2017年9月10日(日)白山白川郷ウルトラマラソン 100km (石川・富山)
http://www.r-wellness.com/hakusan-shirakawago/
つづき です。
午前5時、まだ日が明けず、暗闇の中、レースがスタートしました。
早朝は涼しく、キロ6分半強のペースで、楽に進んでいきました。
集落を抜けて、徐々に上り坂が始まり、空もかなり明るくなってきました。
送迎バスで松任駅に行き、松任駅から電車で、金沢駅へ
午後3時過ぎには、金沢駅に到着しました。
最終の午後9時発の北陸新幹線かがやきを予約していましたが、時間を早めて、午後4時台のはくたかで東京に戻りました。
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つづき です。
午前5時、まだ日が明けず、暗闇の中、レースがスタートしました。
ここ数年は、ベルリンの壁一周マラソンを走った後は、燃え尽き症候群が数週間続いて、全く走らないことが多く、今年も、ほぼそのような状態で、本番を迎えました。
さらに、寝不足状態で体調は万全ではなく、補給用のサプリなどウルトラに必要な荷物の準備も万全ではなく、新コースでコースの下調べも不十分で、果たして完走できるのか、かなり厳しいのではないかという状況でスタートラインに立ちました。
それでも、ウルトラマラソンでは、2007年以降、フルマラソンを入れても2008年の北海道マラソン以降は棄権がなく完走を続けており、今回のコースも高低差はあるものの、20kmまでの上り坂を耐えれば、何とかなるのではないか、そういう淡い期待のもと走り始めました。
最初は下り坂の後、世界遺産となっている白川郷の合掌造りの茅葺の屋根の集落に入りました。
写真は暗くて分かりづらいですが、徐々に夜が明けてくる中、幻想的な景色が現れて、心地よく走れています。
江戸時代にタイムスリップしたような景色が続きます。
橋を渡り、トンネルを潜ると、一旦、スタート地点付近に戻ってきました。
そして、ここから、19km近くまで続く、長い上り坂が始まりました。
今まで、順調でしたが、上り坂が始まって、ペースが落ちて、呼吸が苦しくなってきます。
NHK BS-1のランスマの撮影で金哲彦さんが5kmぐらいまで見える位置で走られていましたが、上り坂が本格的になると同時に、見えなくなってしまいました。
それでも、多少順位を上げて、上っていきます。
7.7km 馬狩料金所のエイドに到着。
ここで飛騨牛乳を飲んで、一息。ここから白山白川郷ホワイトロード 有料区間に入ります。
関係車両以外の車両通行止めになっており、ランナーが占有します。
朝日が昇り、景色が良くなる一方で、坂はきつくなります。
10km地点は、1時間18分で通過。初めてなので、タイムの目安が分かりませんが、上り坂なのである程度、許容範囲内です。
しかし、10kmを過ぎても、上り坂は続き、呼吸がきつくなってきました。
時折、歩きを入れながら、進んでいきます。
前方に見える山、崖の道を走っている人が見え、あそこまで上るのかと、心が折れそうになってきました。
かなりの人が歩きはじめています。
アップダウンのあるコースを数多く走ってきましたが、上り基調でも途中、下り坂があったりするのですが、ここはひたすら上り、果たして完走できるのか不安になってきました。
そんな中、途中のエイドがオアシスのように感じます。
コーンスープを飲んで、力を振り絞ります。
15kmは2時間8分で通過。キロ10分以上かかるようになってきました。
苦労しながらも、19km過ぎ、ようやく標高1445m コース最高地点に到達しました。
ここまで長かったですが、ここからは、ほぼ下り坂、ホッとしました。
そして、下り坂、勢いよく下っているつもりなのですが、後ろからランナーにどんどん抜かれていきます。
ペースが上がり切らないと思いつつ、残り80km近くあるので無理はできないので、マイペースで進んでいきます。
エイドでおからドーナツを頂いて、再び、下っていきます。
20km地点は、2時間51分で通過。
頭の中で、5倍をすると、このペースで14時間。(制限時間ギリギリです。)
上り坂はなくなるものの、あまり余裕がありません。
果たして大丈夫か。不安がよぎります。
下り坂で呼吸は楽ですが、足への負担は徐々に大きくなってきました。
スタート時は、肌寒かった天気も徐々に気温が上がってきました。
エイドでソーメンを食べて次に向かいます。
かなり暑くなってきましたが、山道なので、日陰は涼しく走りやすい状況は続いています。
かなり傾斜が緩やかになって、30km地点を通過。3時間58分。この10kmは1時間7分。
下り坂なので思ったほどペースは上がっていません。
下り切って、石川県側の中宮料金所を通過。
ここからのコースは車も通行するので、注意して走ることになります。
32.5kmの第1関門を4時間16分で通過。関門閉鎖まで残り44分。
次の関門は、66.6km 9時間30分で、ペースを落としたら危ない状況になってきました。
おろしうどんを頂いて、次に向かいますが、午前10時を過ぎて、急に暑さを感じるようになりました。
道路は緩やかに下ってはいますが、あまりペースが上がりません。
足もきつくなってきました。
久しぶりの上り坂があり、逆に、足を休めることができましたが、この辺りから、寝不足の影響が出て、疲労が一気に出てきました。
再び、下って、37.7kmの白山一里野温泉スキー場のエイドに到達しました。
この時点で、完全に足が止まって、ペースはキロ8分を超えるようになり、完走できるペースでなくなり、棄権をしたいと考えるようになりました。
とりあえず、ここで少し休んで復活するのを期待します。
再び、走り始めますが、ペースは一向に上がりません。
後ろから、どんどんランナーが追い抜いていきます。
40kmは、5時間27分で通過。この10kmは1時間28分かかり、キロ9分近いペース。
下りでこのペースなので、いよいよ完走が厳しくなってきました。
気温は急上昇して、走ったり、歩いたりを繰り返すのが精一杯。
ペースを上げるのは不可能な状況になりました。
ようやく42.195km地点を通過。
ベルリンの壁一周マラソンの時は、70kmまであっという間に感じましたが、今回は、ここまで、とても長く感じました。
この時点で、第2関門の66.6kmには間に合わない状況で、いつ辞めるかを考え始めました。
それでも、エイドでは、住民の方が応援してくれて、辞めるとは言い出せない状況です。
足湯があり、入りましたが、それでも回復しません。
コースはほぼ平坦な道、日陰もなくなりはじめ、より暑く感じるようになります。
まだ、前後にランナーもたくさんいます。
今年は、奥武蔵ウルトラマラソンもベルリンの壁一周マラソンも涼しい中行われて、その後も暑い中走っておらず、この暑さに全く対応できません。
とりあえず、半分まで行こう。そう決めますが、完走できないと思うと気持ちが乗らず、ペースが上がりません。
47.6kmのエイド 白山下 北陸鉄道金名線の廃線跡の道に入りました。
田園地帯に続く直線、暑さでフラフラになりながら、最後走ったり、歩いたりを続けました。
50km地点を7時間9分で通過。この10kmは1時間41分かかってしまいました。
もう気力もなくなり、次のエイドまであと1.4kmで終えることにしました。
最後はしっかり走りたかったのですがそれもできず、51.4kmエイド ドロップバックポイントに到着しました。
ここで、棄権を申告しました。
思えば、過去フルマラソンで4回、ウルトラマラソンで1回途中棄権がありましたが、自分で棄権を申告したのは初めてです。
9年間完走を続けてきましたが、棄権する時は、こんなにあっさり来るもんだと思いました。
この日は気温が高く、この地点で棄権を宣告した人が多く、収容バスもいっぱいでした。
途中、走っている人を見て、自分の不甲斐なさを感じつつ、睡魔が途中で襲ってきて、バスの中でようやく眠ることができました。
午後2時、白山市松任のフィニッシュ地点に到着、チップを返却し、
まだ、ガラガラの体育館で荷物を受け取りました。
普段は、見ることができないサブ10ランナーのフィニッシュを見つつ、
売店でアイスクリームを食べて、会場を後にしました。
最終の午後9時発の北陸新幹線かがやきを予約していましたが、時間を早めて、午後4時台のはくたかで東京に戻りました。
満員の新幹線でしたが、熟睡していました。
14時間の制限時間の午後7時には、東京都内に入っていました。
今回の棄権は、慢心・油断によるものでした。
やはり100kmはしっかり準備をしなければいけない。それを再確認しました。
そして、コースも下り中心で、完走率80%以上になると想定していましたが、実際走って見ると、下り坂で想像以上の負担がかかり、ペースも急激に落ち込みました。さらに暑さも想像以上で、今回の完走率は55%と、100kmウルトラマラソンでもかなりの難易度の高いものとなりました。
もう一度出直したいと思います。
SPRIT TIME (LAP TIME)
10km 1:19:29
20km 2:51:26 (1:31:57)
30km 3:58:57 (1:07:31)
40km 5:27:23 (1:28:26)
50km 7:09:21 (1:41:58)
参加賞
Tシャツ、日本酒
100km完走率 54.6% (587/1076)
70km完走率 56.1% (230/410)
2017白山白川郷ウルトラマラソン ダイジェスト https://youtu.be/wnTpgw3DURY
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