2016年9月2日金曜日

100マイル・ベルリン 2016 (ベルリンの壁一周マラソン)162km (その3)

第5回100マイル・ベルリン ベルリンの壁一周マラソン 161.9km
Der Mauerweglauf / 100MeilenBerlin / The Berlin Wall Race 2016
2016年8月13日-14日
http://100meilen.de/

つづきです。

今年のコースは昨年とは反対回り(南回り)になります。
昨年は猛暑に苦しみ、日中の暑さで、完走ギリギリでした。今年は、昨年ほどの暑さはなく、コースも日中日陰となる場所が多く、昨年よりは易しいコンディションとなりそうです。

しかし、162kmの長丁場、何が起こるか分かりません。今年は日本人ランナーのサポートも兼ねているので、あまり無理もできません。事前の日本の方の予想(目標)タイムも、私よりはかなり速かったので、日本人最後方からゆっくりペースで走り、終盤でのペースダウンを極力少なくすることを目標にしました。


トラックを1周して、応援の方に見送られて、運動公園を出ました。


日本からの参加のランナーに声をかけながら、序盤はゆっくり走っていきます。



昨年とは逆回りなので、序盤は昨年の終盤のコース。
昨年は日曜のお昼前で、観光客など歩道はいっぱいでしたが、今年は朝6時過ぎで、歩道はランナーだけの状態が続きました。


赤信号は立ち止まって、青になるまで待ちます。
(日本とは逆で、車は右側通行なので、やはり戸惑います。)


背中に日本国旗を付けて、走ったので、今回はランナーによく声をかけられました。
そして、「あのおばあさん76歳なんだよ」と言われ、ただただ感服するばかりでした。


「 東京マラソン走ったことがある」と声をかけてきた人も何人かいました。
東京マラソンも、世界的に有名になったことを実感しました。


 入り組んだ道、路面もアスファルトだったり、石畳だったり、レンガだったりと安定しない道、序盤は極力足に負担をかけないように気をつけます。



昨年の終盤は、完全に単独走になって道を間違えていないか不安に感じなからが走っていましたが、今年は序盤で人がいるので、安心して走れます。




ベルリン中央駅を遠くに見て、


ドイツ連邦議会議事堂の前を通り過ぎます。



ベルリンの歴史を感じさせる建物を通過すると、7.2kmの第1エイド、ブランデンブルク門前に到着しました。



ここまで53分、キロ7分半ペース。信号待ちなどあるので、キロ7分弱、ゆっくりですが、序盤は観光を楽しむことにしました。


ここでは、ベルリンの壁に見立てた木材を、ランナーそれぞれが、受け取り、ブランデンブルク門をくぐったら、その木材を(回収袋に)捨てて、ベルリンの壁・崩壊のパフォーマンスをするというイベントが行われました。







歴史的な場所に、今、自分が立っているのを不思議に感じつつ、壁のないベルリンを楽しんでいます。


この辺りが街の中心部、大きな建物、通りの中、進んでいきます。



10km近く、チェックポイントチャーリー前、The Wall - asisi Panorama Berlin
今年は、このホールの中に入ります。 



中は、ベルリンの壁があった時代の風景を見ることができます。





昨年は、反対回りのため、ここはゴール近くで、通過時間がバラバラになるので、このような企画ができたと思います。


今大会、100マイル走るだけでなく、ベルリンの歴史も知ることができます。




しばらく、また、ベルリンの表通り、裏通り、曲がりながら、シュープレ川沿いの道に出てきました。



遠くにベルリンのテレビ塔を見ながら、ベルリンの壁が残るイーストサイドギャラリーに入ってきました。


前々日訪れた時は、観光客で道が混んでいましたが、朝7時半過ぎということもあり、走りやすかったです。





壁の途中が、13.66kmの第2エイド、気温はそれほど高くありませんが、喉は渇きやすく、水分を補給します。


硬水の水も飲み慣れて、影響なく走れています。




再びシュープレ川を渡ると、ベルリンの街並みは徐々に、都会から田舎の雰囲気に徐々に変わってきました。



公園内、途中、犬と並走する場面など、のどかな雰囲気で、できるだけリラックスして体力を消耗しないよう心がけました。




この辺りから、1時間遅れでスタートした駅伝の部のランナーに抜かれ始めます。
走る距離が違うので、スピードが全然違います。


スタートから2時間半、19.66kmの第3エイドに到達しました。


ここからは、飲み物だけでなく、食べ物も豊富にあります。昨年よりも、テーブルに並ぶ食べ物の種類が増えた気がします。



ここまでは、レースのプロローグ。イベントあり、ベルリンの観光名所あり、楽しんできましたが、ここからが厳しいレースの始まりとなります。

その4へつづく

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間09分56秒 ルース・チェプンゲティッチ (ケニア) 2024年10月 シカゴマラソン (3分05秒/km)

◆女子日本記録 2時間18分59秒 前田穂南 2024年1月 大阪国際女子マラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間05分35秒 Aleksandr SOROKIN (リトアニア)  2023年5月 Vilnius (LTU) (3分39秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分30秒 Y.ケジェルチャ(エチオピア) 2024年10月(スペイン・バレンシア)(2分44秒/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)