2013年4月26日金曜日

2013長野マラソン (その3)

つづきです。

13キロ過ぎ
自分の感覚とは違って、予想以上に速いキロ5分を切るペースが続き、エンジョイモードから、記録更新モードに切り替えることにしました。

普段は山々の景色が美しい堤防道路も、今日は真っ白、その中をハイペースで走っていきます。
15キロ地点は24分52秒、過去最速ラップです。左足はマメができて痛いのですが、それでも不思議と走れています。

エムウェーブに向かう道路では、いつも「YMCA」を大音量でかけてくれる方がいるのですが、今年も雪の中、流れています。ここで、またテンションがあがります。



エムウェーブの周回道路に入り、応援の多いポイント、雪の中でも、たくさんの人々がいて励みになります。

給食ポイントでは、バナナと饅頭があり、補給します。どちらも、アイスのように冷たくなっています。長野マラソンは、バナナの皮が剥けられた状態で用意されていますので、この冷たい雪の中、ボランティアの方がバナナを切る作業をやられていたと思うと、本当に感謝の気持ちでいっぱいになります。

五輪大橋に入って20キロ、ここのラップは25分9秒、上り坂があり若干ペースが落ちましたが、まだまだ、大丈夫です。

橋を渡り切ると中間点、1時間47分12秒、これも過去最速で通過、ひょっとして、自己ベストいけるかもと感じつつも、篠山、佐賀と2レース連続、後半かなり失速しているだけに、最後までもつかという不安も感じています。

雪も小降りで、時折、雨まじりになりながら、23キロ過ぎの折り返し地点をまわると、初めて向かい風になりました。

快調だった足も徐々鈍りはじめている気がします。

ホワイトリング前の25キロを通過2時間7分台で通過、この5キロは25分29秒、まだ過去最速タイムですが、ペースが落ち気味になってきました。

「負けないで」の合奏に合わせて、女子高生が寒い中、テンションを上げて歌って応援していて、こちらもテンションが上がってきました。



26キロ過ぎ、沿道から「川内選手、今ゴールしたよ、1位で」との声がかかります。生放送のラジオを聞きながら応援して、状況を伝えてくれました。

その後、「川内に負けるな!」との声も、「すでに負けている。」と思いつつ、気持ちは負けないように、後半踏ん張ろうと思いました。

しかし、明らかに前半のペースではなくなっており、30キロ地点は、26分42秒で通過して、この時点で、過去最速ペースが遅れ、自己ベストの更新は厳しくなりました。

それでも、長野マラソン過去ベストタイムを目指して、落ち込みを最小限にしようと試みました。

この後、難所の「ふたこぶらくだの坂」、この坂が全く苦にならない時と、壁のような坂に感じる時とに分かれるのですが、今回は後者の方で、残り10キロが遠い距離に感じています。



ペースもキロ6分近くに落ち、やっぱり今の練習量で、自己ベストを出せるほど甘くないなと痛感させられ、またファンランモードにもどすことにしました。

雪・雨は完全にやみましたが、35キロ以降からの冷たい向かい風に備えて、ポンチョを脱がずにそのまま走ります。


岩野橋を渡ると、予想通り強い向かい風が吹き始めました。
35キロ地点は、29分54秒かかってしまい、あとは3時間50分あるいは4時間切れるか、という状況です。

失速の中の向かい風、歩くようなスピードで、3時間45分のペースメーカーとその集団にも、あっさり抜かれてしまいます。エネルギー切れの症状も感じて、ブロック菓子を補給しました。




桃の花が綺麗だと感じる余裕もなくなり、フラフラになりながら、オリンピックスタジアムに向けての最後の直線道路に入りました。

40キロ地点は、3時間37分20秒、この5キロは33分41秒かかりました。
せめて、昨年の長野ベスト記録を上回りたいと思ったのですが、昨年のタイムをしっかり覚えていませんでした。たしか3時間53分台だと思って、それ以内を目指しました。

直線道路は、向かい風になることが多いのですが、今年は追い風、しかし、その風に乗りきれません。オリンピックスタジアムの建物は見えるのですが、なかなか大きくなりません。

それでも、何とか、公園内の道路に入りました。

3時間53分台は切れると思い、ゆっくり走りながらiPodで撮影開始、多くの声援、演奏の中、競技場内のゴールを目指しました。

ネットタイム 3時間52分32秒 グロスタイム3時間53分03秒でのゴールでした。









結局、帰宅後確認したら、昨年は3時間52分13秒だったので、長野のベストより19秒遅くなってしまいましたが、まずまずのタイムでゴールできました。


ゴールしてからは、多くのランナーが芝生に寝転がって日向ぼっこをするのが、例年の光景ですが、今年は寒さのため、足早に荷物を受け取って、更衣室となっている体育館に直行する方が目立ちました。

着替えて、オリンピックスタジアムに戻ると、制限時間5時間を目前にして、続々とランナーがゴールしていました。






出店では、長野ですが、佐世保バーガーがとても美味しそうだったので、作りたてのものを買って頂きました。




寒さと雪でゴール会場で寛ぐ人が少なく長野駅行きのバスが早い段階で長蛇の列になっていたので、篠ノ井駅行きバスに変更して、しなの鉄道で上田まで行って、そこから新幹線で東京に戻りました。



帰りの新幹線で軽井沢を通過すると、長野市内以上に銀世界になっていました。



今回は、初の雪のレース。
「いつ走るか?」「今でしょう。」流行りのフレーズを使いたくなるような天候で、
厳しさもあったけど、ワクワク感もあったそんなレースでした。

この寒さは、体脂肪率の低い選手ほど厳しいコンディションになると思うので、エリートランナーになればなるほど、厳しかったと思います。

(川内選手は、エリートランナーの中では体重が重い方の選手なので、他の選手よりは寒さに強いと思われます。)

そういう意味では、サブ4前後で、寒さに強いランナーにとっては、このコンディションでも結果が出たのではないかと思います。 実際完走率も85%で、例年並みでした。

(また制限7時間の大会だったら、完走率はかなり下がっていたと思います。)

個人的にも、暑いより、寒い方が得意なので、この寒さは走っている時は苦にならなかったです。




長野マラソンのコースは、25キロまでは変化に富んでいてあっという間なのですが、25キロから先が堤防道路が続き、暑さと風でとても厳しいので、

25キロまではおとなしく走って、後半に備えるのが鉄則なのですが、
今回はその鉄則を破ってしまい、後半失速してしまいました。

しかし、十分に練習せずに結果が出ても、練習をしなくなってしまうので、これはこれでよかったかなと思っています。

むしろ、5キロ~15キロは、キロ5分以内で走れたことで、サブ3.5で走るイメージも描けるようになりました。秋のシーズンには、目指したいと思います。

今回は、ボストンマラソンの爆発事件が起きてすぐの大会、そして、大雪と大変な状況が重なった中で開かれましたが、中止にしても、おかしくない状況で、開催して頂けたことに、ボランティア、主催者・応援の方に感謝したいと思います。

LAP TIME
 0- 5km 26:48 (5:21.6/km)
 5-10km 24:57 (4:59.4/km)
10-15km 24:52 (4:58.4/km)
15-20km 25:09 (5:01.8/km)
20-25km 25:29 (5:05.8/km)
25-30km 26:42 (5:20.4/km)
30-35km 29:54 (5:58.8/km)
35-40km 33:41 (6:44.2/km)
40-Goal 15:00 (6:50.0/km)

前半 1:47:12 (5:04.9/km)
後半 2:05:20 (5:56.4/km)

ゴール 3時間52分32秒 (グロス 3時間53分03秒)

6:02-5:16-5:08-5:19-5:02 【5km】
5:22-4:37-4:57-5:01-5:00 【10km】
5:00-4:56-4:55-5:00-5:03 【15km】
4:53-4:57-5:15-4:58-5:07 【20km】
5:04-4:57-5:12-5:03-5:14 【25km】
5:12-5:19-5:25-5:25-5:21 【30km】
5:39-5:51-6:06-6:07-6:11 【35km】
6:19-6:20-7:34-6:41-6:47 【40km】
6:45-6:49-1:26               【Goal】

参加賞:Tシャツ、バスタオル、おにぎり、スポーツドリンク、サプリ

長野マラソン全成績
ネットタイム (グロスタイム)
2001年 4:54:01(4:56:26) 
2002年 <37km DNF> 
2003年 4:57:05(4:59:14)
2004年 4:37:17(4:39:05)
2005年 4:08:09(4:10:19)
2006年 4:02:48(4:04:22)
2007年 4:21:37(4:22:54)
2008年 4:01:35(4:03:29)
2009年 3:59:14(4:01:41)
2010年 4:07:20(4:09:20)
2011年 中止
2012年 3:52:13 (3:52:33)
2013年 3:52:32 (3:53:03)


ホームページ http://www.naganomarathon.gr.jp/ 

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間11分53秒 ティギスト・アセファ (エチオピア) 2023年9月 ベルリンマラソン (3分08秒/km)

◆女子日本記録 2時間19分12秒 野口 みずき 2005年9月 ベルリンマラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間09分14秒 風見 尚 (日本)  2018年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分42秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分31秒 ジェイコブ・キプリモ(ウガンダ) 2021年11月(ポルトガル・リスボン)(2分43秒6/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)