2017年8月4日〜8月16日
ロンドンーアムステルダムーベルリンつづきです
第6回100マイル・ベルリン ベルリンの壁一周マラソン 161.7km
Der Mauerweglauf / 100MeilenBerlin / The Berlin Wall Race 2016
2017年8月12日-13日
2017年8月12日(土) 午前10時 スタートから34km
ずっと小降りだった雨が、徐々に強くなってきました。
日中は、雨でも距離を稼げますが、夜間もこの天気が続くと、寒さで動けなくなる可能性もあるので、不安を感じはじめした。
まずは、今、動けるときにしっかり、着実に走ることに心がけます。
38.7kmの第7エイドは、温かい飲み物も用意されていました。
スープを飲んで温まりました。
コースは再び、森の中へ。
例年であれば、日光浴や川で泳ぐ人で賑わう場所も、今日は誰もいません。
走りやすいですが、少し寂しい感じです。
ネットをチェックすると、上位に日本からのランナーもいて、全体的にハイペースで進んでいます。
2年前は、35度を超える気温、今年は20度低く、日本の晩秋のような気候です。
フルマラソンの距離を超えて、ここからが足に疲労がで始める頃、ペースも落ちてきました。
それでも2年前よりは、かなり速いペースで進んでいます。
雨は、ほぼ止みました。
久しぶりに、信号を渡って、街の中へ。
昨年は逆回りなので、深夜、闇の中走っていた場所。2年ぶりに見る景色です。
そして、コースは牧草地帯の緩やかなアップダウンへ
ペースダウンするランナーの姿をよく見かけるようになってきました。
58.5kmの第10エイドに到着。ビールも少し頂きました。
コースはポツダムの街に入ります。
60kmすぎると、残りが100kmを切り、少し気持ちが楽になってきます。
そして、毎回、音楽をかけてホームパーティも兼ねて、大変盛り上がる
63.4kmの第11エイドに到着。
エイドのメニューも他とは少し異なるので、ここで寛ぎます。
パスタと野菜を頂きました。
再び、走り始めて、次の第2ドロップバックポイントを目指します。
ポツダムに入ると、石畳の道路がところどころ現れます。
序盤は問題ないのですが、この辺りから、石畳を走ると、足に激痛が走ります。
さらに、雨で濡れた路面は、集中しないとすぐに転倒するので注意しながら通過します。
次で休憩できると思うと、少しペースが上がってきて、71kmの第2ドロップバックポイント Schloss Sacrow お城の中のエイドです。
ここまで9時間38分、2年前より1時間半も速いペースで到達していました。
今年もギリギリのゴールになると思っていたので、想定外の貯金ができました。
もしかしたら、27時間ぐらいではゴールできそうという希望も出てきました。
ここでは、夜間用の装備 蛍光ベスト、ヘッドライトの準備をしますが、日没まではまだ5時間以上あります。
103kmの第3ドロップバックポイントまで明るい時間で到達できそうな状況です。
ここではビールを飲んで、持参したどら焼きを食べて、再スタートしました。
しかし、ここで一気に足が止まってしまいました。
長めの休憩が裏目に出て、今までのリズムで走れなくなっていました。
しかし、過去の経験から100km過ぎると、もっときつくなるというのが頭にあって、無理にペースを維持しようという気持ちがなくなり、つい、力を抜いて、歩く場面が多くなってきてしまいました。
77kmの第13エイド到達。次はビール工場、美味しいビールが待っています。
少し、気持ちを切り替えて、頑張って走っていきます。
暗かった空がようやく明るくなってきました。
ポツダムの水辺の景色はいつきても癒されます。
今年は日光浴する人がいないので、水辺は静かです。
83.2km Brauhaus Meierei の第13エイドに到着しました。
昨年よりコップの容器が小さい?と思いながら、美味しく頂きました。
2年前は、ここで棄権する人が多かったのですが、今年はやはり元気なランナーが多い印象です。
再び、走り始めて、2年前は日が傾き始めていた印象がありましたが、今年はまだまだ大丈夫そうです。
かなり足取りは鈍くなってきましたが、いいペースでは進んでいます。
橋を渡ると、ポツダムの住宅街に。ここからは、難関の石畳が続きます。
先のことを考えて、石畳の上は走らず、歩くことに徹します。
他のランナーもこの辺りからは、歩くことが多くなりますが、ドイツ人の歩幅は大きく、歩くスピードはとても速く、こちらが走っていても中々追いつかず、もどかしい状況も続いています。
89km付近、コース右のヒロシマ・ナガサキ広場 Hiroshima-Nagasaki-Platz に立ち寄りました。
当時のトルーマン大統領がポツダム会談でこの近くに滞在していて、ここから原爆投下の命令が下されたとされています。
2010年、この地に、被爆した広島と長崎の石が設置されました。
日本から遠く離れたポツダムですが、とても深い関わりがあることに改めて気付かされまず。
Sバーン(近郊列車)のGriebnitzsee駅を通過して、90kmの第15エイドに到達しました。
まだまだ明るい時間です。しかし、ここからも難所が続くので
食べ物をしっかり補給して、再出発しました。
途中、道端に無人私設エイドも用意されていました。
街中を抜けると、砂利道の5km以上、緩やかに上り坂が続く長い直線に入ってきました。
2年前は、途中から真っ暗闇になり、歩いても歩いても、直線が続く道に心が折れた場所でした。
今年は景色が見える分、気分的には楽です。
砂利道の方が足に優しいので、遅いですがかなり走ることができました。
長い直線を切り抜けて、97kmの第16エイドに到達。時刻は8時を過ぎ、日没まで1時間を切りました。第3ドロップバックポイントに明るいうちに到達するのは難しそうですが、2年前より1時間半近く速いペースです。
ここから次のエイドまでは、森の中の道が続きます。2年前は真っ暗闇で動物の鳴き声に怯えた記憶がありますが、まだまだ明るさが残っています。
ヘッドライトを点灯して、進んでいきます。
雨が、再び、降り出してきました。このまま降り続くのか、少し、気がかりです。
テルトー運河沿いに入ると、第3ドロップバックポイントのテルトーの体育館は間近です。
日没は過ぎてしまいましたが、103.2kmの第17エイド 第3ドロップバックポイントに到着しました。
午後9時7分。2年前より1時間45分速いペースです。
まだ、眠気はないですが、ここから約60km、室内で休憩できるスペースはないので、貯金もあるので、しっかり足を休めて、休憩しました。
そして、今回は、秘密兵器、日本から麦茶の粉末と味噌汁を用意
飲み慣れている味で、疲労回復に努めます。
そして、ここのエイドの名物のスープパスタも頂きました。
その他、食べ物もしっかり補給しました。
(今年は、外国人ランナー用に英語で飲み物の種類が明記されるようになりました。)
ここで40分以上休んで、3年連続の完走に向けて再スタートしました。
その4へ続く
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