
残り3kmを切っているのに、遥かに遠い距離に感じます。






40kmまでの5kmは、45分14秒。井戸で水を飲んだり、歩いたりしていたので、かなりかかりました。


残り2.195km、特にラスト1kmは厳しい坂が待っているので、まだまだ長い道のりです。


もう、ゆっくり、ゆっくりとゴールを目指します。


周りも歩いています。


スタート時には、ラストの坂はどうやって走ろうか考えていましたが、もう走る気力がなく、歩いています。




坂を上りきって運動公園内へ、再び走り始めてフィニッシュに向かいます。


陸上競技場に入ると、トラック1周。この1周がまた長く感じましたが、ようやくフィニッシュ地点へ





5時間6分47秒、久しぶりに5時間を超える苦しい走りとなりました。


噂には聞いていましたが、とてもハードなコースで、
男子の優勝タイムは2時間51分と遅く
女子の優勝タイムは3時間4分ですが、地元キヤノンACの実業団選手で2時間30分台のベストを持つ選手の記録です。女性でサブ4は7人しかいませんでした。

通常のコースよりは、20分〜30分ぐらいは遅くなるコースだと思います。

ラストの坂以外は走れない坂ではないのですが、じわりじわりと体力を奪われる坂で、難しいコースでした。

それでも、景色は良く、街の方々の応援は暖かく、楽しんで走ることもできました。


フィニッシュ後は、豚汁と鶏めし、果物のサービスがありました。




豚汁は、地方によって具や味は異なりますが、九州の豚汁も独特で美味しいです。


1週間前の東京マラソンと気候、景色、街の雰囲気、高低差、応援、参加人数、何もかもが対照的で、同じフルマラソンとは思えないほどですが、こういった雰囲気も、楽しいです。






予定よりも時間がかかったため、早めに着替えて、会場を後にしました。

竹田の街を少し観光しました。

竹田は荒城の月のモチーフとなった場所、滝廉太郎の家もあります。





この日は、岡藩城下町雛まつりで、街のいたるところに雛人形も飾られていました。







そして、竹田温泉花水月 の温泉に入り、汗を流しました。


最後に、大分名物の丸福の唐揚げを買って食べて、17時過ぎ、熊本空港行きのバスに乗りました。 







熊本空港では、熊本ラーメンを食べて、羽田行きの最終便で東京に戻りました。


LAP TIME
  0-  5km 28:31 (5:42.3/km)
  5-10km 30:48 (6:09.6/km)
10-15km 34:12 (6:50.4/km)
15-20km 33:15 (6:39.0/km)
20-25km 38:15 (7:39.0/km)
25-30km 41:15 (8:15.0/km)
30-35km 38:06 (7:37.2/km)
35-40km 45:14 (9:02.8/km)
40-Finish 17:11 (7:49.8/km)
  
前半 2:13:59 (6:21.0/km)
後半 2:52:48 (8:11.4/km)
  
ネットタイム 5:06:47 (7:16.2/km)
グロスタイム 5:06:59 

参加賞:Tシャツ or タオル、豚汁、鶏めし、温泉割引券

フルマラソン 出走者 707人 完走者 610人  完走率86.2% 制限6時間



2018岡の里名水マラソン スタートからフィニッシュまでダイジェスト 豊後竹田 https://youtu.be/xDHKzW3de4Q

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間09分56秒 ルース・チェプンゲティッチ (ケニア) 2024年10月 シカゴマラソン (3分05秒/km)

◆女子日本記録 2時間18分59秒 前田穂南 2024年1月 大阪国際女子マラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間05分35秒 Aleksandr SOROKIN (リトアニア)  2023年5月 Vilnius (LTU) (3分39秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分30秒 Y.ケジェルチャ(エチオピア) 2024年10月(スペイン・バレンシア)(2分44秒/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)