2007年6月30日土曜日

2006しまなみ海道100kmウルトラ遠足

2006年6月3日(土)大会当日

午前3時15分に起床し、スタート地点の福山城へ、今回の参加者約1,000人、まだ薄暗いのに、たくさんの人(若い女性の参加者も)を見て「1,000人も100キロ走る変わり者がいる」とふと客観的に思ってしまいました。同じく初ウルトラのにしやんと合流して、健闘を誓って、午前5時今までで一番長い一日がスタートしました。




睡眠がとれたこともあり、体調はそれなりに回復していましたが、慌てずゆっくりキロ7分ペースで進みました。しかし、信号遵守のため、しばしばストップし思うように進みません。10キロ過ぎからいくつかトンネルをくぐり、15キロのエイドに到達、冷やしうどんが登場、美味しく味わいながら食べました。その後、尾道市に入り、20キロ付近、最初の橋「尾道大橋」が見えてきました。走る前は、橋を渡るのを甘く見ていましたが、しまなみ海道にかかる橋はすべて、見上げるほどの高い位置にあるので、橋にたどりつくまでかなりの上りが続きます。さらに、階段もあるため一苦労です。ただし、橋の上は、とてもきれいな景色に感動します(高所恐怖症の人にとってみれば、大変かもしれませんが)。


橋を渡り終え、25キロのエイドではすいかが登場、ここでも堪能しました。30キロ過ぎ因島大橋へ、ずっと先を走っていると思ったにしやんとも合流し、長い階段を上り、橋を渡っていきますが、徐々に体力が消耗し始めているのを感じます。40キロのエイドでは、生絞りの冷たいオレンジジュースのサービスがあり、あまりの美味しさに何杯も飲み干しました。フルマラソンの距離を過ぎて、3番目の橋「生口橋」を渡るとかなりの暑さを感じ、濡れタオルで肌を覆いながら走ることにしました。スタートから6時間15分後、中間地点へ到達し、今朝預けた荷物を受け取り、自分で用意したパンとゼリー、エイドのおにぎりを食べ、英気を養いました。15分が再び走り始めましたが、太陽の日差しがさらに強くなり、足どりがかなり重くなりました。一方にしやんは快調で、ここからスピードアップしてはるか先へ行ってしまいました。







4番目の橋多田羅大橋を渡るといよいよ四国・愛媛県へ、しかし、65キロを過ぎて、走る限界が近づき、平らな道でもついに歩きはじめることになりました。5番目の橋「大三島橋」を渡ると伯方島へ、「伯方の塩」が有名なこの町ですが、今回のコース上の市町村の中で、一番歓迎してくれる町で、エイドは鶏卵饅頭やタルト、そうめん等があり、何杯もおかわりしました。さらにマッサージサービスもあり体が楽になりました。






70キロを過ぎ、六番目の橋「伯方大島大橋」をわたると、涼しくなってきましたが、疲労はたまる一方で、75キロ以降は、完全に歩きはじめました。頭の中は、十六時間の制限時間内に何とかゴールすることだけを考えるようになりました。85キロ過ぎ、いよいよ今治への最後の関門「来島海峡大橋」に到達しました。ただ走る気力がなく歩き続けます。けれど歩いても歩いても、向こう岸はなかなか見えずとても辛く感じました。しかし、そんな時、前方にきれいな夕日が見え、「この景色はこのレースに参加しないと味わえない」と思うと徐々に力が湧いてきました。






90キロを過ぎて、ようやく橋を渡りきり、今治の街が見えてきました。ようやく走る気力が湧いて、走り始めることにしましたが、辺りが暗くなってきました。市内に入り交通量が多く、信号待ちでいらいらしつつもゴールへ向けて気力を振り絞ります。あと3キロ、2キロ、カウントダウンが始まり、まわりのランナーもテンションが高くなっているのを感じました。残り1キロ今治城が見えてきました。


例年は今治城がゴールなのですが、今年は改築中でゴールはまだ先です。人影もなく寂しい道を走り、本当にゴールがあるのか不安になったその時、急にひとだかりが見え、ついにゴールを発見。数十メートル先にゴールテープ、ロッキーのテーマ曲が流れています。自然と両手をあげて、まるで優勝したかのようなポーズでテープを切りました。百キロ完走!14時間57分、本当に長かった。


ウルトラは大変辛かったですが、コースはとても美しく、楽しく、美味しくもありました。ウルトラの魅力にはまりそうです。

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間09分56秒 ルース・チェプンゲティッチ (ケニア) 2024年10月 シカゴマラソン (3分05秒/km)

◆女子日本記録 2時間18分59秒 前田穂南 2024年1月 大阪国際女子マラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間05分35秒 Aleksandr SOROKIN (リトアニア)  2023年5月 Vilnius (LTU) (3分39秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分30秒 Y.ケジェルチャ(エチオピア) 2024年10月(スペイン・バレンシア)(2分44秒/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)